WEB町長室

伝えることの難しさ

2022年8月24日

 町長在任6期目となりますが、つくづく感じることは、伝えることの難しさであります。


 私は町民に対し、機会あるごとに、具体的な事例などを織り交ぜながら、まちのおかれている現状や、まちの進むべき方向性を話してきました。


 当然ながら、大概の町民には理解してもらっているものと思っておりましたが、往々にしてそれがまったく理解されていないという場面に出くわすことがあります。


 その時には、正直、虚しさを感じますが、人を説得するのに、ルートの法則というのがあるそうです。


 ルートの法則とは、相手に自分の意志を理解してもらう時、理解してもらう相手の人数をルートで計算し、その出た答えの数だけ同じことを繰り返して言うことが必要だということです。


 たとえば、相手が100人いたとしたら√100=10回必要となります。


 上ノ国町民に対しては、現在、町民が4,400人なので、√4,400=66回必要となります。


 有名企業のある社長は、「社員を教育するときには、宣教師のように同じ話を何回も何回も話し続けることが必要だ」と言います。


 振り返ってみて、私は同じ話を全町民に66回話す機会はなかったと思います。

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