WEB町長室

善意のリレー

2005年12月22日

12月5日、石崎沖合い1キロ先に、ロシア製と思われる長さ8メートル、下には長さ80メートルの鉄製チェーンが付いている大型ブイが流れてきました。
数日前に松前沖に漂っていましたが、時化で上ノ国沖まで流れてきたようであります。
このブイ、沖合いを漂っているうちは良いが、岸に寄ってくるとチェーンで底網がズタズタにされてしまう恐れが出てきました。
まったく、招かざる客であります。
漂流物は、陸に漂着するとその町村の責任において処理しなければなりませんが、漂っているうちは町の責任はありません。
それなら、海上保安署の管轄であろうと漁協と一緒に交渉したが、保安署においても取り除く義務がないということでありました。
しかし、このままの状態で見ているわけにはいかないので、助役と担当参事が江差保安署に再交渉したところ、保安署では12月10日であれば何とか函館署の協力を得ることができるという答えを頂きましたが、10日は時化の予報であります。
結局、漁業者を守るためには町の予算でやらざるを得ないだろうという腹づもりでいたところ、江差で長年漁港の仕事をしている宏栄建設が窮状を聞きつけ、正式に頼むと100万円以上の費用がかかるところを無償で撤去してくれると申し出てくれて、9日に無事終了いたしました。
そして、陸に上がったブイの運搬は、町内の若狭組がこれもまた無償で行ってくれました。
有り難いことです。

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