"第24回花咲爺の集いin 上ノ国"へ参加いただき、誠にありがとうございました。
昨年、東日本大震災により一年延期したこともあり、参加者が少ないのではと危惧しておりましたが、例年通りの参加があり実行委員一同安堵したところであります。
事前研修での、ニシン稚魚の放流はどう感じてくれたでしょうか?
舌鼓会での、夕日をバックにしての料理は如何だったでしょうか?
二日目、上ノ国特有の強風に晒されながらの視察研修は、皆さん相当きつかったようでありますが、あの強風の中で夷王山に舘城を築いた先人の労苦を感じ取っていただけたものと拝察いたします。
そして、萩原先生の絶妙な引き出し方で進行する"学ぶ会"。
最初、淡路の木村さんから、震災後の支援のあり方が提言されましたが、 とくに、このような支援は一過性で終わることのないようにと強調されていたことは、皆さん一人ひとりの心の奥底に刻まれたものと思われます。
議員研修として参加していただきました白河市議会議員の皆さんからは、 放射能汚染で風評被害を受けている現地の生の声を聴くことができました。 まだまだ、震災は終わってはいないということを、参加者の皆さんも感じたことと思われます。
また、まちづくりは確たるコンセプトがないことには、首長が変わるごとに行政の方向性も変わってしまうという悲痛の声も聞かれ、行政の継続性を 改めて再認識したのではないでしょうか。
このように花咲爺の集いは、机上で議論をする評論家やジャーナリストの会とは違います。汗と涙で町づくりをしている実践者たちの、"交流"と"勉 強"をする場であります。
参加した人たちは、他の実践事例を地元に持ち帰り、それを耕し直して新たな実践に結びつけていくものと確信しております。
今回の花咲爺の集い、主催者として不行き届きの点もあったことと思われますが、参加者の皆さんにとって、有意義なものであったと感じていただければ幸いであります。私たちも、このたびの花咲爺の集いで学んだことをまちづくりに生かしていく所存であります。
つきましては、今後とも、ご支援、ご協力いただくようお願い申し上げお礼とさせていただきます。なお、集いの様子を、上ノ国町ホームページに載せておりますのでご覧ください。
“花咲爺の集い”実行委員会
実行委員長・上ノ国町長 工藤 昇