WEB町長室

コンコルドの誤謬

2023年5月24日

「コンコルドの誤謬」
 超音速旅客機コンコルドは、開発の途中で、たとえ完成していてもいくつかの理由で採算のとれないことが予測されたが、それまでに投資した開発費が巨額だったために継続した。
 ところが、完成し就航はしたが、予想通り赤字はさらに膨らんだために、結局、運航を停止したことからこの呼び名がつけられたそうです。

 一時期、行政でも「スクラップ・アンド・ビルド」という言葉が流行いたしました。
 「ビルド」、すなわち建設するときは、大方の町民も賛成するわけであります。
 しかし、「スクラップ」となると既得権益を奪い取ることになるので、そう簡単にいきません。

 せっかくお金をかけて整備したんだから、何も今さら廃止することもないだろうという声が必ず出てきます。

 そのとき、何も波風立てなくともいいだろうとトップが安易な判断をすると、最後には大きなツケが回ってくることになります。

「コンコルドの誤謬」
 私に示唆を与えてくれる言葉であります。