WEB町長室
山を守る
2003年8月20日
お盆も過ぎ、帰省の人たちが帰ってしまうと普段の上ノ国町に戻り、車の混雑で道路を横断するのにもたいへんだったことがウソのような気がしております。それに反して、日高管内は未だ殺伐としています。
台風10号による行方不明の方も見つからず、当事者の気持ちを察するとき慰めの言葉も見つかりません。
連日、新聞で被害額が報道される度に、これが上ノ国町だったらどのような対応をとったらいいのかと思いめぐらしても、正直良い策が浮かんできません。
しかし、海に流れた泥や流木などを見ると、やはり山が荒廃しているのが一番大きな要因かと推察いたします。
そうなるとこれは天災でなく、人災の要素が大きいと思います。
そしてこのような状況は、全道どこの町村でも起きることであります。
災害に際して短期的な対応策は絶対必要ですが、今回の災害状況を勘案すると、長いスパンで山を守るという抜本的な対応策を考えていかなければと痛切に感じました。
そして、そのためにも今年の施政方針で提案した「緑の回廊構想」を実現し、森林を守り育てていくことが必要だと再認識したところです。