平成29年 一般質問 12月定例会

  平成29年 一般質問 12月定例会    
  質問議員 質問順 質問 質    問    事    項    
  番号    
  久 末 善 輝 1 1 町長選挙について    
  三 浦 安 則 2 1 住民の安全確保対策について    
  2 児童扶養手当の支給について    
  片 石 鉄 彦 3 1 大雨による災害防止対策について    
  久末善輝 議員  
  質問1 町長選挙について  
     私は、町長に対して「町長選挙について」の質問をさせていただきます。
来年は、上ノ国町長選挙が実施される予定となっております。
 そこで、町民の方々より選挙になるのか、情報が聞こえてこないとのことで、心配の声が上がっております。
 5期目のチャレンジについては、6カ月ほどありますが、年末が迫る中、この第4回定例会において明らかにすべきと考えます。
 また、町政に対する現状認識や今後の展望などについてお伺いいたします。
 
      答弁▼町長  
     私が町民皆様のご支持をいただき町長に就任しました平成14年から16年が経ち、早くも明年で4期目の任期を満了いたします。
 私はこの間、議会、町民皆様から自らの痛みを伴う改革にもかかわらず、特段のご理解とご協力をいただき、行政改革・財政改革を着実に推進させ、町内外に誇れる成果が得られました。また、改革最大の目標でありました産業基盤の強化については、第5次上ノ国町総合計画の基本目標の1番目に取り入れ、農業・漁業・商工業に対し大胆な施策を行って参りましたが、いまだその成果が充分に現れておりません。
 
     私は、総合計画基本構想に掲げる将来像実現に向け、町政を継続してその完遂を見届ける責任を背負っており、上ノ国町の発展と町民の幸せを守ることが私自身の責務であると考えていることから、引き続き、町民皆様の負託を得られるという確信のもと、明年の町長選挙へ立候補すべく決意を新たにしているところでございます。  
     次に、町政に対する現状認識ですが、まず、福祉・医療につきましては、地域福祉・医療を関係機関と連携し進めてきております。少子高齢化対策として特に子育て支援を強化し、継続して実施してきておりますが、一定の成果はあるものの人口減少に歯止めがかかっておりません。  
     また、産業基盤につきましては、前段で申し上げましたが、厳しい状況です。さらに、建物を含めた公共施設が更新時期となっており、計画的に整備していかなければなりません。  
     厳しい町政の状況はありますが、自然と共生しゆとりある安全安心に健やかに暮らせるまち、人を育む教育文化のまち、そして、創意工夫で地域の活力を起こす産業交流のまちづくりを基本目標にした、「上ノ国町創生総合戦略」を着実に進め、人口減少に歯止めをかけていかなければならないと考えております。  
  三浦安則 議員  
  質問1 住民の安全確保対策について  
     まず、「住民の安全確保対策について」ということでございます。
 9月18日の台風18号に伴う河川の氾濫・土砂崩れによる道道の交通遮断、湯ノ岱地区を対象に降った大雨は想定外であります。道道新吉堀トンネル手前の土砂崩れや天野川支流の上ノ沢川の氾濫による道道の水没・破壊といった状況を考えると、ヘルパー事業を利用している要支援者、さらに、健康に問題を持っている方々の足の確保をどのように確保するか、お考えをお伺いいたします。
 
     また、天野川沿いの堤防から水があふれ、濁流が流れ込んだことで、7戸の住民が避難し、2戸は床下浸水いたしました。
 町の避難の呼びかけによる避難者は約30名でしたが、避難所には、毛布、水、食料の保存はなく、町内会からは大変苦慮したと聞いておりましたが、このような状況をどのようにお考えか、お伺いいたします。
 
      答弁▼町長  
     台風18号は9月18日午前中に大雨と強風を伴い本町を通過し、湯ノ岱地区では前日17日深夜から18日午前中にかけて約170ミリの雨量を観測し、大千軒岳でも200ミリを超える大雨となりました。これにより、天野川が氾濫し、道道江差木古内線の宮越から湯ノ岱にかけて一部で道路が冠水したため、18日早朝から深夜にかけて通行止めとなり、また、新吉堀トンネル付近では、法面崩壊等のため10月2日までの15日間にわたり通行止めとなったことから、湯ノ岱地区では一時的に孤立状態となりました。  
     議員ご質問の災害時における足の確保等につきましては、孤立状態が長期に継続する恐れがある場合や住民に命に関わる状況が確認された場合には、防災ヘリなどを要請し対応してまいりたいと存じますが、それ以外の場合には、通行が可能な状態になった後にそれぞれが適宜対応せざるを得ないものと考えております。  
     次に、今回の災害においては、7地区で133人の方が指定避難所へ避難され、各避難所へは町職員を派遣し必要な備品を持参しましたが、湯ノ岱地区については道路が寸断され職員を派遣することができなかったため、町内会役員の方々に大変お世話になりました。このような状況においては、町内会の皆様のご協力が不可欠であるものと認識しております。  
     なお、指定避難所への備蓄品としましては、これまでに発電機、投光器を各町内会へ配布し、毛布については保存状態や衛生面などを考慮し配布しておりませんでしたが、今回の災害を踏まえて配布して参りたいと存じます。しかしながら、非常用食糧品については必要時にその都度用意するとともに、家庭内備蓄や地域内備蓄の充実に向け、町内会や自主防災組織の活動等を通じ、広報、啓発に努め、各家庭や地域における備蓄を促進してまいりたいと存じます。  
    再質問  
     まず、あの1問目のほうでございますけども、つい最近ですね、うちのすぐ向かいのほうでですね、自分自ら通報できる、消防署のほうにですね、電話しながら、そのまま倒れて意識がなくなった方がおります。その際に、消防から防災ヘリを呼んだみたいですけども、その防災ヘリを呼んで、防災ヘリは約15分くらいで来るらしいんですね、来るんです。ぼくも乗りましたので、それであの、その防災ヘリが来るのと、救急車来るのと同時なんですけども、たまたま要介護受けてる方については、倒れてしまったということで、全部鍵をかけていたということで、鍵を開けれないということで、その間にどんどんどんどん悪化してしまうという事態があったわけですけども、今回のこれがたまたま平常時の天候であったということで防災ヘリも来れたと思うんですけども、これがもし、そういう災害時にあった場合には、相当、難儀するんだろうなということを感じさせられました。  
     その人は亡くなったわけですけれども、そういう意味で先程町長さんから防災じゃなくて、ドクターヘリ等々の関係あり、また道路についてもいろんな手当てをして、なんとかするというふうなことをうちのほうの敬老会の時にも町長さんが鮮明に申し上げていただきました。うちの町内会の方々も、ある程度は安心はしておりましたけれども、しかしながら、そういった時に、なおかつ十何日間も道道がふさがれたということもありますので、もっと鮮明な答えというか、やり方っていいますか、それを回答してほしいなということもあります。  
     さらに、地域防災の関係だと思いますけども、自主防災組織っていうのは、町内でどのくらい活動されているのかということと、もう1つは、家庭や地域における備蓄を促進していくということなんですけども、今後これらについてどのように促進させていくのか、まず1問目その事だけお聞きしたいと思います。  
      答弁▼総務課長  
     まず、足の確保の中で、議員ご質問ありました平常時の倒れた方の救急搬送については、防災ヘリではなくてドクターヘリが対応していると思われます。  
   それで、災害時についてはですね、町長が北海道に要請して、防災ヘリまたは警察等のヘリ、それから自衛隊などでですね、当然災害時にはですね、ドクターヘリについては、飛行に危険性がある場合については運航いたしませんので、自衛隊などのヘリを要請して対応しているような状況であります。  
   自衛隊のヘリについてはですね、そういう災害時に訓練も行って対応しておりますので、やはり天候の状況によっては来れないところもありますけれど、その辺については自衛隊の判断に任せざるを得ないと思います。  
   それで、三浦議員がおっしゃっている、もっときちっとしたお話しでは今の道路状況であれば、通行止めがたびたびあるから、それを補完するような道路のことをおっしゃっているのかなというふうに私は思うんですけども、今、高規格道路については、要請活動はしておりますけれど、なかなか国の財政的な部分もあってですね、厳しい状況があります。  
   ただ、檜山管内、今、協議会も設置してですね、推し進めておりますので、その辺で対応せざるを得ないというふうに考えております。  
   あと、自主防災組織ですが、今現在ですね、組織されているのは4地区であります。石崎地区、木ノ子地区、大留地区、新村地区、この4地区において結成されてですね、それぞれが、例えば、石崎地区であれば小型のポンプを購入したり、あの自主防災組織については宝くじの資金を使った補助金制度等も活用できますので、町内においてもですね、全ての地区で自主防災組織を組織してですね、そういう各地区の災害、防災に向けた取組を各地区でも行っていただきたいという希望はあるんですけれども、これまでも要請はしておりましたけれど、なかなか組織されないような現状であります。  
     それから、家庭内備蓄とか地区の非常用食品の備蓄についてもですね、これまでも広報などで呼びかけておりますし、今後とも各町内会を通じて災害時に向けた備蓄品の確保を各家庭、各地区で行っていただければというふうに思っております。  
  質問2 児童扶養手当の支給について  
     厚生労働省では、低所得者のひとり親家庭向けの児童扶養手当について、支給方法を見直す方針を決めたと報道されております。現在は年3回、4カ月分までまとめて受け取る仕組みですが、受給者からは、やりくりが大変と聞いております。町としてはどのような考えをお持ちか。さらに、町内の児童扶養手当の受給者数と1人あたりの年平均支給額をお伺いいたします。
 また、離婚後に手当を受けようとしても、申請期間を含め、場合によっては5カ月近く待たなければならないという不便さがありますが、その解消法についても、現在の支給方法を検討してはいかがか、お伺いいたします。
 
      答弁▼町長  
     現行年3回、4カ月分をまとめて受け取る仕組みが、受給者のやりくりが大変とのことでありますが、児童扶養手当の支給につきましては、北海道が支給しており、国では通常国会に現行の年3回から6回に変更する法案を提出し、施行を平成31年とする予定となっておりますので、町としても早期の施行を期待しているところであります。  
     次に、町内の児童扶養手当の受給者数は79名でありますが、年平均支給額につきましては、月を単位として支給することとされており、月額最高約4万2,000円で支給対象人数や世帯の所得により支給額が変わり、国が3分の1を負担し、3分の2を北海道か市が負担することとなっておりますので、年平均支給額については把握しておりません。  
     また、離婚後に手当を受けようとしても、場合によっては、相当期間待たなければならない不便さがあり、その解消方法や支給方法の検討をとのことですが、年3回の支給となっていますので、離婚時期によっては月末までの申請に間に合わないこともあり、そのような事態が発生することがあることをご理解いただきたいと存じます。
 支給方法につきましては先程も述べましたが、国の制度が早期に施行されることを望みます。
 
  片石鉄彦 議員  
  質問1 大雨による災害防止対策について  
     去る9月18日に本町を通過した台風18号は、豪雨のため天野川が2か所で氾濫し、人家の浸水や田畑の冠水などの被害をもたらしました。もし、午後からも雨が降り続いていたなら、おそらく堤防が決壊し、かなりの集落が水没し大惨事になったと思われます。  
     そこで、4点の質問をさせていただきます。  
     まず、1点目でありますが、私は、昨年9月定例会で、天野川や流域の中洲や灌木(かんぼく)、河床の問題を取り上げてきましたが、町長から緊急の対策は必要ないとの答弁でありましたが、このたびの状況を見てどのような認識を持ったのか。また、河川管理する道は、50年に1度の確率での計画水位なので、対策の必要ないとのことでありましたが、このたびの氾濫の現場を見ているのか。さらに、どういう認識を持っているのかについてお伺いいたします。  
     次、2点目でありますが、昨今、全国で想定を超える雨による大惨事が増えておりますが、本町においても河川の計画水位の見直しをすべきと思いますが、いかがか。
 また、今回の氾濫場所を見ると、中洲や灌木のため、水流がせき止められて堤防を越えたと思われるので、中洲や灌木の除去、河床を下げるなどの応急の処置が必要と思いますが、いかがかお伺いいたします。
 
     次、3点目でありますが、大雨のため河川の水位が上がるため、上ノ国地区や大留地区で住宅への浸水被害がたびたびあります。今回の大雨にもポンプの据え付けまでに相当の時間がかかり、浸水範囲が広がったと思われますことから、ポンプの据え置き場所の整備をすべきと考えますが、いかがかお伺いいたします。  
     次、4点目であります。今回、上ノ国地区の一部の住民が集会施設に避難しましたが、避難所の管理や運営、避難者の支援は誰がするのか。また、婦人防火クラブや民間の方々が係わることになると思いますが、万一、避難所での災害があった場合の補償はどのようになるのかについて、1回目の質問を終わります。  
      答弁▼町長  
     まず、緊急対策の必要性の認識についてでございますが、二級河川の天野川や石崎川は被災後すぐに堤防浸食箇所の応急復旧工事が進められましたが、洪水後の河道の土砂や流木の堆積、河畔林の繁茂が著しく、このまま放置すれば次期出水や融雪出水などでさらなる被害が危惧されたことから、直ちに河川を管理する函館建設管理部及び北海道建設部に対して対策を要望いたしました。その結果、緊急に維持管理対策の費用が措置され、河道内堆積土砂の除去、流木の除去、河畔林の伐採や道路排水路の埋塞土砂等の除去が順次進められております。  
     次に、河川の計画水位の見直しについてでございますが、北海道では維持管理事業を進めることにより、河川改修時点の河積断面が回復されることから、現時点では考えていないとの回答がありました。  
     なお、国土交通省管理河川においても、施設整備の着実な実施と適切な維持管理、施設の運用、構造整備手順の工夫により水害の発生防止を進めることに加え、社会全体が災害リスク情報を共有して減災対策に取り組んでいく方向となっており、直ちに計画水位の見直しを行う情勢とはなっておりませんので、前段でお答えした維持管理事業を適切に進めていただくよう要望してまいります。  
     次に、大雨による浸水被害を想定した排水ポンプの設置につきましては、現在は石崎地区のイゲ沢川に常設しております。イゲ沢川は合流する石崎川の水位の影響を受けやすく、石崎川の増水からイゲ沢川に逆流するまでの時間にいとまがないことから常設しております。  
     上ノ国、大留地区の浸水被害につきましては、天野川が増水して樋門(ひもん)ゲートを閉鎖することにより、支流河川が天野川へ流れ込むことができないことから発生しておりますが、これまでの状況を振り返りますと、天野川が浸水被害を発生する水位に達するまでには時間的に余裕がありますことから、当該地区については今回の反省を踏まえて、河川の増水の状況を常に把握しながら、早い段階で排水ポンプの設置を検討し対応してまいりたいと存じます。  
     次に、避難所の管理や運営、避難者の支援につきましては、避難所を開設した場合又は地域住民等が避難を開始した場合に、直ちに職員を派遣し、避難状況を把握しながら対応しております。なお、災害の状況に応じて、住民組織の団体に対し炊き出しや救護活動の協力を求める場合もございます。
 また、避難所の設置は、土砂災害や地震・津波災害などの状況に応じて安全な施設を選定して開設しておりますが、万が一避難所が被害を受けた場合には、その過失割合に応じて町が補償しなければならないものと思われます。なお、避難所での活動において事故等が発生した場合には、町が加入している全国町村会総合賠償補償保険が適用されることとなります。
 
    再質問  
     1点目について、緊急の対策を講じることになったことで、大変喜んでおりますけれども、天野川や石崎川、それぞれどれくらいの範囲でいつ頃までに緊急の工事がされるのか。また、今回やろうとしている緊急の維持管理費用はいくらくらいになっているのか。そして、川の河道は常に変化していることから、常時監視して、通年で今後そういう施工、対策をされるのかについて伺います。  
      答弁▼施設課長  
     金額的にですね、直ちに、改めまして、来月1月にですね、土砂除去等発注するということで伺っております。天の川橋につきましては、約1,000万円ということで、年度内の工事でござますので、3月いっぱいまでということに期間はなります。それから合わせてですね、天野川、石崎川で1,500万円で河口部から上流部へ流木の除去を行うということです。引き続き河道掘削、河畔林除去も、これは年度またぐことにもなろうかと思いますが、それは順次やっていくことになります。トータルで合わせて今年度、費用が7,000万円ほど措置されたというふうに伺っております。
 河川管理者のほうでは、通年、毎月、建設管理部のほうが直接見ること、それから、委託業者は週に1度河川の監視をしておりますので、これも今後、強化するように要望していきたいと思います。
 

 

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