WEB町長室

読書の効果

2017年10月24日

職員に、読書の効果はどれくらいで出てきますかと問われましたので、「私の経験上、20年~25年位かかるかな?」と答えました。

職員は、そんなに時間がかかるものかと怪訝そうな顔をしておりましたが、読書を雨水に喩えて話しました。

雨水は、土が硬いとすぐに流れていってしまいますが、土が軟らかいと土中に染みこんでいきます。

土の中に染みこんだ雨水は、土の中にいた時間が長ければ長いほど、土の中にある栄養分を含んだ豊穣な水となり、ゆっくりゆっくりと伏流水として土の外に流れ出ていきます。

雨水は、読書から得た「知識」の喩えでありますが、今やネットでどのような「知識」を得ることも可能でありますので、直に流れ出た「知識」には何の価値もありません。

しかし、身体に染みこんだ「知識」は、何年も経過するうちに「知識」から「知恵」へと変化します。

そして、20年~25年を経た「知恵」が人を創り、知らず知らずのうちに滲み出てくるものです。