WEB町長室
台風災害に思う
2003年8月13日
台風10号による、道内の被災状況が新聞を賑わしております。不幸にもお亡くなりになった方々には、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
この度の災害では、町が避難勧告を出さなかったために、被害を最小にくい止めることができなかった点が批判されております。
あまりにも予想外の雨量であったため適切な判断を下せなかったということでありますが、年間降水量の3分の1の雨が1日で降ったわけでありますから、当事者とすればたいへんだったろうと推察いたします。
また、開発や道との連携の必要性も痛感致しました。
しかし、批判の対象になった通行止めや避難勧告などは、住民の日常生活を遮断するという諸刃の剣でもあります。
災害防止のために通行止めなどの決断をしたが、結果、想定されたようなことが発生しなかった場合には、通行止めをすることにより住民の日常生活に支障をきたすわけでありますから、逆に判断の過ちを指摘されることも考えられます。
ある本にありました。
正しい決断というのは、誰にもわからない。
トップに必要なのは、「正しい決断」ではなく、躊躇なく「決断」することだと。
この度の災害を対岸の火事と見ないで、今後の教訓にしていきたいものです。