WEB町長室

心のこもったサ-ビスとは

2009年8月11日

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で29年連続日本一に輝く、能登半島にある温泉旅館“加賀屋”。
この旅館のおもてなしは、マニュアルを越えた従業員一人ひとりの感性から出たものであり、おもてなしを受けた人の心に感動を与えております。
女性宿泊客との会話の中で、亡くなった夫と一緒に加賀屋に来たかったという話を聞いた客室係。
すぐさま調理場に頼み、夕食時にそっと陰膳を出したそうです。
ちなみに陰膳とは、旅立った人の安全を祈って準備する食事ですが、亡くなった方も長く遠い旅に出られたも同然ということから、亡くなった方にも出す食事のこともいいます。
結婚式に招待された男性のテーブルに、女性の写真が置かれていることに客室係が気づいたそうです。
聞けば、昨年亡くなった奥さんの写真で、花嫁の姿を一目見せてやりたかったということでした。
そこで客室係は、花瓶に一輪の花を用意し料理を2品ほど持っていくと、「奥様とどうぞご一緒に、今日の花嫁さんをお祝いしてあげてください」と言ったそうです。
チョットした気遣いが、お互いの心に温かいものを感じさせます。
私も、サービスを提供する一人として参考にしたいものであります。