WEB町長室
人物の評価とは
2024年5月1日
日本の政治が迷走を続けており、政治を司る国会議員の中に本物の人物がいるのかと疑問に思っている一人でありますが、そういうなかで、改めて中国古典の“呻吟語”にあります、次のような人物判定の物差しを味わってみてはどうでしょうか。「深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは是れ第1等の資質。
磊落豪勇(らいらくごうゆう)なるは是れ第2等の資質。
聡明才弁(そうめいさいべん)なるは是れ第3等の資質。」
今までは、地頭が良くて弁舌爽やかな聡明才弁(そうめいさいべん)タイプが一番だと思っておりました。
また、磊落豪勇(らいらくごうゆう)タイプとしては、私心もなく豪放な西郷隆盛が頭に浮かんでおりましたが、それでも第2等の資質と喝破しております。
第1等の深沈厚重(しんちんこうじゅう)というと、字のごとく深く静かにたたずんでいる状態かと思われますが、とかくマスコミ受けばかりが目立つ人物がもてはやされている昨今、肝に銘じておきたいものであります。
俗に言う、いぶし銀のような境地なのであろうと思います。