WEB町長室

真意の伝え方

2006年3月6日

町民に真意が伝わらなく、丁寧に説明したつもりが全く逆に取られることがあります。
その時々によって誤解もあれば曲解もありますが、これは説明する側と受ける側という全く逆の立場で意思疎通を図るため、仕様がないことであるとは思っております。
役場内で、上司が部下のことを思って注意した際にこのような誤解が生じていることも多々見受けられます。
このことは、養老孟司氏の「バカの壁」でないが、受ける側は常に自分の先入観という壁越しで話を聞くため、話す側の真意を100%吸収することができないことが要因でないでしょうか。
受け取る側一人ひとりの個性によって、同じことを言っても伝わり方が違うといいます。
元巨人軍の川上監督が、長嶋茂雄選手と王貞治選手に「この梯子を上ってみろ!」と指示したそうです。
すぐに長嶋選手は走ってきて、そのまま梯子段に足を乗せて駆け上がったと言います。
それに対して王選手は、「ハイ!」と返事をするが慎重で、いざ梯子段まで来ると、一度ストップして、それから一段一段確かめながら上っていくといいます。
超一流選手でも、同じ指示でこのように受け止め方が違っていたといいます。
このようなことから、私が町民と話をするときは、常に復唱して真意を理解したかどうか確認するよう心懸けております。

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