平成28年 一般質問 9月定例会


  平成28年 一般質問 9月定例会    
  質問議員 質問順 質問 質    問    事    項    
  番号    
  花 田 英 一 1 1 町の移住対策事業について    
  片 石 鉄 彦 2 1 住宅リフォーム補助金交付事業の予算枠について    
  2 住宅リフォーム補助事業に伴う下水道加入促進方策について    
  3 河川の氾濫や堤防の決壊などの防災対策について    
  久 末 善 輝 3 1 天の川橋付近河川内の中州の除去について    
  花田英一 議員  
  質問1 町の移住対策事業について  
     去る7月26日に、黒松内町の総合移住対策事業を視察調査しました。黒松内町の取り組み方は、地域活性化や人口増加の要因になっているわけであります。わが町の移住対策事業はどのような状況になっているのか、お伺いいたします。  
      答弁▼町長  
     本町では、平成3年に「上ノ国町ふるさと定住促進対策に関する規則」を制定し、転入者で将来とも定住すると認められるものに支給する定住促進奨励金、第2子以降の出産に対して支給する育児手当金、結婚後に定住する意思のあるものに支給する結婚祝金、転入者が町内で新築または改築した場合に支給する住宅建設奨励金などの施策を実施しましたが、平成15年に事務事業の見直し、いわゆる行政改革により廃止となりました。  
     その後、本町では移住定住につながる施策として、平成21年からは18歳以下乳幼児等に対する医療費の無料化を、平成26年からは保育料や学校給食費の無料化など移住希望者はじめ町内在住の子育て世帯の転出をふせぎ、1人でも多くの子どもを産み育てられるような対策を実施しております。  
     また、北海道移住促進協議会に加盟し、移住関連雑誌等で情報提供しているほか、湯ノ岱及び石崎地区の旧教員住宅を移住体験住宅として整備し、利用開始に向け準備を進めております。  
  片石鉄彦 議員  
  質問1 住宅リフォーム補助金交付事業の予算枠について  
     今年度、町民の住環境の向上と定住促進、地域経済の活性化を図るため、住宅リフォーム補助金交付事業を行っております。町民に大変喜ばれております。町民には同事業への希望がかなりありますが、自己資金の調達などの理由で申請に至っていない方が相当数いると伺っております。
 そこで、申し込みが殺到して今年度の予算額を超えた場合、補正予算で対応する考えがあるのかどうかについて伺います。
 
      答弁▼町長  
     住宅リフォーム補助金は8月末現在で、727万円の予算が残っておりますので、今年度の予算に不足は生じないものと考えておりますが、今後申込みが多数あり、不足の恐れがある場合には、補助金の増額補正を検討してまいりたいと考えております。また、その場合には、申請期間を確保するために、受付期間を延長して対応したいと考えております。  
    再質問  
     町長から答弁いただきましたけれども、そういうことで、期間を延長してまで、それと増額補正も検討しているということで、答弁いただきました。ありがとうございます。それで、今の時点で12月いっぱいが申請期間だと思いますけど、いろいろ事務作業等勘案してどれぐらいが最終的な申請のタイムリミットになるのか伺います。  
      答弁▼施設課長  
     まず、年度内に、3月一杯に工事完成してもらわないといけないので、おおむね1カ月程度が妥当なのかなというふうに私は考えています。  
  質問2 住宅リフォーム補助事業に伴う下水道加入促進方策について  
     町内の下水道加入率は、高齢化や多額な工事費などの理由で上がっていない現状にあります。町広報には、下水道工事費も住宅リフォーム補助金交付事業の補助対象になる旨を掲載しておりますが、理解されていない方もおりますので、積極的にピーアールし、ダイレクトメールや訪問勧誘などにより、加入促進を図る良いチャンスだと思いますが、いかがかお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
     加入促進につきましては、これまで議員と共に訪問勧誘を実施したり、地域の情報を収集し、下水道の接続に興味がある方の情報があればその都度訪問し、ピーアールしてきておりますが、高齢化や工事費及び下水道料金の負担が重荷となってなかなか進まない状況にあります。  
     今後もこれまでと同様、積極的にピーアールし、訪問勧誘を実施していくとともに、議員ご指摘の町広報紙を活用し、住宅リフォーム補助事業の対象になることを周知し、加入促進を図ってまいります。  
  質問3 河川の氾濫や堤防の決壊などの防災対策について  
     去る8月30日に道南を通過した台風10号は、東北、北海道に甚大な被害をもたらしました。とりわけ、予期しない河川の氾濫や堤防の決壊による人命や家屋、農作物の冠水による被害が広範囲にわたりました。  
     幸いにして、本町は降雨量が少なかったため、被害が少なかったものの、集中豪雨があった時には河川の氾濫や堤防の決壊が想定されるところもあるように思います。特に、中小の河川が流入する天野川は、上流からの堆積物で河床が上がり、灌木(かんぼく)が生えて水をせき止め、また、川筋が堤防のほうに変わるなどして危険と思われる所があります。  
     町は、町内の河川をどのように認識しているのか。また、北海道との河川管理の情報をどのように共有しているのか。さらに、早急に治水のための方策をとるべきと思いますが、町長の考えをお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
    町内には北海道が管理する2級河川のほかに、町が管理する準用河川及び普通河川があります。  
     町が管理する河川は比較的小規模な河川であることから、流量は小さいものが大部分を占めておりますが、地形上、河川勾配が急峻のものが多いので洪水時は流れが速く、護岸が洗掘されることが多くありますので、洗掘された箇所の復旧工事を行い、河川の防災に努めております。  
     次に、河川の情報についてですが、国土交通省が管理している「市町村向け川の防災情報」により、北海道と情報共有を行っており、水防団の出動や避難の判断基準として活用しております。  
     また、北海道が管理する河川は、定期的な巡視により河川の状況を把握していると伺っておりますが、併せて、町からも河川の状況が変化した場合には情報提供を行っており、堆積土砂の除去や流水を阻害する樹木の伐採等については、随時対応を要望しているところでございますが、特に天野川支流の目名川は、先日、中州の伐木を早急にしていただくよう要望したところ、緊急的に伐木を実施していただきました。  
     現在、北海道が管理する町内の河川において、局所的な洗掘箇所などはあるものの、緊急に対策が必要な箇所はないと伺っておりますが、今後、北海道に対し、安心できる河川環境の確保を要望してまいりたいと考えております。  
    再質問  
     道の河川については、今のところそんなに心配ないような答弁いただきましたけれども、私の見方がどうなのかわかりませんけれども、河床は高くなっているような気がします。河床が高くなるってことはそれに流入する、例えば中須田であれば、田畑が冠水することははっきりしてますし、そういう中で、道のほうで、そういうことであれば、さらにもうちょっと調査していただきたいことと、あと連日の新聞報道でも出されてますけれども、今まで計画水位を超えた河川が相当数あるということであります。うちのでないんですけど。北海道内の河川で。その計画水位自体も見直さなきゃならないというような記事が出てますけれども、やっぱりうちの天野川も、もし、想定を越える降雨量があった場合には、かなりの危険な場面が想定されると思うんで、それについては、町はどういう認識を持ってるか。1点目は河床の問題と、その今の計画水位の問題について再度伺います。  
      答弁▼施設課長  
     河床が高くなっているのではないかということですが、先日、北海道のほうに問い合わせしたところですね、河床は確かにどんどん上がってはいるんですが、その土砂の除去をする判断としてはどの程度に考えてますかと言ったところですね、異常な埋塞(まいそく)という基準を言ってました。異常な埋塞っていうのはどのくらいかといいますと、3割程度、3割を越えたようなものが発生したら、考えなきゃいけないと。ただし、これを厳密に3割程度測らないとわからないわけなんですけど、そこら辺について、ここはどうなんだろうと、前から比べたら河床が上がってるんではないかというところがあればですね、私どもも都度、北海道のほうに要望していきたいというふうに、要望といいますか、連絡して要望していきたいと思います。  
     それと計画水位の見直しでございますが、天野川につきましては、一応、北海道というか国の基準でいう中小河川というような扱いになります。そうなると、確率雨量っていうのが50分の1、これあの、わかりやすく言いますと、50年に1回の雨という形になります。今の十勝のほうとかで洪水のあった川は1級河川なので、100年とか200年とかの河川になりますけど、天野川はあくまでも中小河川の扱いになるので、その中の最大限の確率は50分の1、先ほど言いましたように50年に1度くらいの雨に対応したということなものですから、これを見直しということはなかなか難しいのではないかと。だだし、先ほど片石議員がおっしゃったように、どんどん雨の降り方が変わってきてるんではないかという部分がありますので、50分の1は変わらなくても、その雨の計画雨量ですね、こちらのほうはいつかの時点で見直して、それに対して河川改修が必要になるのではないかということも当然考えられますが、現時点におきましてはそういうような状況でございます。  
  久末善輝 議員  
  質問1 天の川橋付近河川内の中州の除去について  
     近年は、地球温暖化の影響とも思われますが、異常気象が続き、特に、今回は北海道に台風が連続して上陸し、空知川の氾濫などにより甚大な被害を及ぼしました。被災された方々には衷心よりお見舞いを申し上げます。  
     本町においても、台風の進路や爆弾低気圧の襲来によっては、想定を超える災害をもたらす危険性があり、十分な対策を講じておく必要があると思います。天の川橋付近の上流、下流河川内に土砂が堆積し、木が茂り、中州が形成されているため、台風や低気圧による集中豪雨で、これらが支障となり氾濫の危険性があります。  
     地域の住民からも、今回の台風被害の報道を受けて心配の声も数多く寄せられているところです。河川管理者に対し、早急に中州の除去を要請すべきと考えますが、町長の所見をお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
     国道228号天の川橋付近の2級河川天野川は近年、河川内に樹木が成長して洪水時に流水を阻害する状況となってきたことから、河川を管理する北海道へ要望したところ、平成26年度から伐木を実施しており、この結果、流水を阻害していた樹木が除去されてきております。  
     北海道では引き続き伐木を続ける計画であると伺っておりますが、中州の土砂について今のところ、洪水時に流水を大きく阻害するものでないと考えられることから、まだ除去の必要はないものと考えていると伺っております。  
     しかし、河川の状況は洪水のたびに大きく変化することが考えられますので、町でも日常的に監視し、土砂除去の必要があれば随時要望してまいりたいと考えております。