北海道指定文化財の指定書交付式が行われました

 11月28日(火)に勝山館跡宮ノ沢右岸出土品が北海道指定有形文化財になりました。
 この出土品は旧笹浪家住宅横から発掘されたもので、和人に関係する鉾形代(ほこかたしろ)やアイヌの祭祀(さいし)に使うイクパスイなど計88点の和人とアイヌの共生の歴史がわかるものです。
 これらは、和人地となった上ノ国で1600年頃に使用されていたもので、勝山館跡が廃絶した後も館から降りて和人とアイヌが共に生活していたことを今に伝えてくれるものです。
 
 
        骨角器                  木製品         

 
        陶磁器             鉾形代(上2本)とイクパスイ(下3本) 
 

 また、12月7日(木)には「北海道指定文化財指定書交付式」が行われ、藤嶋泰道檜山教育局長から上野敦也教育長へ指定書が渡されました。
 藤嶋教育局長は「上ノ国町では、古くからアイヌと共に生活してきたことがこの出土品から知ることが出来ます。このように貴重なものが北海道の文化財に指定されたことは大変喜ばしいことです。」
 上野教育長からは、「和人とアイヌの歴史では争いは確かにあったが、争うだけではなく、共生もしていたことが、この出土品から分かります。」
と、それぞれ話されました。
藤嶋教育局長から指定書を受け取る上野教育長

 出土品の公開については、旧笹浪家住宅で令和6年4月下旬からの予定となっています。公開の際は是非一度ご覧ください。

 

お問い合わせ

教育委員会社会教育グループ
電話 0139-55-2230

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