トップの覚悟とは
2012年7月27日
トップとは孤独なものかもしれません。周りの人がどんなことを言っても、
決断を下した際の最終責任を負うのはトップでありますから。
周りにすると、簡単に決断しているように見えても、
正直、相当逡巡いたします。
その「決断力」を鈍らせる主な要因は、
「もし失敗したら、自分の地位や将来は一体どうなるんだろう」
という“私心”であります。
どうしても、その“私心”が頭をよぎります。
ですから、決断しなければならない際は、
その私心を払拭することから始めます。
そして、その一つひとつに自分の進退を賭けるだけの覚悟を
もって決断しております。
ところが、人間というのは弱いものです。
そういう状況下にいますと、
慰めの優しい言葉をかけてくれる人が欲しくなります。
「あなたのやっていることは素晴らしい」
と持ち上げてくれる存在が欲しくなります。
しかし、それを期待していてはトップとしての威厳がなくなります。
何故かといいますと、トップというのは、
ある場面では“非情になる”ことが必要だからであります。