WEB町長室

将を射るにはまず馬を射よ

2011年7月12日

日本マクドナルド原田会長の少年時代、買って一週間で自転車が盗まれたそうです。
後日、盗んだ少年は捕まり、原田少年は警察でその少年と対面したが、同席していた刑事はその悔しさを察し、「殴っていいよ」と言ったそうです。
原田少年の悔しさは頂点に達していたものと見られ、すぐに殴りかかろうとしたその時、「この子がどうしてあなたの自転車を盗んだのか、その気持ちを思いやりなさい。好きで盗んだわけではない。欲しくても買えない、そのつらさを理解できなくてどうするの」と母親に一喝されたそうです。

昨今いわれているモンスターペアレントに聞かせてやりたい話です。
いじめの問題でも、今の親は、わが子に「誰かに、いじめられていないか?」と聞くが、「誰かを、いじめていないか?」と問いたださないといいます。
しかし、子どもに、相手のことを思いやる心を教える最良の位置にいるのは、やはり親であります。
「将を射るにはまず馬を射よ」の諺のごとく、今必要なことは、子どもを教育するよりも親の教育が必要だとつくづく感じた次第であります。