WEB町長室

自由と放任の違い

2008年9月18日

先日、中学生のいる父親と子どもの進路について話す機会がありました。
父親曰く、「子どもの進路については子どもの自由にさせる」ということでありましたが、私としては父親の考え方に納得できませんでした。
なぜかといいますと、今の社会は情報が氾濫し過ぎ、何が正しくて何が正しくないのか、善悪の区別もつかなくなってきました。
まさに、混沌とした時代に突入してしまったわけであり、私たち大人でさえ、確実な方向性を見いだせない現状にあります。
一つの例としては、一昔前まで安定した職業としてもてはやされていた「国鉄」や「郵便局」さえも、今や存続することに汲々としております。
いったい、今の現状を誰が予測し得たでしょうか。
しかし、そのような社会情勢にあっても、子どもたちは現実世界に飛び込んでいかなければなりません。
何の免疫もないなかで・・・。
そのような現状からすると、子どもたちを守るためには、私たち親ができる限りの助言をすることが必要でないでしょうか。
それは、自由を束縛するということとはまったく違う観点であります。
ところが昨今の親は、あまりにもものわかりの良い親を演じ過ぎているように見受けられますが、これは、子どもに自由を与えているんでなく、親の義務を放棄していると一緒であります。
たとえ、子どもたちに煩わしいと思われようと、親は大いに干渉していくことが必要とつくづく感じた次第であります。