WEB町長室

いやな事実、悪い報告をせよ

2012年6月21日

どんな上司であっても、
いやな事実、悪い報告は聞きたくないものであります。
できれば、知らない方が気が楽です。

部下もまた、悪い報告はしたくないものであります。
何故かといいますと、
責任を問われるかも知れないからです


砂漠にいるラクダは、
いやなものを見ると砂に顔を突っ込み、
見たくないものを見ないようにするそうです。

ところが、相手方から体は見えていますから、
それから逃れることができません。

単に、現実から目を背けているだけであります。


さて、悪い報告でありますが、
どんな事象であっても必ずその兆しがあります。

その兆しの段階で報告を受けることができれば、
大きな痛手になる前に対処できます。

しかし大概は、ことが大きくなり、
どうしようもなくなってから報告するものであります。

当然、対応策も大きくならざるを得ません。

本来、悪い報告は少しでも早くすべきということは
部下も知っております。

ところが、せっかく部下が勇気をふるって報告したとしても、
報告を受けた上司が、
なぜそんな悪い報告をしたんだという態度をすることが往々
にしてあります。

結局、部下の報告が遅れる要因は、
上司の対応にかかっているということです。

部下が勇気を持って悪い報告をした際、
上司は「よくぞ報告をしてくれた!」と
感謝するくらいのおおらかさが大切であります。

元官房長官の後藤田正晴氏五訓に
「いやな事実、悪い報告をせよ」
 とあります。