平成22年 産業福祉常任委員会

H22.11.12
所管事務調査
  ① 観光団体の育成に関すること

本委員会は去る7月23日上ノ国町観光協会との懇談会を実施しましたが、懇談会では、道の駅もんじゅと旧笹浪家住宅、上國寺周辺を中心とした環境整備と観光交流人口を増やすために情報発信やホスピタリティの充実を求める意見などが出されたところであります。
 また当委員からは、既存のイベントだけにとどまらない本町の財産である歴史体験や農漁業体験、そして温泉や特産物を一体的に提供する完結型の体験観光コースの開発などの提案をしたところであります。
 本町では、夷王山まつり・湯ノ岱温泉まつり・エゾ地の火まつりを町の三大まつりと位置付けし、町内外に定着したイベントでありましたが、現在も観光協会が補助している湯ノ岱温泉まつりについては、マラソン大会と共催し町外からのランナーも年々増加してきているところでありますが、湯ノ岱地区の財産である温泉を地域住民、商工会、観光協会が積極的に参加し地域の活性化にどう結びつけていくのか、そしてまた運営する体育協会やその他の団体が今後自主的にまつりを開催できるような方向付けを町が示していく必要があると思われます。
 また夷王山まつりについても、観光協会の会員である商工業者や商工会会員も参加し夷王山まつりの今後についても議論していくことが必要である時期に来ていると思われます。
 懇談会で意見があったフットパスコースについても、散策路コースの選定など 実態が見えてこない段階ではありますが、我が町の観光を住民自身が知恵を出し合い、誇りを持って町外にアピールすることの必要性と、観光交流人口の増加と観光産業の可能性を町が指針を示し、観光協会が中心となった組織づくりが必要であると考えます。
さらに、本町の基幹産業である農業、漁業を有効的に活用することが必然であり、観光協会とその会員だけの運営に任せるのではなく、農業者・漁業者と住民を巻き込んだ一過性のイベントとは切り離した中長期的な取り組みも必要との意見がありました。
 当委員会においては、この度の観光協会と懇談をおこなった結果、今後も更に意見を交換し、新たな観光事業の発想、提言ができる機会が今後もお互い必要であると考え、委員会はもちろん議会の場においても充分な議論をしていくことが必要であると確認されました。

② 閉会中の継続調査申出事項について

  平成22年第4回上ノ国町議会定例会において、産業福祉常任委員会は、閉会中の継続調査の申し出をしないことに決定しました。





 
H22.07.23
所管事務調査
  ① 観光振興に関すること
  観光団体の育成に関すること

上ノ国町観光協会は法人、個人あわせて58名の会員から構成され、主な事業 として花沢公園さくらまつり、夷王山まつり、湯ノ岱温泉まつり、エゾ地の火ま つり、3軒はしごしようIN上ノ国、食遊祭などの各イベントの開催、広域観光 事業の推進、観光客誘致宣伝普及事業、ホスピタリティスプレッド事業の推進な どが主な事業であります。
  この事業に対し、補助金として平成19年度は4,180千円、平成20年度 は4,232千円、平成21年度が4,355千円を助成をしています。
  さらに、平成21年度から3年間の期限付きではありますが、観光協会の体制 強化を目的に臨時職員を2名配置し、ホームページの作成や休日の観光案内窓口 の開設など、観光客誘致に取り組む事業について業務委託をしているところであ ります。
  町長は、3期目の執行方針で観光振興について、交流人口の拡大と地域活性化 に向けて、多様化・高度化する観光レクリェーションに即した多面的な取り組み を一体的に推進し、観光交流機能の拡充に努めることとし、その具体的な施策と して観光団体の育成支援、PR活動、広域観光体制の充実を図るとしています。  このことから、観光協会の役割は重要でありますが、58名の会員の職種も
 様々で観光産業を目指し、受益を共にする一体的な活動も難しい状況にあります。  しかしながら商工会青年部を中心とし、講師を交えた勉強会の開催や、地域活 性化につながる自主的なイベントも行うなど、観光意識を高める活動も報告され ました。
  当委員からは、観光協会が補助を受け実施している夷王山まつりや火まつりな どの一過性のイベントについて、本町の財産である文化遺産や農・漁業の体験や 地消を組み入れた、現地完結型の体験観光の可能性について意見があったほか、 観光所管課、文化財所管課、農・漁業所管課を横断統括する行政組織の改編も必 要との意見が出されました。
  その後行われた、上ノ国町観光協会会員との懇談会では、夷王山、道の駅もん じゅを中心とした観光案内所やボランティアガイドの要望と、旧笹浪家、上國寺、 勝山館跡、夷王山と食事をあわせた周遊コースの開発や、フットパスの可能性な どの話があったほか、町に対し勝山館跡に向かう山道の案内板の設置や、道の駅 もんじゅ周辺の散策路や公園については、町のもてなしの心が伝わる維持管理を 求める意見があり、我々議員に対しても大変厳しい意見が出されました。
  当委員からは、観光協会が町または議会に対し、観光振興のアイデアや提言を 町政に反映するため、声を大にするべきとの意見が出されたほか、お互いに今後 も懇談会を継続して行い、観光について共通の認識が必要との確認もされたとこ ろであります。
  当委員会においては、この度の観光協会と懇談を行った結果、町から継続した 支援が今後も必要であるとともに、観光協会と議会が更に意見を交換し、新たな 観光事業の発想、提言がお互い重要であると思われますので、今後さらに観光協 会との意見交換が必要であると確認されました。



上ノ国町観光協会との懇談会のようす
 

② 閉会中の継続調査申出事項決定について

 調査事項~「観光団体の育成に関すること」





 
H22.04.08
所管事務調査
  ① 農業者、女性の社会活動と後継者の育成指導に関すること
  漁業者、女性の社会活動と後継者の育成に関すること


 当委員会はこの度、農業者・漁業者及びその婦人らで組織された団体が、本町で生産される産品を自らが加工、販売をしている上ノ国町物産センターについて調査を行いました。
 上ノ国町物産センターは日本海情報交流館1階多目的スペースにおいて、昨年6月20日にオープンしましたが、物産センターにおける商品の販売や運営、管理については上ノ国町物産センター連絡協議会が行い、「安心・安全・新鮮な地域で生産される農水産物及びその他特産品の提供」と「生産者と消費者の交流を通して、特産品の販路拡大と地域産業の活性化」を目的に昨年の4月に設立さ れております。
 開設当初19名でスタートした会員数は、現在では34名を数えていますが、個人販売を基本としていることから、商品のバッティングなど様々な問題を抱えての運営であることや、3年間を目途に製造から販売までのシステムを自らが作り運営することを最終目標に掲げていることから、今現在においても手探り状態ではあるものの、少しずつではありますが確実な成果をあげてきているところで あります。
 販売額については、野菜、水産加工、加工品など11部門の総計で、昨年6月から本年3月までの累計が10,842千円になり、1日平均の売り上げは44,620円となっていますが、1月から3月にかけて野菜の準備が出来ず、消費者に不便をかけたことが反省点としてあげられ、この解決策として越冬野菜やハウス栽培野菜の代替品が求められていることや、それに伴うビニールハウスや加工場の設置を町に求められている報告もありました。
 しかし、その一方で既に数名の会員については自らが自費で加工場を設け、自らが食品衛生法の許可を受けていること、また、生鮮品が手薄になる1月から3月の販売拡充に向けて積極的に動き出す会員もいるなど、少しずつではありま すが自立しようとする意識が定着しつつもあるとの報告もありました。
 当委員からは、通年野菜を生産するための温泉熱の利用や、農業指導センター内の空き地利用の可能性についてや、現在補助金制度を活用した販売員の雇用が3年間で終えることから、その後の販売員の確保や販売体制の継続的な見通しについて、今から出資金や積立金により販売体制を維持するための準備が必要ではとの意見が出されました。
 この後開かれた物産センター連絡協議会会員との懇談では、1月から3月にかけての端境期における野菜の品揃えに向けた作付け体制の強化や、越冬野菜の品質管理と加工場の必要性に対する意見が多数あり、その改善策として温泉熱を利用したハウス野菜や手づくり水産加工センターの有効利用についてなど要望が出されたほか、自前で加工場を整備する初期設備費に対しての町からの助成や貸付 制度の創設を望む声もありました。
 また、日本海情報交流館内での営業ということから来店者確保のため、レストランもんじゅと道の駅利用者を効果的に来店に結びつける方策や、周辺の観光資源をPRするパンフレットの作成や情報発信の充実を求める声があるなど、意欲的に取り組もうとしている姿勢が見受けられましたが、補助制度の終わる平成23年度以降の運営に不安を抱く会員もいることから、町からの継続的支援を訴える発言もありました。
 当委員会においては、物産センター連絡協議会喫緊の課題である、加工場整備のための貸付制度等の創設を町に提言する必要があると思われるほか、当日要望のあった事項については、今後も意見交換を行いながら当委員会はもちろんのこと議会においても充分議論し、必要な支援等措置を講ずる必要があると思われます。

② 閉会中の継続調査申出事項決定について

 調査事項~「観光振興に関すること」
         「観光団体の育成に関すること」





 
H22.03.10
所管事務調査
  ① 閉会中の継続調査申出事項決定について

 調査事項~「農業者、婦人の社会活動と後継者の育成指導に関すること」
         「漁業者・婦人の社会活動と後継者の育成に関すること」

 

お問い合わせ

議会
電話 0139-55-2311 ( 内線 310 )

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