WEB町長室

心の過疎化

2017年12月28日

どこの町も、一昔前まで3世代同居が普通でありましたが、今や子や孫は都市部に住み、町は祖父母だけの高齢者世帯が大半となってきました。

そのことによって、まちづくりに異変が起きております。

私は、町民の意識を一つにするため“子や孫のために”というキャッチコピーを使ってまちづくりを推進してきましたが、それが通用しなくなってきたのです。

何故かと言いますと、従来、祖父母は自分よりも子や孫に対しての支援政策を喜んだものです。

しかし、今や町が若い世代や子どもにどのような施策を展開しようと、自分の子や孫が同じ町に住んでいないため、祖父母にとっては他人事になってしまいました。

究極、他人の子や孫よりも、高齢者である自分たちを大切にしてくれという話も聞こえてくるなかで、まさに、人口の過疎と併せて心の過疎も進行してきたと感じる今日この頃であります。