自己責任か他責か
2012年5月16日
年収の違いによって、考え方の違いを調査したアンケート結果があります。
気になる設問の一つに、トラブルが起きた際、
責任の所在を誰にするかという調査項目がありました。
<設問>
毎朝、同じ電車に乗る無遅刻無欠席の人が、
あるとき、
電車がたまたま車輌故障を起こしたために遅刻した。
遅刻の原因はもちろん車輌障害にある。
だが、遅刻した原因はどこにあるのだろうというもの
です。
この設問に対し、「自己責任」と回答した人は、
年収500万円台では10%でした。
これに対し、年収1500万円以上で
「自己責任」と回答した人は20%ありました。
まさに、「自己責任」と回答した人の比率は、
年収額によって2倍の差がありました。
通常、車輌が故障したことが原因であり、
自分の責任にすることはあり得ないという発想になり
ます。
しかし、いつも乗る電車が遅れないと
“勝手に決めつけていた”その人自身にも責任があると
いうのが、「自己責任」と回答した趣旨であります。
つまり、たとえ不可抗力に近い出来事であっても、
すべては誰のせいでもなく、
自分自身の責任であると考えられるかどうかによって
年収の違いが出るというアンケート結果であります。
正直、私なら、責任は電車にあると答えたでしょう。