平成28年 一般質問 12月定例会

  平成28年 一般質問 12月定例会    
  質問議員 質問順 質問 質    問    事    項    
  番号    
  三 浦 安 則 1 1 湯ノ岱荘の解体に伴う国民温泉保養センターの今後の計画について    
  2 湯ノ岱生活改善センター、上ノ国町役場湯ノ岱出張所および檜山広域行政組合上ノ国消防署湯ノ岱分遣所の改築について    
  片 石 鉄 彦 2 1 道南ドクターヘリの着陸場所について    
  2 地方創生事業について    
  3 本町のまちづくり政策について    
  三浦安則 議員  
  質問1 湯ノ岱荘の解体に伴う国民温泉保養センターの今後の計画について  
     国民温泉保養センターの今後の計画は、新聞報道にもありましたが、北海道新幹線開業に伴い、上ノ国町の温泉観光施設をよりアピールするために改築の必要性を説いていました。また、湯ノ岱町内会の要望事項の最重要事項でもあります。  
     そのような観点から、国民温泉保養センターの今後の計画のあり方について、町長の所見をお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
     国民温泉保養センターは、昭和50年に日帰り入浴施設として開業し、昭和53年には健康増進センターを宿泊施設を兼ねて併設しましたが、宿泊者の減少により平成16年に休止いたしました。また、昭和63年には、湯ノ岱2号井(せん)が自噴し、現在の3種類の温度の浴槽となっています。  
     今後の整備計画は、財政事情から平成31年度以降となりますが、規模等具体的なことにつきましては、お示しできる検討をまだ行っておりませんので、ご理解願いたいと思います。  
    再質問  
     保養センターの今後の計画ということで、町長さんからは、まだ検討はしていないというふうな具体的な答弁はなかったわけでありますけれども、そういう意味では、新聞報道では31年からやるんだというふうにありました。そういった意味で、実際には自分の中では、かなり具体的なある程度予想された中で、湯ノ岱温泉を取り巻くいろんなことを想像されながら、今後、また湯ノ岱温泉についての改築がなされていくんだろうなと思いますけれども、今、思っている町長さんの思いは、温泉に対する思いは、いかがですか。  
      答弁▼町長  
     今、今回あくまでも、まだ計画段階で当然それなりにですね、議会の皆さんとも協議しなければなりません。ただ一つ言えるのは、片石議員の質問のほうにもありますけれども、今年ですね、北海道新幹線が木古内まで来ております。そうすると先月の30日、トンネルも開通し、それによってひょっとすると木古内から普通の時間でも、湯ノ岱まで20分くらいで来るのかなという中でですね、そうすると、東京から4時間という時間であります。4時間から来て、20分くらいで来るとなればですね、やはり、観光とかですね、そういう要素の中で相当な可能性があると思っています。  
     それともう一つ言えるのは、その中で、町内にいろんな施設がありますけれど、その中で湯ノ岱は炭酸泉というどこにもない、何カ所かありますけれど、自慢できるそういう施設でありますので、そこの部分をですね、観光という観点等も踏まえた中で、これから我々ばかりでなく、当然、迎え入れる湯ノ岱町内会等の整合性もありますので、そこの中を踏まえた中でこれからじっくりその整備計画について検討してまいりたいと、そう考えています。
 
  質問2 湯ノ岱生活改善センター、上ノ国町役場湯ノ岱出張所および檜山広域行政組合上ノ国消防署湯ノ岱分遣所の改築について  
     湯ノ岱生活改善センター、上ノ国町役場湯ノ岱出張所および檜山広域行政組合上ノ国消防署湯ノ岱分遣所の3施設は、築40年以上という年月が経過し、老朽化が進行しております。  
     少子化が進む湯ノ岱地域において、3施設は地域づくりや住民活動にとって重要な拠点であることから、3施設の改築が必要と思うが、町長の所見をお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
     町内各地区の集会施設は、ほとんどが築40年を超えている状況にありますことから、緊急性や必要性の高いものを見極めて計画的に改築を検討してまいりたいと存じます。なお、湯ノ岱生活改善センターを改築する場合には、湯ノ岱出張所及び消防署湯ノ岱分遣所を統合した複合施設として整備することが適当と考えております。  
    再質問  
     これは、生活改善センター等々の改築でございますけれども、これはかなり以前からうちの町内会を通じながら、最大の懸案事項であったというふうに思っておりますし、さらには、町長さんとたびたび飲みながら、またいろんな懇談しながら、この3施設をどうしようと話はしてきたつもりでもあります。そういった意味で、この施設ができることによって、ある意味では湯ノ岱の住民の方々の相当すばらしい憩いの場でもあるということですね、これをいかに癒しの場として憩いを楽しみながら、そしてその空間を利用しながら、自分たちの健康管理やそういったいろんなものを、食事管理そういったものをしながら、おそらくこの湯ノ岱地域は、そういったものを利用しながら、施設を利用しながらその目的に向かっていくんだろうと思ってますし、町内会の方々もそういう意味で早々に改築してほしいということが希望であります。そういった意味で先ほども申し上げましたけれども、ここ湯ノ岱に関する町長さんの思いというか。こういう施設に対する思い、そういったものをもう一度聞かせていただければと思います。  
      答弁▼町長  
    今、実は築40年以上、相当、各町内会に点在してます。私も湯ノ岱については見てきました。特に湯ノ岱については、他と違ってですね、あそこで葬儀等も行われます。そういう意味では、なくてはならない施設ということで、我々も考えています。ただ、いま言いましたように現実ですね、いま体育館をやってます。その次に保育所を建てます。大きなプロジェクトこれからありますので、当然、 財政の面と併せて考えていかなければならないという大きな課題があります。
 また、それと併せてですね、いま言う緊急度、老朽化という大きな緊急度がありました。ところが、海岸のほうについてはですね、今これから考えられる災害時どうするのか。津波はどうするのかですね、そういう全体を考えた中で、進めていきたいと。いま言いましたように、私は、当然ですね、湯ノ岱のもうぼろぼろで大変だなという意識は、私自身、当然持ってます。そういう中でできる限り早くやりたいと思いますけれど、現時点で何年というそういう残念ながら期日を明言できないということだけ、そこの部分についてだけご理解願いたいと思います。
 
  片石鉄彦 議員  
  質問1 道南ドクターヘリの着陸場所について  
     道南ドクターヘリが運航され、高度な医療機関のない地域住民にとっては、大変心強く思われているところでありますが、先般、そのドクターヘリの着陸を予定していた所に車が駐車して、違う場所に変更した事例があったと伺っております。
 そこで、次の3点についてお伺いいたします。            
 
     1つ目、現在、どの場所にドクターヘリの着陸を想定しているのか。  
     2点目に、着陸場所を確保するために、どのような手立てを取っているのか。  
     3点目に、冬期を迎え、吹雪やなだれ、大雪で不測の事態も考えられることから、それらの対応についてお伺いいたします。
 
      答弁▼町長  
     現在、ドクターヘリの着陸場所といたしまして、旧湯ノ岱小学校グラウンド、ハンノキ地区にあります新村芝生公園、上ノ国小学校グラウンド、もんじゅ駐車場、小砂子漁港をはじめ、町内16カ所を着陸場所として指定しております。指定にあたりましては、いくつか考慮すべき要件はありますが、原則として「約35メートル四方以上の可能な限り平坦な場所」ということで選定しております。  
    「着陸場所を確保するための手立て」についてでありますが、漁港や駐車場の利用に際しては、一時的に作業の中断や車の移動などの協力をお願いすることとなります。もんじゅ駐車場では施設関係者や施設利用者以外の方の駐車ということもあり、スムーズな車の移動ができず着陸箇所の変更となったことから、後日、広報及び立て看板の設置により駐車場利用者への協力をお願いいたしました。  
     また、冬期間の利用につきましては、積雪が10センチ以下が望ましいことや雪質によってローターによる風の影響などを考慮し、降雪や雪質等により着陸場所が限られますが、できる限り移送距離が少ない場所での迅速な搬送に努めており、今後も新たな着陸場所について検討し、町民の利便性の確保に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解願います。  
    再質問  
     まず、1問目のドクターヘリの問題ですが、3番目の不測の事態、滅多にないと思うんですが、例えば、湯ノ岱地区や小砂子地区、石崎地区が孤立した場合、道路が不通になった、そういう場合のドクターヘリを含めてその体制についてはどんなお考えなのか、お伺いします。  
      答弁▼保健福祉課長  
     今、大きな災害ということが一つキーワードになるかと思うんですけれども、実際、着陸できるポイントがですね、確実にあるかないかということが大事になりますし、特に災害以外でもですね、大雪であったり、大雨であるということがですね、飛行に対して問題がないかどうかという部分も含めまして、正直、ケースバイケースということになって、その場の判断ということが一番必要になるかというふうに思っております。  
    再々質問  
     滅多にないんですが、実際に救急患者が出た場合には、救急車でまず行きますよね。まず、一番目の初動が、不通によって例えば湯ノ岱に行けない、そういう場合、もちろん着陸場所が湯ノ岱にあるとしても、その初動段階での対応ができなかったら、ドクターヘリも呼べないでしょうから、そういう対応についてはどうですか。
 
      答弁▼副町長  
     今までもですね、3回ほど悪天候のためにドクターヘリが実際に来れないことがありました。その際には当然、救急車でずっと走ることになりました。また、道路等の寸断で救急車が行けないと、そういう場合につきましてはですね、消防署の判断で着陸地点を想定して、それでドクターヘリの要請を行うことになりますので、当然、着陸場所がないとか、そのような不測の事態には、ドクターヘリを呼べないことになりますが、できる限りですね、消防署のほうでは、16カ所の着陸地点をいま報告してますけれど、その点も含めて今後、検討していきたいと、そういうふうに考えています。  
  質問2 地方創生事業について  
     地方創生事業として、檜山7町は東京都大田区との連携事業を進め、本町でも大田区での物産市のほか、移住体験住宅の整備などを行っておりますが、今後、この事業をどのように発展させていくのか、町長の所見をお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
     本事業は、平成27年度に策定した上ノ国町総合戦略の取組において、交流人口の拡大を図ることを目的として実施しています。  
     事業の実施にあたり国から交付金をいただいておりますが、平成27年度は対象事業費の全額が交付されましたが、平成28年度からは対象事業費の半額に削減されました。  
     このため、東京都特別区との連携事業は、平成29年度以降は、事業規模を縮小することを檜山7町で決定いたしました。これからは物産展などの開催を主な事業として継続実施してまいりたいと存じます。  
     また、移住体験住宅は、平成27年度に2棟の整備を行い、PR活動のため去る11月12日に東京都で開催された「北海道暮らしフェア2016」に職員を派遣し、移住希望者との面談を行いました。当日は7組11名の相談を受け、来年には本町を訪れたいと話していた方もいましたので、来年度以降もPR活動を実施し、少しでも多くの方が本町での暮らしを体験していただくことを期待しております。  
  質問3 本町のまちづくり政策について  
     今春、新幹線が北海道に乗り入れ、東京と木古内が4時間を切って結ばれました。また、先月30日には、道道江差木古内線の新吉堀トンネルが開通し、今後、道路改良が進むと、木古内駅から20分ほどで本町とつながります。交流人口の増大がさらに期待されるところであります。  
     折(おり)しも先日の北海道新聞で、旧湯ノ岱小学校校舎の活用策について報道されておりますが、湯ノ岱地区の活性化策の一端と思われますが、それについての構想をお伺いいたします。  
     また、松前町へ来た観光客などがそのまま引き返していることが、相当数あると聞いております。小砂子地区や石崎地区は松前町から30分ほどで行ける距離にあることから、食や釣り、マリンスポーツなどの振興策で交流人口の増加を図ることができるのではないかと思いますが、いかがかお伺いします。  
      答弁▼町長  
     まず、湯ノ岱地区の活性化策についての構想であります。
  11月30日、北海道新聞で、「旧湯ノ岱小学校校舎を活用しワイナリーに」という報道をされました。
 
     これは、湯ノ岱地区に温泉、スキー場、鮎、山菜などの資源が豊富で、ワイン生産が加われば、相乗効果が高まり、この地区の魅力の磨き上げや地域力向上につながると考え、構想段階に近い状況にありますが、推進してまいりたいと考えております。  
     そのため、函館でワインの生産・販売を手掛けている醸造家にお目にかかり、現状や将来性などについて意見交換を行い、全面的に支援するとの意思を表明していただくなど、様々なアドバイスを受けてまいりました。  
     その後、醸造家が直接、神明地区、湯ノ岱地区を中心に北村地区周辺まで現地視察を行ったところ、湯ノ岱地区はブドウ生産の可能性が高いことや、他の資源が豊富であることなど魅力ある地域と考えられるとのことでありました。  
     また、湯ノ岱地区の土壌の状況や気象状況のデータ収集や調査を実施し、どのぶどうの品種が適正なのかなど、ワイン生産者やワイン生産を志す者に、その情報発信とPRが必要であるとのことでした。  
     ワイン工場の運営については、民間の事業者にお願いすることを基本として支援していく考えですが、当面は誘致に向けた諸活動を推進してまいります。  
     湯ノ岱地区は1年を通して様々な体験ができます。山菜採り、渓流釣り、スキー、そして美しい紅葉が見られ、良質な温泉があります。そこにワインづくりが加わることにより、さらに湯ノ岱地区の活性化につながると考えられます。  
     次に、議員ご提案の小砂子地区、石崎地区における食や釣り、マリンスポーツなどの振興策による交流人口の増加についてであります。  
     若干の交流人口は見込まれると思いますが、施設整備や人的配置など大変ハードルが高いと認識しているところであります。  
     いずれにしましても、道の駅もんじゅを含めた上ノ国町、江差町、厚沢部町、乙部町が広域的に協調し、通過型及び滞在型の観光ニーズに合わせた観光ゾーンを検討していかなければならないと考えております。  
    再質問  
     湯ノ岱地区の活性化の構想でありますが、賛成であります。道南、財界人とか経済の関係の人方に言わせますと、札幌へ新幹線が行く前がチャンスですよと、町おこしはそれがチャンスですよと、口をそろえて言ってます。ですから、数えますと年数はわかりますけれども、できればやっぱりこういう構想は、スピード感を持って、できる限り新幹線が札幌へ着かない前に、地盤なり、そういう体制をつくっていただきたいと思いますが、いかがですか。  
      答弁▼町長  
     今、片石議員言いましたように、私も様々な財界人と話をする段階では、札幌延伸までが、今、ここがある程度最終ですよと。そうすると中継となると、素通りする可能性があるという話も伺っております。そういう中で我々とすれば、少しでもスピード感があるわけであります。ただ一つ言えるのは、一つ一つを着実に積み重ねていかないと、ただその場限りのですね、「張り子の虎」のようなことになれば困るものですから、それは先ほど、前の三浦議員のご質問にもお答えいたしました。やはり、地域全体の人的な資源も併せていかないとですね、ただ建物だけであれば、やはり長続きしないです。そういう中ですね、やはり、今これから我々考えられるのは、湯ノ岱地区の人方の話もあるし、まち全体の観光協会、様々なそういう団体等もありますので、そこの連携を組みながら、今言いましたように、一日も早い段階の中で、何とか湯ノ岱という一つのポイントでもありますが、まち全体の資源になるような施策を展開していきたい。そう考えています。
 
       

議会の動き

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