WEB町長室

動物以下に成り下がった親心を憂う

2010年10月13日

「台所の家庭用冷蔵庫。奥行き30センチの野菜室が小さな遺体の棺だった。
胎児のように足を抱え、詰めたい箱の中で2年近くも眠っていた。
07年7月、兵庫県小野市。
4歳の男児は、義父(35)にお仕置きと称して身体より小さな衣装ケースに閉じこめられ、熱中症で死亡した。
口に靴下を詰められ、悲鳴を上げることすらできなかった。」

これは実際に起きた事件の新聞記事だそうですが、どんなに恐ろしかったろう、どんなに悲しかったろうと思うと、パソコンを打ちながらもやりきれなくなってきます。

しかし、このような児童虐待件数は2009年度だけでも4万4千件と過去最多となっており、この傾向は今後も続くものと予想されております。

それに比して、動物の世界では全くこのようなことは起きていないそうです。蛇に追われた雛を助けるために、ヒバリの親鳥は身の危険も顧みず足をケガしたように見せかけて蛇の注意を自分の方に向けさせ雛を助けるという話を、小学生の頃の教科書に載っていた記憶があります。
また、キジの雌は、たとえ火が襲ってきても子どもを抱いたまま決して放さずに焼け死んでしまうことがあるそうです。

まさに、今の親は動物以下のレベルになったのかもしれません。
行政としても、今一度、親の役目を再認識させることが大切かと痛感しておりますが、アメリカ合衆国先住民族に、次のような詩が詠われているそうです。
「お父さんは、赤ちゃんが生まれたらその子を抱いて高い山に登りなさい。そして、頂上で子どもを高い高いして、この世の中はこんなにも広いんだということを示しなさい。お母さんは胸の中に抱きしめて、世の中はこんなにも温かいんだということを赤ちゃんに教えなさい」