WEB町長室

町づくりの基準の高さとは

2009年8月27日

私は、町の経営も企業経営と同じだと思っております。
そのため、成功している企業経営を参考にしておりますが、この不況下でも、破竹の勢いで業績を伸ばしているのがユニクロであります。
そのユニクロの柳井社長が、ある起業家団体の講演会で、200名以上いる経営者を前にして「この中で、経営者と言える人はほとんどいませんね」と手厳しいこと言ったそうです。
言われた経営者は唖然としたそうですが、柳井社長にとって、経営とは高い目標を掲げ、儲けという結果を出すことだと言い切っております。
この基準の高さが、ユニクロを数千億円規模の会社にし、日本一の大富豪になった成功要因の一つだとも言われております。
また、この「基準の高さ」を柳井社長は次のようにも説明しております。
「いい会社と悪い会社でやっていることは、表面上ほとんど一緒です。やるべきことも一緒です。何が違うかと言えばどの程度までやるのか、どの水準を目指すのか、それだけです。悪い会社は、いい加減にやっていたりやっているふりだけで終わっている。低い水準の成功で満足している。いい会社は徹底的にやり、それでも満足せずに全員でさらに上を目指している。そういう違いがあります」
まさしく、私たち行政にも当てはまることであります。
先駆的な例としてマスコミに取り上げられる町と、財政再建に陥る可能性のある町との差は、町民や職員の持つ「基準の高さ」かも知れません。
しかし現実は、言うは易く行い難しです。