WEB町長室

伝わる難しさ

2010年11月16日

相手に何かを伝えるには相当な労力を要しますが、「伝える」と「伝わる」には大きな違いがあるように思われます。
一つの例としては、町民からの要望に対して職員が説明し納得したものと思っていたところ、過日、町民からクレームを受けることがあります。
その際、担当した職員に説明を求めると、職員は確かに伝えたといいますが、現実、相手方には伝わっていないことが往々にしてあります。
少し小難しくいいますと、「伝える」は伝える側の思いであり、「伝わる」は相手方の思いです。
ここに、微妙な違いがあります。
ジャパネットたかたの高田社長流に言いますと、テレビの通販番組で商品の機能や価格をただ話すのは「伝える」であり、それを見たお客さんが商品に興味を持って初めて「伝わる」になるといいます。
上司と部下の関係でも、部下に指示を出した後に「分かったか?」と上司が聞くと、ほとんどの部下は「はい、分かりました」と答えると言いますが、後日確認すると、本当に理解していないことが多々あります。
「伝える」ことは簡単ですが、実際、相手方に「伝わる」ことは大変難しいと感じております。