WEB町長室
子どもたちに伝えたいこと
2022年9月28日
旭川中学校のいじめ疑惑が大きな問題となっておりますが、これは対岸の火事ではなく、いつどこで起こっても不思議でないような時代背景となりました。いじめは、地中でうごめているマグマのように、私たちの目に触れないだけかもしれませんので、いつ地表に出てくるのかと思うと、町を預かるトップとしてそら恐ろしい気がしております。
私は、年に一度、町内の中学三年生と高校二年生を前に話をする機会がありますが、冒頭、黒板に「工藤昇を生きる」と書き、子どもたちにも自分のノートに自分の名前を書かせ、そのあとに「~を生きる」と書かせます。
そしてこのような話をします。
「みなさん、人生は二度はありません」。
「たった一回きりです」。
「ですからみなさんも、自信をもって自分の人生を生きてください」。
「そして、私が今日この場所でお話しすることも、人生で一回きりの時間であります」。
「私は、自分の人生というのは、自分で脚本を書き、自分で演じる。
もちろん、監督も自分でありますので、自分の思い通りの人生を生きることができると信じています」。
「そのため、他人から何と言われようとまったく気にしません。なぜかというと、自分で創った人生のシナリオに周りの誹謗中傷は入っていないからです」。
「ただし、周りの声が自分を思ってのアドバイスであれば脚本を手直しすることもありますが、単なる誹謗中傷のようなノイズであれば無視します」。
「昨今、SNSで誹謗中傷を書き込んでいる人がいるようですが、そんなものは見なければいいんです。見なければ、書いていないと同じことなんです」と。
たった一度話を聴いたくらいで人生観が変わるわけではありませんが、私は、ことあるごとにこのような話をし続けております。
ありがたいことに、「私の話を聞いて泣きそうになった」「人生をもう一度考えなければ」と言ってくれる生徒も何人かおりましたので、私はこれからも、宣教師のように言い続けるつもりであります。