WEB町長室

無責任な、“おまかせ民主主義”

2011年9月30日

ある大学で、民主主義をテーマとしたアンケートを実施いたしました。

設問で、「あなたは死刑制度に賛成ですか?」と聞くと、
賛成の人がかなりいたそうです。

ところが、その人たちに、
「あなたが電気イスのボタンを押してくださいという制度にしましょう」
と言うと、
「それなら私は反対に回ります」と意見を変える人が多かったといいます。

つまり、総論で賛成しても、
自分がやるとなったとたんに拒否反応を示す人が多くなります。

また、「格差を何とかしろ」「貧しいお年寄りを助けろ」と言う人はたくさ
んいますが、「わかりました。では、あなたが毎月1万円、このおばあさん
にあげてくださいと」というと、「それは私の仕事ではない」と及び腰にな
るといいます。

これは、まさに“お任せ民主主義”と言えると思います。

しかし、本来の民主主義というのは、
自分で「こうすべきだ」と主張したら人まかせにせず、
自分でそれをやることが基本だといいます。

残念ながら、
昨今、“おまかせ民主主義”の傾向が強くなってきたようであります。