平成26年 一般質問 12月定例会

  平成26年 一般質問 12月定例会    
  質問議員 質問順 質問 質    問    事    項    
  番号    
  佐 藤 正 平 1 1 土砂災害の避難勧告について    
  2 旧上ノ国駅構内に展示施設を    
  尾 田 孝 人 2 1 国の「まち・ひと・しごと創生法」を先取りし、天の川橋梁を江差線の歴史遺産として保存し、列車の止まらなかった私設天ノ川駅に列車の導入設置を
   
  2 湯ノ岱スキー場をオフにも活用できる芝スキー(グラススキー)場としての通年開設と、閉校後の湯ノ岱小学校を体験観光の場として町の活性化を    
  3 よそ者を招へいし地域をひらく人材を活用し、新鮮な目線で町の再発見と宝物探しを    
  4 若い世代の移住促進施策の実現を    
  5 松前藩にコメを献上した史実がある上ノ国として地酒の醸造開発を    
  6 町内湯ノ岱中ノ沢地区に路線バス停の設置とJR江差線中の沢橋梁の再利用の要請を    
  7 道しるべマップ大看板の設置を    
  三 浦 安 則 3 1 湯ノ岱小学校閉校後の有効利用について    
  片 石 鉄 彦 4 1 JR廃線跡地のインフラ整備について    
  2 農業の生産・加工投資資材助成制度の延長について    
  干 場 清 保 5 1 自主防災組織を各町内会に設立を    
  佐藤正平 議員  
  質問1 土砂災害の避難勧告について  
     本年8月に相次いだ広島市と宗谷管内礼文町の土砂災害の原因となった局地的な集中豪雨が全国的に増えております。土砂災害の発生件数も増加傾向が見受けられます。近年の気象状況は地球温暖化に伴い、道内でも本州で見られるような特殊な形状の雨雲による局地的な雨が増える恐れがあると指摘されております。  
     本町は細長い町であり、その約半数が山あい地帯に集落があり、土砂災害の発生しやすい地形であります。本町では、土砂災害の避難勧告の発令基準を今年9月までに策定する予定となっているが、具体的にはどのようになっているのか。また、今後は住民に対しての周知方についてお伺いをいたします。  
      答弁▼町長  
     本年9月に、「避難勧告等の判断・伝達マニュアル(土砂災害編)」を国から示されたガイドラインに基づき作成いたしました。マニュアルでは、北海道土砂災害警戒システムの判定メッシュ情報などを活用して、大雨警報及び土砂災害警戒情報を超過した急傾斜地崩壊危険箇所及び土石流危険区域に対して避難勧告等を発令することとしております。
 
     なお、住民への周知につきましては、町の広報紙やホームページにより周知してまいりたいと存じます。  
    再質問  
     そこで、急傾斜地崩壊危険箇所及び土石流危険区域はどこの区域なのかお伺いをいたします。
 
    答弁▼総務課長  
     それぞれ町内においては、急傾斜地崩壊危険箇所については40カ所。それと土石流危険区域については32カ所。地域については町内一円にありますので、具体的なものについては省略させていただきます。
 
    再々質問  
     そこで、危険箇所及び危険区域である場所、ただいまちょっと聞きましたけれども、専門的に知識のある方にこの地質の調査を依頼したものかお伺いをしたいと思います。
 
    答弁▼総務課長  
     この危険箇所については、北海道が調査して指定するものですから、当然に専門知識を持った方が判定して指定したものだというふうに考えております。  
  質問2 旧上ノ国駅構内に展示施設を  
     勝山館から合計10万点の陶磁器、鉄製品などが発掘された。1町からこれだけ多く発掘されることは全国的にもまれであり、多くの和人が生活を続けたことと思います。勝山館は北海道遺産に選定され、さらには、中学校、高校の教科書にも紹介されました。平成20年に国の重要文化財に指定されており、まさに本町は北の中世といっても過言なことではありません。  
     そこで、国や道に補助金を申請し、旧上ノ国駅構内に歴史を伝える展示センターを建設できないものか、教育長の所見を求めます。
 
      答弁▼教育長  
             勝山館跡からの出土品については、重要文化財の指定を受けた921点は役場庁舎2階に保管し、その他の出土品は、上之国館跡調査整備センターに保管しており、展示可能な出土品については、「上之国館跡調査整備センター」、「勝山館跡ガイダンス施設」、「旧笹浪家住宅」、「道の駅もんじゅ」などの施設において公開展示してきているところであります。  
     重要文化財に指定され、修復可能な出土品については、現在、国の補助事業を利用しながら保存修理事業を実施し、事業終了後の公開活用が喫緊の課題となっているところでございますが、出土品の展示にあたっては、既存施設での公開を基本としていることから、新たな施設の建設については現在のところ考えておりませんので、御理解のほどよろしくお願いいたします。  
  尾田孝人 議員  
  質問1 国の「まち・ひと・しごと創生法」を先取りし、天の川橋梁を江差線の歴史遺産として保存し、列車の止まらなかった私設天ノ川駅に列車の導入設置を  
     本年5月12日にJR江差線が70有余年の歴史を閉じました。木古内駅から江差に至る鉄路の中で、湯ノ岱駅から宮越駅間の天の川沿いに架かる2つの鉄橋は、四季折々の風景や江差線の旅情と天の川沿いの景観が、乗客や鉄道ファンから親しまれてきました。JR北海道では、天の川に架かるこの鉄橋を解体する準備の工事が町発注で行われております。国の「まち・ひと・しごと創生法」施行を先取りし、北海道新幹線開通後、わが町と近隣町と共有できる財産として、2つの鉄橋を現況のまま保存させ、有効活用する新たな振興施策として取り組むべきでありますが、町長の所見をお伺いいたします。  
     また、北海道夢れいる倶楽部など民間組織が江差線の存続と上ノ国町の振興のため、平成7年7月7日に秘境駅をイメージした天ノ川駅が設置されたものでありました。同駅が設置されて以来、多くの鉄道ファンが訪れておりました。JR江差線が廃止された今こそ、JR北海道から江差線を走っていた列車を導入し、列車の止まらなかった天ノ川駅に列車を止め、江差線の歴史博物館列車としたり、同駅から2つの鉄橋を徒歩で歩く体験や観光列車として運行できるなら、「まち・ひと・しごと」を新たに起こすこともできる、夢ある観光産業の振興が期待されるものと考えるものでありますが、町長の所見をお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
     JR江差線廃止に伴い、5メートル以上等の橋梁と建物及び停車場などの鉄道施設物は、JRから町が委託を受け撤去することとなっており、本年7月に鉄道施設物撤去工事調査設計委託業務を発注しているところであります。天の川第1・第2橋梁とも建設後70有余年が経過しており、老朽化が著しい状況にあると聞いておりますことから、JRから譲り受け保存することは困難なものと思われます。また、列車の運行には、多大な費用負担が発生することから、導入は考えておりません。  
    再質問  
     JRが廃止し、道内にもたくさんの線が廃止されてきたわけでありますけれども、一番有名なのが幸福駅であります。幸福駅には列車を、走らない列車を置いて、それを自由に観光客の皆さんが利用できるようなことをして、名前がありますけれども、幸福駅に年間10数万人の方々が訪れて、そして町の活性化にもつながっている。また、そこの前には各種のお土産屋さんもできて、そして町の、これも経済効果にも上がっているという現実の実例があるわけです。  
     私は、なぜこのような質問をしたかと言いますと、北海道の中でも北海道に入ってきた、新幹線が入ってきた時点で、この上ノ国町の天の川沿いを走っていた江差線のルートが、とても自然豊かな、そして景観のいいところであるということで、このような思いで、何とかこの駅の鉄路を残して、それを町の歴史遺産にして、多くの、これから望まれるであろう観光客誘致の一翼を担ってもらうような施設にしたいと、そのような思いがあるから質問しているわけであります。  
     北海道新幹線が函館まで開業されたときに、道南地区を中心に北海道の経済効果は139億ということが今予想されていると。また、札幌まで延伸された場合には1,300億以上の北海道の経済効果があるということであります。  
     そういう点を考えると、この歴史ある北海道発祥の地であります上ノ国、そして江差線をどれだけ、この鉄路を有効に、その歴史遺産として観光客を誘致できる目玉にするのかという思いの中で、ぜひとも、道民の江差線を守りたい、上ノ国町の発展のためにつくりたいという皆さん方が天ノ川駅をつくったと。その駅に、幸福駅のように列車を置かせたら、大きなその目玉の、観光の目玉にもなっていくのではないのかと、こういうことであります。
 
     ですから、その点では、多額な費用がかかるというわけでありますけれども、将来の上ノ国に交流人口を増やす。上ノ国で外貨を稼ぐ、お金を落としてもらうという施策からすると、十分それは大きな目玉の事業になるのではないかなという思いがするわけで、その点では改めていかがかお伺いしますことと、さらに、列車は、たとえ天の川2つの橋梁を、鉄橋を走らなくても、私はこの2つの鉄橋が残っていることによって、皆さん方は誰しも、あの鉄橋は今まで列車が走っていると立入禁止ですから歩くことはできません。廃止された後は、私は大変申しわけないけれども無断であの2つの鉄橋を歩いてみたわけであります。とても新鮮なこの体験をしたわけでありますから、そういうあれで観光客も、これまで誰も歩いたことのなかった皆さん方が、その鉄橋を、天の川を足元に見ながら上ノ国の自然豊かな自然、そして江差線の歴史を語り学ぶという施設にしてほしいという思いで、その2つの鉄橋を残してもらいたいということで質問しているので、その点でどうなのかということと、あわせて、もしJRが、町が委託を受けて発注しているわけでありますけれども、この鉄橋を撤去の場合に、支えているピアまで全部撤去させることになっているのかどうなのかということをお伺いします。
 
      答弁▼総務課長  
     これまでJRを廃止されたところで、尾田議員が言われている愛国と幸福駅ですか、ここについては、これまで廃止された駅を利用していろいろ観光客がたくさん来ている箇所もあると思います。そういう部分で、上ノ国町の天ノ川駅、駅ですか、仮称天ノ川駅についてもそういう魅力あるということでお話はされているのですけれども、ただ、今、今回JRファンが押し寄せたものについても、観光客というよりはJRのマニア的なファンが一過性的に来たような状況です。廃線イベントのときもそのような感じでした。  
     それを残して観光資源と活用した後の効果としてどれだけあるのかというのが、はっきり申し上げて、私個人としてはなかなか難しいのかなと。そういう部分で言うと、博物館的なものをあそこに設置するというのは、将来的な効果というのはそれほどないのかなというふうに思っておりますので、金をかけて今後整備するということは、私としては効果は薄いものだというふうに感じるものですから、そのような考え方はないというふうにはっきり申し上げたいと思います。  
     それから、鉄道、列車を運行させなくても徒歩で歩くようなものとして天の川の周辺の橋を残してはどうかという部分なんですが、これについても、そういう一時的に短期間の間そういう利用もあるとは思うのですが、ただどうしてもやはり安全管理とか、将来的に鉄路、やはりどんどん、先ほど1問目の1回目の答弁で答えたように、もうだいぶ老朽化が進んできていますので、安全管理の部分とか考えると、壊すものについてもすぐ来年すぐ壊すわけではありません。年次計画を立てた上で壊すような形をとっておりますから、その間、一時的に利用することは可能だと思うのですが、ただ、ずっとそのまま存続してそのような利用をするということはなかなか難しいものだというふうに考えております。  
      答弁▼施設課長  
     ピアを残すのかということで、ピアというのは橋脚のことですが、両側の橋台も含めて全て撤去するような計画でございます。  
    再々質問  
     では、課長、今、課長の答弁からすれば、直ちにすぐ解体するということではないということでありますので、そういう状況であればあるほど、そういう、それを今、安全性を確保しながら最低限そういう、この実験的なこの事業を行ってみると。それで、どういうこの、皆さんの反応を示してくれるのか、そこをどう、この多くの町民も含めて、町民の方々も含めて、誰も2つの鉄橋を渡ったことはありませんからね、そういう町民の皆さんも含めた対象にして、その江差線の跡地を、鉄路を歩いてみるとか。そしてまた、今年から始まった旬感千年北海道のこの大きな目玉としても、上ノ国町としても旬感千年上ノ国というコースも目玉もつくったわけですよね。ですから、そういうあれで、実験的なそれとあわせた実験的なそういうこの計画も持ってしかるべきだと思うのですけれども、その点ではいかがでしょうか。
 
    答弁▼総務課長  
     多分、江差線の思い出を残すような事業をということだと思うのですけれども、そういうことは今後、皆さんの町民の要望なり、また、観光客を呼ぶ1つのアイデアとしてそういうことはできると思います。  
     ただ1つ申し上げたいのは、将来ずっと残すということは考えることはできないと思いますので、橋自体も、2回目でお話ししたとおり、年次計画をつくって取り壊すような形になりますので、その状況を見極めながら、その辺について検討してまいりたいというふうに思います。  
  質問2 湯ノ岱スキー場をオフにも活用できる芝スキー(グラススキー)場としての通年開設と、閉校後の湯ノ岱小学校を体験観光の場として町の活性化を  
    「まち・ひと・しごと創生法」関連事業として、廃線されたJR江差線の有効活用と一体化させたまちづくりの振興と合わせて、湯ノ岱スキー場のオフ期間を有効活用できる芝スキー(グラススキー)場として整備することや、閉校する湯ノ岱小学校グラウンドを利用したグラススキーのトレーニングコースを設置すること、また、閉校後の湯ノ岱小学校を豊かな自然環境をいかに生かした体験交流観光の場として有効活用し、町外からの交流人口を増やしたり、新たな雇用の場を作り出すとともに、湯ノ岱地域の活性化だけでなく、町の活性化につなげる施策実現を図るべきでありますが、町長の所見を伺います。  
    答弁▼教育長  
     本スキー場は、町民の冬期スポーツ・レクリエーション活動の拠点として地域に根付き親しまれており、学校の授業や家族のレジャーに広く利用されているところであります。  
     本スキー場の現状は、芝スキーを想定したものではなく、芝スキーのできる環境を整備するためには現在のスロープを盛り土整地、転圧し直し、かつ、張り芝も2万平方メートルもの施工を要するところであります。  
     また、現在、日本国内における芝スキー場は全国に24カ所、道内にはわずか1カ所になっており、北海道内においての利用人口は極めて少ないものと想定されますので、さまざまな状況を考慮し、芝スキー場への活用は現在のところ考えておりませんので御理解のほどをよろしくお願いいたします。  
      答弁▼町長  
     閉校後の湯ノ岱小学校の有効活用につきまして、主幹職で組織する廃校利活用推進作業部会が他の自治体の活用事例を参考にするために2つの施設の視察をいたしました。  
     まず1カ所目は、美唄市にあり現在は野外彫刻公園に整備されている施設でございます。この施設は校舎が市民ギャラリーに、体育館はアートスペースとして利用されており、平成25年度の入館者数は約2万8,700人ほどとなっておりますが、入館料が無料であることから、施設の管理運営費として毎年2,000万円ほどの支出となっている状況でございました。  
     次に2点目、2カ所目として、共和町にある郷土資料館として整備されている施設でございます。この施設は校舎を収蔵展示室とし、新たに隣接して一般展示室が建設されていて一体的に運用されており、平成25年度の入館者数は約3,100人ほどとなっておりますが、入館料を安価に設定していることから、施設の管理運営費として毎年850万円ほどの施設費となっている状況でございました。  
     議員ご指摘の、豊かな自然体験を生かした体験交流観光の場として有効活用できないかを、若い事業家と直接会って打診した経過もありましたが実現には至っておりません。今後も、地域の歴史的・文化的拠点である廃校施設の利活用にあたっては、地域の理解を得ながら、町のホームページやインターネット、広報等で、創造的なアイデアの提案を広く募集してまいりたいと考えております。  
    再質問  
     グラススキーの活用については、これも道内には少ない、道外でも26カ所と教育長が答弁したとおりであります。私はここでもなぜこういう質問をしているのかというと、やはり新幹線開通後、東京から5時間で上ノ国に来るという時代になるわけですよね。ですから、道外の多くの観光客や、またファミリーをこれをどう町に誘致するのかという思いで質問をしているわけであります。その部分ではいいですけれども、学校施設をどう有効活用するのかということであります。  
     これは、平成26年度で、もちろん湯ノ岱小学校、早川小学校、小砂子小学校の3校が閉校になるわけで、その閉校をどう有効活用するかということで、先般は15日に町長のほうから、早川小学校については民間の、町内の民間の企業が何とか植物工場を将来建設、つくりたいということで町に話をしているということも議会の全員協議会の場で報告されております。しかし、あとの部分についても、この主幹の皆さんが構成した廃校利活用推進作業部会の皆さんが、それぞれの学校をどう有効に活用するのかという目的をそれぞれ持って、そして、この現地調査に行っていると思うので、それぞれ、私は湯ノ岱に聞いているんで、じゃあ、湯ノ岱の小学校をどのように有効活用させるべきか。そのためにはどういう目的を持って、この利用させていくのかというそういう趣旨を検討部会でどのように議論されてきて、そして今回、2カ所に行ってきているのかと。視察調査に行ってきているのか。その点についてお伺いさせていただきます。  
      答弁▼施設課長  
     まず、検討部会のほうでは、湯ノ岱小学校の現状、これについていろいろ、大きさとか立地条件、その他を検討していまして、それについていろいろ役場内から利用方法を募集してはみました。ただ、それが実現性のあるものないものというか、ほとんどがないもの。もしくは、やるにしてもお金のかかるものが大多数でした。それではということで、他の自治体の実例を見に行ったということでございますので、湯ノ岱はこういうふうにできるのではないかという具体的なことを考えて行ったわけではございません。あくまでも似たような状況にあるといいますか、ある程度有効に利用されている美唄市、それから共和町、この2点について視察に行ったということでございます。  
    再々質問  
     主幹と言ったら次の課長職ですよね。その皆さん方が、町の財産をどう有効に活用するのかというふうなことで、自らの政策もなくて、ただ、どう他の学校で、廃校になった学校をどう有効に活用されているのかって、ただその目的だけで見に行くというのは、政策なしで見に行っているんですよ。それをどう有効に活用するのかというふうな施策を持って、目標を持ってない。そういう視察だからこういう町長のこういう答弁せざるを得なくなるんですよ。  
     ですから、わざわざ美唄まで行かなくても良いんですよ。一番の最大のところは黒松内のぶなの森自然学校でしょう。ここはちゃんと目標があるんです。目標を持ってやっているんです。だから、そういう目標を、いろいろな今のこの情報社会の中で情報を得て、それじゃあそういう、それぞれの湯ノ岱、早川、小砂子、それぞれのこの学校の地域の置かれている状況や上ノ国が置かれている状況を十分把握して、じゃあ湯ノ岱小学校はこういう活用で、早川小学校はこういう活用で、小砂子小学校はこういう活用で町の活性化、地域の活性化、町民の一人一人の町民の皆さんの有効に利用できるような施設にしたほうが良いだろうという思いがなければ、ただ物見てきて終わり。  
     黒松内はこうなんですよね。その学校開設の段階でね。現在もそうです。自然体験型の地域産業体験学習の場にする。そして、自主自立した次の世代の人材を育成していこう。それで、子供たち中心にした地域の交流の場にしていこう。そして黒松内を地域で活用すると。そういう大きなモデルもあるんですよ。これはもう、湯ノ岱小学校は本当にこれに適用している。私はそう思うんです。  
     ですから、一つ一つそういう目標を持ってしなければ、町長が先ほど、町民の皆さんが意識が変わってきていると言っている。それもわかるんです。しかし、幹部職員たちになる皆さん方の、次の幹部職員になる皆さん方が、そういう目標を持たないで、やはり、ただ有効活用にどうするんだというふうなことで行くようでは、やはり、事は、町民の皆さんに還元できる、上ノ国町の地域の活性化につながらないと思うんです。  
     ですから、私が最低、少なくとも、この、そういう目標を持って有効活用していくというふうな施策をぜひ、まだ時間がありますから、私は、湯ノ岱小学校は本当に豊かな自然、四季折々全部活用できる学校になるから体験型の学校にしたらどうなんだという提案しているんです。冬期間はスキーできる。春になると山菜も採れる。川でも川遊びもできる。魚釣りもできる。七ツ岳の登山もできるというふうなそういういろいろなものを、メニューをそれぞれ皆さん方が、我々も含めてつくって、それをまず金がかかるかからないでなくしてどうつくっていくのかという観点をなぜ持てなかったのかな。それで、それを一つ一つどうクリアしていくのかという考えでこの事業を進めていくような形になぜなれなかったのか改めてお伺いいたします。  
    答弁▼町長  
     今、尾田議員の、その目標を持って、目的を持って行ったかどうかというその視点の違いは正直あります。今言いましたように、施設課長言いましたように、その主幹のほうからさまざまな案を受けました。私も見ました。これは突飛がないとか、これはちょっと弱すぎるなとさまざまやっています。  
     今言いましたように湯ノ岱の例をとります。私、前に言いました。後ろにスキー場がある、前に鮎とれる天の川清流があって保養センターもある。5月になると山菜が採れると。これだけのロケーションはないだろうなということで。ただ1つ言えるのは、今、今の黒松内ですか、そこで私はどういう形態しているかわかりませんが、それはあくまでも民間の力で、私はやってもらいたいというのが第一条件です。  
     そういう中で、今、あそこの絵を描くのは幾らでも書けます。うちの職員でも幾らでも書けます。ただ問題はやれるかどうか。やる人がいるかどうかという観点の中で、私、前に全員協議会でもお話ししました。大体どこの閉校でも、大体8割はその郷土資料館といって農機具を利用してただやっている。ここにありましたように共和町ですか。似たような形で悪いって意味でないですよ。ただ言えるのは、三浦議員も質問していますが、どこにもない、そして、木古内から新幹線が来たら20分という、この最高の場面をどうつくるかということなんです。  
     ですから、今言いましたようにうちの職員もそういう形で協議しました。ただ、いかんせん尾田さん、常に言ってますけれども、外見てこい、外見てこい。見てこないと、ただ見に行くのでなく意識して見に行って、ところが、行ったことによってこういう方法、私も報告受けました。今の1カ所の美術館は、そこの人が著名な彫刻家だから来たんです。目的、偶然にその休校はあったのですが、それは自然とは違いますという報告を受けていますので、私は、今、尾田議員が言いましたように、目的がなくて行ったんでないんです。そういう意味での目的あって行ったということを理解してほしいと思います。  
     それと2つ目として、今、私、今回も答弁いたしました。そういうレストランやってワインをつくってというそういう若い事業家とも話ししました。何とかあそこを利用して、そうすると、今言う自然体験学校、また、そういう話を実は、今回出していませんけれども、東京でアパレルに勤めている、取締役やっている若いメンバーが何かをやりたいということで話もしています。うちのほうでこういうものあるのですが何とかしてくださいという、そういうアプローチは、今回、細かいことしていませんけれども、うちのほうでは何回もしています。  
     ただ1つ、もう一つ言えるのは、今、外国資本ができたら来たいという話も来ています。ただ、私は、今、倶知安やニセコのように外国資本でなく、あくまでも国内資本でないと、何かあってだめだった場合すぐ行ってしまう。じゃあ、その跡地をどうするということありますので、そこの部分、相当考慮しながら、やはり、私はネットも使いながら広告もしながら足で稼いで、いかにネットワークを使った中で来てもらうかということをこれからやっていくのが一番だろうなと。そういう意味でも、私の役目が一番大きいのはそこだろうなと思っていますので、何とかこれから、また皆さんのネットワークも借りながら、さまざまなそういう実現できるような、一日も早く実現できるようなことをしたいと思いますので、その点で御理解願いたいと思います。
 
  質問3 よそ者を招へいし地域をひらく人材を活用し、新鮮な目線で町の再発見と宝物探しを  
     9月議会での一般質問でも一般質問を行いましたが、近隣町では、愛知の女子学生を町内に招き、農家等に民泊などを行い交流を深める中で、大学所在地の名古屋に帰ってからも『魅力発掘女子隊!「あっさ部」』として、大学内はもちろんのこと、市内のイベントなどに積極的に参加して、町の宣伝隊の役割を果たすだけでなく、町内の特産品・農産物の紹介や販売に取り組んでおります。また、それだけでなくフェイスブックで情報発信も盛んに行っております。  
     さらに、町が招へいした「地域おこし協力隊」員も、町内での交流活動を積極的に情報発信をしております。今こそ近隣町の取り組みを素直に学ぶべきであります。町民の一人一人の目線も重要でありますが、我が町の再発見と宝物探しは、よそ者の皆さんの人材を活用し地域をひらくことがわが町に求められております。都市部から有能な人材を招へいする戦略を組み立て、その目標実現のために招へいした皆さんが何のこだわりもなく、新鮮な目線や肌で感じ取っていただきながら、まちづくりの一翼を担ってもらい、定住と町内での活動の輪を広げさせていく施策実現を図っていくべきでありますがいかがか、町長の所見をお伺いいたします。  
    答弁▼町長  
     私は、まちづくりの根底はやはり住民であると思っております。そのために私は就任当時から職員と共に現場に出向き、会話を重ねてまいりましたが、町民の意識は醸成していると確信しております。  
     なお、大学生等を招へいし活用する施策につきましては、第3回定例会でもお答えしましたが、既に大学等との連携を実施しているものもあります。  
     なお、昨年、北海道大学生を中心とするヨサコイチームが、エゾ地の火まつりで町内の若者と準備の段階から一緒に協力しながら交流を進めている姿を見て、新しい可能性を感じました。今後は、町外の若者との交流を積極的に推進するよう努めてまいりたいと存じます。  
    再質問  
     これも9月にも質問しておりますけれども、町長のほうからも答弁いただいております。ほぼ9月と変わりない答弁でありますけれども、もっともっと、ここでも町長は、町民の意識は醸成しているということであります。しかし、この、今、おのずと、この言おうと言わないとにかかわらず、情報化社会の中でネットがどんどん普及してきて、本当にこれも前も言ってました、幼稚園や保育所の子供でもネットでゲームやっている時代なんですね。  
     ですから、これは一番新しいあれですけれども、今月、チーム奥尻、都内に在住する島民の皆さんの有志の皆さんがチーム奥尻を結成しまして、奥尻をどんどん世界にアピールしていこうということでネットでアピールしてきました。これは9月にも言いました厚沢部町の『魅力発掘女子隊!「あっさ部」』これは名古屋の女子大生です。皆さんは厚沢部に農家の皆さんと農作業をし民泊して、そして厚沢部をよく見て、それで帰って、町に帰って、名古屋に帰ってどんどん厚沢部の宣伝の先導を果たしてくれていると。  
     残念ながら、町長は、今年は天の川祭りに北大のふんどし部隊が来ましたけれども、それは単なるイベント参加だけなんですよね。じゃあ、そのふんどし部隊が上ノ国を、ネットを使ってどんどんアピールしてくれているかということになりますと、全くその部分までまだ発展していない。そういうところまでまだ交流を深めていないというのが現状なわけですよね。  
     ですから、私たち町民も、自分が生まれ育って今日まで60年、70年まで育って、その町の良さが、もう普段生活しているのでその良さがなかなか良さとして実感ならないということなので、私はよその人の目でその町の良さを再発見してもらって、町民の皆さんの共通の認識にしてもらって、どんどん町を誇りに思ってそして売り出していこう、まちづくりのこの役割を果たしてもらおうということで質問しているわけであります。  
     そういう点で、何でそういうネットを使ったね、よそからどんどん多くの方々、若い世代を中心に町に招へいしてこの上ノ国はできないのかなと。町長はいつも同じような答弁になるんですよ。いつも町長からもらう答弁はね。だから、私は、これからの時代は本当に、今のままいけば上ノ国は段々人口が少なくなる、取り残されていくのではないのかということで危惧するわけですよね。ですから、上ノ国町から1万人以上の町民の皆さんが上ノ国を離れた。その人たちが上ノ国をふるさとにもっている皆さんに情報を発信しながらこの新たな上ノ国づくりをしていく。そして若い世代を上ノ国に招いて、そしたら上ノ国の新たな町民にかわる新たな情報発信のこの根っこになってもらう。そういう役割を果たしてもらいたいと思うのですけれども、その点で、改めて、なぜそういうことで招へいできないのか改めてお伺いしたいと思います。  
      答弁▼総務課長  
     やはりネットの社会で情報発信するというのは、その個々の思いの中で発信していくものだというふうに。その中で、今までの交流がそこまで達しなかったのかわかりませんけれども、そういう部分ではもっともっと情報発信するようにというのではなくて、交流が必要なのかなというふうに思っております。
 
     ここの1回目の答弁でありましたとおり、前回、9月の定例会ですか、そのときも答弁しましたけれども、実は先日も、町長が振興局の幹部職員とお話をしている段階で、ほかの自治体の例も参考にしながら、いろいろなやはり若い世代と交流を進めていきたいということで、今回、1回目の答弁の中で積極的に進めたいということで、それで、やはりいろいろな、町だけでなくて各方面からそういういい、やはり来てもらうためにはいい、参考になるような大学、そういうところとやはり連携しなければならないという部分がありますので、その辺、話をしながら、今後そういう取り組みを進めていきたいというふうに考えています。その上で、交流しながら、やはりそういう上ノ国町に対する思い入れを高めると必然的にそういう情報発信とかしていくのかなというふうに思っています。  
     ただ1つ、私的に心配なのは、ネット社会というのはいい情報だけでなくて、やはり悪い情報も簡単に流れる心配があります。そういう分、ネットを、今のネット社会というのは悪い情報というのはどんどん広まる可能性もありますので、その辺については慎重に取り組みを進めていかなければならないというふうな部分は持っております。  
    再々質問  
     ですから、その交流する相手もちゃんとして選ばなきゃならないということなんですよ。その相手も見きわめながら、上ノ国に大いに交流してもらう、ここはわかります。  
     では、その交流させて、交流する段階で、どこの範囲でこれまでやってきたのか。交流させてきているのか。それを本当に、まずは行政職員の皆さん、いろいろなつながりの中で中心になって、また何人かの町内の若手青年グループとも交流もあるだろうけれども、より広く町民の皆さんとそれぞれ交流できるようなままでこの視野を広げて展開していかなければ、一部の人の範疇の中での交流だけになって町民全体のものにならないわけですよね。ですから、厚沢部の例は、第1次産業のその女子協力隊は、第1次産業の厚沢部の農業をどんどん振興させるために、そして、厚沢部の、農業の後押しのためにそういう活動をしていってくれるわけですよね。  
     ですから、そういう目的を持ちながらそれぞれの交流人口をふやさせていって、町民との交流の範囲というのを広げていくという体制が、目標を持って取り組んでしかるべきだと思うわけでありますけれども、その点でいかがかお伺いします。  
      答弁▼総務課長  
     何を目的にするかというのは、今の段階でなかなか答弁できない部分であります。当然相手先もあるでしょうし、また、こちらのほうの受け入れ側の問題もあるでしょうし、それについては、相手を見きわめながら、こちらの、例えば町内に募集をかけるなり、また、町内では、今、先日も新聞などで出たように、若手のメンバーで一所懸命活動している若者も出てきていますので、そういう方々のこういう交流の場に参加できるような形をとるのが一番いいのかなというふうに思っていますので、今、目的については、具体的にはなかなか答弁できませんけれども、そういう活動を通じながらどんどん交流を広めていく必要があるのかなというふうに考えております。  
  質問4 若い世代の移住促進施策の実現を  
     わが町の子育て施策の充実においては、赤ちゃんから高校生までの医療費無料化、妊産婦の検診料は回数制限なしで、交通費も含めて助成しております。10月より基金5億円を10年間積み立てし、保育料の無料化、小学生から中学生までの学校給食費の無料化、留守家庭児童・学童保育所措置費の無料化など、一部制限条例の対象はありますが、無料化を実現させました。  
     また、地元高校への通学費の助成など、子供を持つ若い世代が安心して子育てできるまちとして、全国の市町村自治体の中でトップであると言っても過言でない政策の実現を図っており、町民の皆さんがこぞって大いに誇るべきことであります。
 
     このような子育て施策を一層アピールしながら、お子さんを持つ若い世代の皆さんを、わが町へ移住していただくために、引っ越し料や家賃への助成制度の創設、移住促進住宅の建設など、子育て世代を迎え入れる施策の充実を図っていくべきと考えますが、町長の所見をお伺いいたします。  
    答弁▼町長  
     子育て支援施策につきましては、本年10月から実施した保育料の無料化等により、出産から高校卒業まで、切れ目のない施策を実施することができました。おかげをもちまして、現在、保育所の入所児童数は、10月末現在で昨年度より27人多い、117人となっております。保育所の入所理由を見てますと、「新たに就労する」が最も多く、新たな子育て支援策を実施したことにより、勤労意欲が沸いたことは大変喜ばしく、住民の所得向上が図られるものと評価しているところでございます。  
     議員ご指摘の子育て世代を迎え入れる移住促進施策につきましては、町内に住んでいる各世代との整合性を図らなければならないなどの課題もあるため、現在のところ早急に実施する考えはございませんが、若い世代の定住に向けては、今後とも各種施策を検討してまいりたいと存じます。  
  質問5 松前藩にコメを献上した史実がある上ノ国として地酒の醸造開発を  
     管内では早くから、せたな町では吟子物語、よしこ、北の白虎、風海鳥(かざみどり)などの4銘柄酒を醸造。奥尻でも地酒づくりを進めております。管内の各町がすでに地元産米を使用した地酒造りに取り組んで一生懸命取り組んでおりますが、歴史に記録された文献はなかったため、北海道の米づくり発祥の地は北斗市・旧大野町文月となりましたが、松前藩に米を献上した史実は、町内木ノ子米が献上されていたことが、上ノ国村史に記載されているところであります。  
     その中で、上ノ国町が今日に及んでもまだ地酒が十分醸造されていないことなど大変残念なことであります。町が米づくり農業者に呼びかけて、「地酒開発研究会」等を組織していただき、町と一体となった取り組みを図るべきと考えますが、町長の所見をお伺いいたします。  
    答弁▼町長  
     米の生産調整が2018年度をめどに廃止されることが決定され、生産者や農業団体が需要に応じた生産量を判断する制度への移行が検討されている現状から、酒米等の栽培も選択肢の1つであると考えられます。  
     しかしながら、議員ご指摘のように、過去に町内において地酒を委託製造して販売した経緯がありますが、残念ながら売れ行き不振等により1回きりで終わっておりました。そのため、地酒を醸造開発するとしても、単発で終わることのないようにするため、販売の可能性と併せて、生産農家の協力が必要なことから、まずは、米生産農家等への意向調査を検討したいと考えております。  
    再質問  
     地酒の醸造でありますけれども、本当にかなり前に上ノ国でも酒づくりしてきた経過があります。これも長年歴史あるせたなの地酒づくり、これは単発でなく続いてきているわけであります。また、木古内のみそぎの舞も、これも単発で終わっていないと。その点では、ほかの町のそういう継続してずっと、その1つの町のお土産、名物の地酒として定着して今日まで至ってきているのが、どういうこの経過でなっているのか。その点は十分認識して、地酒では米農家、町内の農家の皆さんにも、こういうことでやってきているので、何とか上ノ国に1つのそういうお土産、地酒づくりに挑戦していくこの機運を盛り上げていくためにも、そういうところを十分把握しなければだめだと思うので、その点ではどのように認識しているのかお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
     今回、尾田議員のほうから地酒のって言ってました。ただ、御存じのとおり、私は一切今まで地酒という項目を出していませんので、担当自体が、出た時点で検討したというのが正直な答えであります。  
     今言いましたように、問題は、私はさまざませたな、木古内とあります。ですが、1つ尾田さんに理解してほしいのは、ここで米をつくって、全く違うところの空気と酵母でつくった酒が本当に、尾田議員いつも言うように本物なのかなと。本来は、今の山口県の岩国に旭酒造ってあります。そこは若い杜氏を呼んで、そしていろいろなお酒をつくって外国まで輸出していると。私は本物をつくるのであれば、ここの地でつくらなければ、尾田議員いつも言う本物でないと思います。  
     実は、そういうことで、江差の町長も、地酒という項目出してますんで、実は、先日彼と会った中で、彼もやりたいという中で、ただ、今言いましたように本物でなければだめだよという話の中で、彼自体は、じゃあ、うちの町に昔つくった酒蔵があるだろうということで、そしたら、あなたのところでそういうものをつくれば、うちのほうでも、もしやる農家がいるのであれば一緒にやったらどうかという話はしています。当然、杜氏が必要ですから、じゃあそこで、協力隊員として杜氏を呼んで、具体的にですよ、ただ来てくれじゃなく、こういう形で3年から5年以内に起業するという者ができるのであればそういう方向もあるなという話はしています。  
     ですから、今、我々が町として、農家に呼びかけるにしても、まだ正直言って土台はありません。たった今来てすぐって言ったって誰もうんと言いません、はっきり言いまして。特に、前に失敗した例もありますので、そこは十二分に詰めた中でこれからやっていかなくてはならない大きな課題だとそう思っていますので御理解願います。
 
  質問6 町内湯ノ岱中ノ沢地区に路線バス停の設置とJR江差線中の沢橋梁の再利用の要請を  
     町内湯ノ岱中ノ沢地区の皆さんはJR江差線廃止後、代替バスが運行されましたが、湯ノ岱停留所まで湯ノ岱小学校の坂道を上って歩かなければならず、高齢者には大変難儀をなされております。中ノ沢地区にバス停の新設を町に要望なされていると思いますが、いかがかお伺いいたします。  
     また、中ノ沢地区の7世帯の皆さんが、中ノ沢川とJRの線路に挟まれた飛び地に、篤志の方から用地を借り墓地として使用しております。これらの方々は、普段はとく長靴で川をこいで墓参しております。雨が増水すると墓参が困難となっている状況にもあります。JR江差線が廃止されたいま、JR江差線中ノ沢鉄橋、約25メートルぐらいありますが、その解体されることなく墓参道に利用できればとの願いがあるようでありますので、関係者の思いが実現できるよう、JR北海道と交渉していただきたいと思いますが、町長の所見をお伺いいたします。
 
    答弁▼町長  
     湯ノ岱中ノ沢地区へのバス停留所の設置につきましては、本年11月に地区住民より要望がありましたので、運行事業者である函館バス株式会社と協議したところ、来春の設置に向けて準備を進めてまいりたいとの回答を受けております。  
     次に、JR中の沢橋梁の再利用についてでございますが、撤去工事はJR北海道から委託されて町が行うこととなっております。鉄道が廃止された現状において、当該橋梁を撤去することは、今後の保安管理を考慮した場合に致し方ないものであると考えておりますが、当面は撤去を先送りして、墓地への通路として存置するようにしてまいりたいと考えておりますので御理解願います。  
  質問7 道しるべマップ大看板の設置を  
     北海道新幹線の新車両が津軽海峡トンネルを試験運行して通過いたしました。開業が目前となり、新幹線が停車する木古内町と隣接する上ノ国町として、町の道しるべマップの大看板を作成し、町内の主要箇所に数カ所設置し、町のアピールや宣伝を積極的に行うべきと考えますがいかがか、町長の所見をお伺いして1回目の質問とさせていただきます。  
    答弁▼町長  
     北海道新幹線平成27年度末開業に向け、地域の魅力を発信するため、檜山・渡島の公共機関や関係団体が連携・協力しながら、ポスターやDVDなどを作成し、仙台・盛岡を中心とする東北地方で観光PRに取り組んでいるところでございます。また、先月には観光客誘致の取り組みを推進していくことを目的とした青森県・函館デスティネーションキャンペーン推進協議会が設置され、当町も会員となったところでございます。  
     このようなことから、大看板設置の御提案については、観光客などの利便性向上を図るため、積極的に検討してまいりたいと考えております。  
    再質問  
     大看板についてはそのとおりで、私は、町の観光マップのあのマップが一番適切な、その町のアピールしていく、とりあえずの大きな看板になるのではないのかなと。本当に、新幹線が来るので町内の湯ノ岱地区とか、また、もちろん役場前、小砂子方面に立てるとか、主な人の集まるところに、やはりこれも早急に、この事業計画をして進めていくべきだと思うわけでありますので、改めて、具体的なそういう方向づけについてどのように考えているのかお伺いさせてもらいます。  
      答弁▼水産商工課長  
     現時点では、まだ新幹線が木古内駅に何時の便、何便とまるのかということがまだ不明確だということと、今、さまざまな観光関係の団体で、特に、この地方を含めまして二次交通の問題ございます。その辺の検討結果を踏まえながら、設置場所の検討ですとかそういうことをしていかなくてはいけないのかなというふうには考えてございますので、設置は非常に必要なことだというふうに認識しておりますので、少し時間をかけながら設置していきたいというふうな検討をしていきたいというふうに考えております。  
  三浦安則 議員  
  質問1 湯ノ岱小学校閉校後の有効利用について  
     12月7日に湯ノ岱小学校は、明治17年以来130年の歴史を閉じるという記念式を行いました。以来、郷土の発展と文化の向上に大きく貢献された湯ノ岱小学校は、開校以来の130年という長い歴史の中で、湯ノ岱のこの地より多くの人を世に送り、その教育の成果と価値観について脚光を浴びてまいりました。教育の魂はまことに、これからも地域社会の中で永遠に燃え続けることと思います。  
     平成11年に改築されました現在の校舎は、山間豊かな自然を生かし、教育の目標の1つとして、植樹、枝打ちや、また自然観察会など、地域の子供たちや地域のいろいろな方々と体験活動を通して環境教育を重視した校舎に改築されました。以来、15年の歳月で教育目標は達成されたことと思います。  
     このような文化の拠点としての校舎、同窓生や町内会の方々が集うコミュニティーとしての校舎の今後の利用目的、施設の管理がどのように計画しているのかは、閉校記念式典に集った多くの方々の心配事でありました。
 
     そのような観点から、閉校後の湯ノ岱小学校の有効利用についてどのようにお考えか、町長の所見をお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
     閉校後の有効活用については、尾田議員の一般質問に答弁いたしましたが、雇用の創出や地域の活性化に結びつく利活用、さらに、豊かな自然環境を生かした体験交流観光の場として利活用を行うことを目的といたしております。  
     このことから、創造的なアイデアの提案を町のホームページやインターネット、広報等で広く募集してまいります。  
     さらに、地域の歴史的・文化的拠点である廃校施設の利活用に当たっては、地域の理解を得ることにも努めてまいりたいと考えております。  
    再質問  
     先ほど、同僚議員に町長さんもお答えしていましたけれども、湯ノ岱小学校の利活用ということで、以前から町長さんは、武道を通じて、東京や方面にいろいろ話しかけていただいたことについては、私どもも情報として、町長さんにいただいたので、かなり湯ノ岱のことを真剣に考えていただいているんだなとそんなことを思いながら、非常に心強く思っているわけですけれども、ただ、やはり、その期間までにはかなり相当時間があるのだろうなと、そのようなことを考えております。  
     そういった意味で、当時、12月7日の日にですね、語る会の中で、いろいろな先輩や同僚の方々、また卒業生、この湯ノ岱の景観豊かなこの教室で何ができるんだろうといろいろな話が出てまいりました。確かに、先ほど言ったようにいろいろなアイデアを募集しているのかもしれませんし、いろいろなネットを使いながら全国に発信しているのかもしれません。  
     しかしながら、かなり時間がかかるんだろうなと。その間に、やはり地域の方々からの大きな要望の1つとして、ある意味では温泉を利用した、また春には山菜、また鮎、そしてまらキノコだとかタケノコ、いろいろなこの地域においては、いろいろなその山菜いろいろなものが豊かな季節となりますので、1つは、1つは、宿泊体験施設として使えないかというのが1つございました。もう一つは、ある意味では、全国からも募って、グループホーム的なものをやって、そこでスキー場やグラウンドを利用して、また体育館を利用して、講堂を利用して、そして、今、3つある教室、それと音楽室、これはちょっと改修しなければいけないわけでありますけれども、そういうグループ的な方々が借り受けをしたいと。学校を借り受けしてそういう施設の変更をしていきたいとあったとすれば、町としてどのようにお考えか。  
      答弁▼町長  
     町とすれば、それが町の活性化につながるのであれば、どのような形でも貸し付けすると。ただし、先ほど言いましたように運営については、町でやると必ず失敗しますから民間の力を借りたいということでございます。  
  片石鉄彦 議員  
  質問1 JR廃線跡地のインフラ整備について  
     本年5月の江差線廃線の後、踏切部分は道路整備がされているところでありますが、線路のために分断されて行きどまりになったり袋路になったりで車が旋回できないところや、幅員が狭くて不便な道路、また、遠回りをしなければならない道路などがあります。生活の利便性や防災上からもそれらの箇所の整備をすべきと思いますが、町長の考えをお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
             現時点においてJRの線路が支障となっている町道は、袋路状道路となっている箇所が4カ所、幅員が狭小となっている箇所が4カ所、そして、住宅地が分断されている箇所が1カ所あり、合計で9カ所の整備が必要な状況となっておりますが、旧中須田駅付近の幅員狭小な箇所につきましては、バス路線であることから既に10月から改良工事に着手しており、近々完成する予定となっております。これ以外の箇所につきましては、今後、周辺の状況や利用状況を勘案しながら、順次整備を進めてまいりたいと考えております。  
    再質問  
             今、町長から答弁いただきましたけれども、町で押さえている箇所、9カ所とのことでありますけれども、その箇所について確認の意味でお伺いいたします。  
    答弁▼施設課長  
             初めに、袋路状道路となっている箇所、これが4カ所ありますが、北村地区の雨池団地線というところ、それから北村市街裏3号線というところ、今度は桂岡地区に飛びまして桂岡駅前線というところ、それから、湯ノ岱駅前線、この4カ所が袋路状となっております。  
             さらに、幅員が狭小となっているところでございますが、中須田豊田線、それから中須田停車場線、これは答弁の中にありますようにほぼ改良工事が終わっております。さらに、河北裏通り線、それから桂岡線、これは第3苫符踏切のところでございます。この4カ所というふうになっております。  
             さらに、住宅地が分断されている箇所、これは高校裏通り線、それから上ノ国駅前線との間のことで、これは集落が分断されているということで、以上合計9カ所でございます。  
    再々質問  
             それで、それ以外に、今の現在、国道から、うちの町でないんですが、鉄橋の下を走って江差町の椴川地区にくぐって町道に行くんですけれども、私の希望としては、国道からその道路へ出るのに、近い距離で工事費の安い、安くできるような場所として、国道から内郷地区に出る道路も加えて、予算の範囲でそれが必要でないのかなという気がします。現在利用されている江差町のそのさっき言った箇所は、高潮になると通れなくなりますし、今の鉄橋を外さない限り高さの制限がありますので、その分も考慮していただきたいと思いますけれどもいかがですか。  
    答弁▼施設課長  
     ここにつきましては、用地等の関係、今後、新設の可能性が、新設ができるかどうかの可能性を探ってみたいと思います。  
  質問2 農業の生産・加工投資資材助成制度の延長について  
             町は、農業の生産・加工投資資材の助成制度を3年間の年限で実施してきたところでありますが、本年にあっては、生産資材の高騰や米価安によって経営を見通せないことから、予定していた投資資材の取得や整備を断念せざるを得ない農家もあるやに伺っておりますが、そのことから、助成制度をさらに1年間延長すべきと思いますが、町長の所見をお伺いして1回目の質問を終わります。  
      答弁▼町長  
             平成24年度から始まった生産・加工投資資材助成制度につきましては、予想を大幅に上回る需要があり、毎年補正予算を組んで実施してまいりましたが、開始当初より、平成26年度までの期限を切っての助成である旨を周知しているところでございます。  
     しかしながら、議員御指摘のとおり、助成制度延長の声も多々あることから、この3年間の成果・問題点等をしっかり検証した上で、新たな助成制度として取り組んでまいりたいと考えております。  
    再質問  
             まだ1年間の延長について考えているということでありますけれども、その助成制度について、もし今回、今まで3年間で行っていたものと性格が違うのかどうか。今、おそらく検討されているんだと思いますけれども、それについてもし違うのでありましたら、それの概要について伺います。  
    答弁▼農林課帳  
             今まで実施してきた生産・加工投資資材の助成については、販売農家、あとは農業機械全般ということで、ある程度無制限というか基準があいまいなものもございました。そういう加減で、それで小さい農家も全部救えたということで、かなり希望を持って農業に従事してもらえたと思っております。  
             今度実施する制度につきましては、ある程度そういうものが一通り終わりましたので、今後は生産性の充実・確保ということで、ある程度販売農家も基準を設け、助成する農業機械もある程度絞った中で助成を実施してまいりたいと考えております。  
  干場清保 議員  
  質問1 自主防災組織を各町内会に設立を  
             自主防災組織を各町内会に設立し、各町内会で過去に地元で発生した災害を思い出し、また、各家庭に配布されているハザードマップの内容について勉強会を実施することにより、いろいろな災害を知り訓練を実施することにより、被害を最小限に抑えることができると思うがいかがですか伺います。  
      答弁▼町長  
             自主防災組織は現在、大留、新村、木ノ子、石崎町内会が設立しており、過去に連合町内会の総会において設立の呼びかけをしておりますが設立が進まない状況にあります。しかし、自主防災組織につきましては、過去の災害記憶・記録を次代に語り継いでいくことも大切な役割であり、また、被害の状況により役場や消防車などが、早期に実効性のある対策をとることが難しい場合も考えられるため、自分たちの地域は地域住民みずからが守るという自助・共助の意識啓発を図り、住民みずからが防災活動を実践していくことが何よりも重要と考えています。自発的な防災組織であるため強要することはできませんが、町内会などから要請があれば、防災担当課、地区担当職員などが赴き、自主防災組織の設立に向けて協力してまいりたいと考えております。  
    再質問  
     この度の回答で、私の勉強不足なのかもわかりませんけれども、初めて知ったところがあるんですけれども、自主防災組織の設立について、各町内会の総会でお願いしたということなんですけれども、その中で、この4町より組織していないということは、その残りがやはり心配なんですよね。設立していない町内会。というのは、その心配の第1として、各家庭にハザードマップ配っておりますけれども、恐らく、現在、私の想像では、もうなくしている人がたくさんいるのではないかなと。また、目を通さない人もたくさんいるのではないかなという気がしております。  
     そういうことで、その辺を含めて、実際組織するのが大変だということなのか。それができなかったら町内会の担当職員が、こういうものあるからこれを見ながらということで皆を集めて、そこでそういう災害状況とか、こういうときはこういうふうにしたほうがいいのではないかという会というか何かを設けてやっていったほうがいいのではないかなという気がします。  
     私は、このたび東北の災害状況を視察してきました。最小限、やはり必要なものとかというものがないために、いろいろ被害が大きくなったところもあるという話も聞いてきておりますので、それは政務調査の報告の中で書いておりますけれども。  
     そういうことで、この内容を早く把握してしまったほうがいいのではないかなということで、何かいい方法がありましたらお聞かせいただければと思います。  
    答弁▼総務課長  
     まず、自主防災組織については町内会が自発的に組織するものであるということを1回目の答弁でもお話ししましたけれども、御理解願いたいと思います。その上で、呼びかけについては、各町内会ではなくて連合町内会の席で、そのような形でお話をしております。その結果、最初にできたのが、たしか大留地区だったかなと思います。その後、石崎地区、新村地区、今は木ノ子地区という形で組織されまして、そのような形で、あくまでも町内会が自主的につくるということで、町のほうは議員はその組織されないことを御心配しているようですが、町内会としての自主的な活動というふうに御理解願いたい。  
             防災の説明なんですが、これについては、実は先日、避難、津波避難計画、各地区ごとに町のほうでつくりました。当然、津波避難ですので海岸地区が中心だったのですが、その席で、海岸地区については津波避難計画をつくるに当たって、町内会のほうに防災担当者が出向いて地区住民と話をしながら避難計画をつくりました。山方面についてはそういう形はとっておりませんけれども、今後、町内会のほうで必要だということで説明が必要であれば、防災担当者なり地区担当者が出向いて、その辺の一緒に考えたいなというふうに思っておりますので、その点で御理解願いたいと思います。  
       

議会の動き

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