「誉める」功罪とは。
2012年10月10日
人の“やる気”を起こさせるには、「誉める」ことが大切だという趣旨のメールをしたことがありますが、逆効果になることもあり得ます。一般的に、才能を褒めると人の能力は下がり、
努力を褒めると人の能力は上がるといいます。
なぜかといいますと、
人は才能を褒められると安心して、
自分の能力を伸ばそうと思わなくなる。
ところが、努力を褒められた人は、
プロセスの重要性に気づき、
ますますその力を伸ばしていくといいます。
長年、子どもたちに空手の指導をしてきましたが、
この違いが顕著にわかります。
ただし、同じ「誉める」にしても、
気をつけなければならないことがあります。
それは、「誉める」のは長所であって、
短所を誉めてはいけないということです。
万が一、短所を誉めてしまうと、
それは「誉める」ではなく「おだてる」こととなり、
まったく逆効果になってしまうので要注意です。
こう考えると、
ただ「誉める」ということも難しいことであります。