平成22年 一般質問 9月定例会

質問議員 質問順 質問
番号
質    問    事    項
佐 藤 正 平 集会所の耐震強度について
遊休農地の活用方について
石 澤 一 明 災害防止対策について
携帯電話不通区域の解消について
干 場 清 保 田の沢からの土砂流出について
AEDの設置状況について
大雨による町道の冠水について
尾 田 孝 人 木ノ子地区地先小安在川河口付近の海岸保全対策を早急に講ずるべき
危険な大澗岬神の道等は放置しておくのか
公園の維持管理のあり方を見直すべき
上高生の海外研修は全員参加に
花沢温泉簡易浴場飲料水器の破損は直ちに交換すべき
すぐれた町営温泉をまちづくり活性化にどのように生かすか
地域スポーツセンター建設事業(案)で町民の暮らしが豊かになるのか
佐藤正平 議員
質問1 集会所の耐震強度について
           集会所の耐震強度についてお伺いいたします。 
 本年7月29日、総務文教常任委員会は「町有財産・公の施設の管理及び処分に関する事項」で現地調査いたしました。災害等が起きた場合、各町の集会所が避難場所に指定されておりますが、中には老朽化がはげしく、むしろ危険が生ずる箇所もあります。これらの施設について耐震化等調査を行ったのか、町長の所見をお伺いいたします。
    答弁▼町長
     町内に20ある集会施設のうち、18施設は上ノ国町地域防災計画により避難場所に指定されております。このうち、現行の耐震基準により建てられている施設は7施設となっており、それ以外の11施設は現行の耐震基準が適用されていない施設となっております。
 これらの施設について耐震化等調査を行ったのかとの御質問ですが、集会施設に対する耐震診断はこれまでに行った記録はないのが実態でございます。ただし、老朽化等の劣化につきましては今後も必要に応じて修繕し、施設の長寿命化を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと存じます。 
   
  再質問
    先ほどの町長の答弁によりますと、11集会所は現行の耐震基準が適用されていないということですね。このような施設を避難場所に指定することが大変危険なことであると私は思っております。
 そこで、地域防災計画を見直しする必要があると考えておりますが、いかがでしょうか。
  答弁▼総務課長
   今、現行の耐震基準が適用されていない11施設を避難場所として指定するのがどうかというお話ですけれども、この集会施設等については一時避難場所という位置づけで今、行っております。ですから安全な場所に避難するための一時的な退避場所ということで、今、一時避難場所として指定しておりますので、危険な状態になるようであれば、そこに避難させなくて、安全な場所に避難させるというのが原則になっておりますので、その辺を見極めた上で一時的に避難させるということで、今、現状としては一時避難場所として指定するのは問題はないというふうに考えております。
  再々質問
   そこで、今、総務課長の答弁は聞きましたけれども、その状態の判断によって避難場所を変更するようなこともあり得るということで、それで本町の集会所に7施設については耐震基準により建てられておりますということですが、それはどこの施設ですか、お伺いいたします。
  答弁▼総務課長
   改めて繰り返します。神明地区集会施設、それから女性活動支援センター、これは通称ゆいっこハウスです。それから、ハンノキ地区コミュニティ施設、それから北村コミュニティセンター、上ノ国高齢者能力活用センター、木ノ子児童館、扇石地区多目的集会施設、以上となってます。
質問2 遊休農地の活用法にいて
   昨年度に農地法が改正され、以前に比べて規制緩和された。道内はもともと農業への関心が高い土地柄であり、農地の買収、賃借が緩和されたことで、本州方面からの参入企業が多いという。さらには道内の自治体も遊休農地を有効利用のため、地元業者と共同で野菜生産を計画している。
 本町は24ヘクタールの遊休農地があります。今後は高齢化、後継者不足のことから、ますます多くなることが予測されます。今後はどのような活用策を講ずる計画を持っているか。町長の所見をお伺いいたします。
  答弁▼町長
   本町の遊休農地面積は24ヘクタールで、その背景や要因として農畜産物価格の低迷や輸入農産物の増大が続く中、農家経営が悪化し、農業の収益性が低下していること、農地を維持管理する農業者がこうした状況に直面し、営農意欲の喪失につながり、農業後継者の確保の断念へとつながっていること、またもともと排水不良地で耕作に適していないことなどが考えられております。
 これらの改善策を講じて、農業者が安心して農業に取り組める経済的基盤の確立と、農業後継者が将来に展望の持てる確固たる農業施策を展開することが遊休農地を解消させるものと考えており、今後、遊休農地の解消には時間と費用がかかる上、個人の所有地でもあることから、相当難しい状況にありますが、関係機関・団体と連携を図りながら遊休農地の解消に取り組んでまいりたいと考えております。
  再質問
   私は過去において遊休農地について2回ほど一般質問いたしました。私は大変この遊休農地には関心を持っているわけでございます。その理由は、町では農業で食えるまちづくりを目指しているからであります。
 そこで、私が平成15年第4回定例会一般質問の際、遊休農地が104ヘクタールあると答弁をいただきました。今回は24ヘクタールと約7年間で80ヘクタールが耕作農地に切りかえたのかお伺いいたします。
  答弁▼農林課長
   農水省からの打診によりまして、平成20年度で調査しましたところ、佐藤議員が指摘しております104ヘクタールにつきましては、そのうち林野化している部分につきましては、除いてもいいですよと、あるいはもう一つについては自己管理している部分についても、その部分については遊休農地面積にはカウントしなくてもいいですよというようなことを除いた結果、24ヘクタールという数字となったわけでございます。
  再々質問
   1回目の質問でも触れましたが、これは全国的な減少であると思いますが、道内の自治体も、地元業者とタイアップして耕作を計画している自治体もあります。本町についてはこのような計画があるかないか、お伺いをいたします。
  答弁▼農林課長
   御指摘の点につきましては、平成20年度に遊休農地面積を把握した上で、農水省に対して解消計画を提出しております。その際に、所有者に対する打診、あるいは担い手に対する話し合いなどをした結果、どうしても各農業者については個々個人の農地を復旧してまで、そこまで手が回らないというのが実態でございまして、しかしながら遊休農地を放置すれば当然病害虫の発生や、あるいは不法投棄などが考えられますので、今後とも町農業委員会と連携を図りながら農地パトロールを実施するなどして、その解消に努めてまいりたいと考えております。
 
石澤一明 議員
 質問1 災害防止対策について
    災害防止対策について、去る7月29日の大雨により、石崎地区住宅2棟が床下浸水するという災害が発生し、新聞でも報道されました。被災者に心からお見舞い申し上げます。
 災害を未然に防ぐために、迅速な対応が必要であります。今回の場合、町ではいつの時点で石崎町内会と連絡をとり、またどのような指示をしたのかお伺いいたします。
  答弁▼町長
    当日は昼過ぎから雨足が強くなってきたことから、石崎町内会へ連絡したところ、今のところイゲ沢川は問題はないとの回答をいただきました。
 その後、本町には1312分に大雨、(土砂災害)警報が発表され、雨が降り続いていたことから職員を石崎地区に巡回させ、イゲ沢川の状況を確認させたところ、その時点においても問題はないとの報告を受けております。
 しかしながら、大雨(浸水)警報が15時4分に追加発表された後、石崎町内会から大型水中ポンプの設置要請があり、上ノ国建設協会にポンプの設置を依頼したところ、ポンプ到着までに時間を要するとのことであり、また自主防災組織所有の小型ポンプでは排水処理が追いつかないとのことから、上ノ国消防署にポンプ車の出動を要請したところでございます。
  再質問
   イゲ沢のはんらんというより、今回の石崎の床下浸水2軒については、3時の時点で知内千軒が50ミリといった雨量、降っているというふうな報道をされていたんですよね。その水が千軒から来たのが本流が海に出るところをふさがっているというか、今年、河口ユンボで取るのが遅かったというか、そういうあれもあって、結局水が海にはけないというか、それで港にもいく逆流してイゲ沢に来たという。だから、3時半の時点で増水してきたというんでなくて、行ったときにはもうポンプ2台は設置されてポンプ揚げしていたんです。だけれども、逆流してくるもんだから、イゲ沢は水がないんです、住宅のほうからみても。ただ、本流からの逆流が、1軒大谷ツゲさんの床下浸水は、あれはもう床上浸水といってもいい。マンホールから逆流して、排水でなく逆流してなっているという。
 だから、もう少しイゲ沢に排水されている各家庭から来ている、U字溝から来ている、あれはふたをつけてありますよね、あのふたが簡単に閉められるような式にしなければ、最悪大谷ツゲさんのところ、石崎の消防ポンプも行って揚げているんだけれども、ポンプより入ってくる水が多いというか、それで土のうでくえだというか。だから、ふたがスムーズにされれば、逆流を防いで逆にこっちから排水できるという結果になると思うんです。あれが逆流するもんだから、こちらからしたくても、吸い切れないというふうな状態です。
 そして、やはり町としても警報となったら、やっぱり常にポンプの設置をして、いつ町内会から来ても建設会社でいつでもできるというふうなシステムにしてもらわなければ、救急車でも同じですね。ケガした腹やんだって電話かけたときに、その大留周辺であれば5分か3分で行けるけれども、石崎まで行くといったらここから20分は最低かかります。やっぱり危険を感じてからの要請だと思うから、今回の場合でも石崎にポンプが行ったのが4時半ですよ。実際に3時半からイゲ沢にいて、みんなとこうやっていたもんだから、その時点では水は引いてきたんです、逆に。ただ、いち早くやっぱり上ノ国の本部の消防車もすごく助かります今回は。だから、やっぱり警報というときには、例えば町内会から要請がなくても、きたときにはすぐ走らせられるというふうな状態にしてもらったほうがいいんでないかなと思うんだけれども。
  答弁▼施設課長
   まず今回の床下浸水の原因と議員おっしゃられました丸いゲートの締りが悪いと、密閉性が悪いということにつきましては、当日、私も現地におきまして聞きました。そうしたら、何かこう軸のところが余りうまく動かないということで、その後、直ちにグリスアップいたしまして、その後イゲ沢の樋門樋管を管理している方に確認して、こういうふうに修理しましたけれども、どうでしょうということで、そうしたら密閉性もよくなったということで、今後は7月29日のようなことはないものと考えておりますので、御理解をお願いいたします。
  答弁▼総務課長
   続いて、災害警報が出たとき、速やかにポンプを出動できるようにということなんですが、実はこの2カ月間、私が総務課に来てから、5回か6回警報が出ております。残念なことに7月29日は床下浸水を発生するような災害が発生してしまったんですけれども、6回のうち、実はそういう災害に見舞われているのは2回、あとの6回については、結局、最近警報が出るのが早い段階からすごい出るものですから、そのたびに例えば石崎地区が危ないからということでポンプを要請すると、こういう言い方をすると残念なんですが、どうしてもお金がかかってしまいます。どうしても今、町の予算が、財政が厳しい中で、災害のことですからできるだけ、やはりそういう形で私自身もそっちのほうが安心ですから、できるだけしたいという気持ちはあるんですけれども、なかなか警報が出た段階ですべて用意するというのは難しい状況にあるということを御理解願いたいと思います。
 ただ、できるだけやはり千軒の状況とか、いろいろ各種情報を私のほうも、災害を担当する職員のほうも、随時監視しておりますので、そういう部分にはできるだけ速やかに対処できるように職員も頑張りますので、そのへんでご理解願いたいと思います。
  再々質問
   課長、金がかかるから云々という答弁はおれふさわしくとないと思うんだよな。確かに出動する機械頼むにしてもお金かかることは確か。ただ、1点申し上げたいことは、その石崎から要請された時点で機械屋に行ってポンプを借りて、石崎まで搬送しているという状態、そうしたら時間的に何時間かかるかということだ。確かにお金がかかることは同じだけれども、ただ、やっぱりこの日は福島町でも千軒でも、大雨警報で1時間に50ミリというふうな報道をされた中での水であって、イゲ沢の水ではなかったんだ。本当に本流がアップして逆流されたという感じ。
 だから、やはりこういう災害なんてものは起きてほしくないけれども、救急車と同じで、今うんうんというときに、例えば柳﨑まで行って救急車を頼んで石崎まで行くと言ったら、やっぱり湯ノ岱、石崎、小砂子は上ノ国町においても距離範囲があるから、やっぱりできるだけ早い対応してもらいたいと思います。
  答弁▼総務課長
   石澤議員のおっしゃるのももっともなことで、私もできるだけそういうふうにしたほうが、実はそれを統括している総務課長としても、そちらのほうが安心なんですよ。そういう分では災害が発生するおそれがある段階では、速やかに本当に町内会から連絡が来る前にでも、私のほうの判断としてそういう形はとりたいと思いますけれども、ただ警報が発令された段階ですべて用意するというのはなかなか難しいということだけは御理解願いたいというふうに思っております。 
質問2 携帯電話不通区域の解消について
   大安在地区では携帯電話が通じないため、特に農繁期などは不便を感じているとの声があります。町では解消を図るためにNTTなどにアンテナ設置を要望していく考えはないかお伺いいたします。また、町内で通じない区域がほかにもあるのかお伺いいたします。
  答弁▼町長
   担当職員がNTTドコモへ昨年5月ごろに問い合わせしたところ、同地区は居住者がいないことや利用者が余り見込まれないことから、基地局の設置は難しいとの回答がありました。
 しかしながら、本町としても携帯電話不通地域の解消を図ることは必要と考えておりますことから、さまざまな機会を通じてお願いしてまいりたいと存じます。
 また、携帯電話の通じない地域については、町内全域を調査することは不可能でありますので、国道及び道道沿いで町が独自に調査したところ、宮越から天の川きららトンネルまでの間及び神明から吉掘トンネルまでの間と把握しております。
  再質問
   答弁書には5月ごろにも問い合わせして、NTTに陳情しているというふうなことも書かれてあるけれども、ただ大安在の端から、ちょっと降りた谷口水産でもきかない。刀禰さんの工場もきかない。国道から10メートル入ったら、携帯電話も一切きかないという状態。そして、やっぱり農繁期ばかりでなく、石沢農園あたりも、あそこまで何あっていても大安在まで来なければ、どこにも連絡つかない。問屋でもどこも。そういう不便している問題から、また5月ごろになれば山菜とり、きょう尾田議員にも山の名前がわからなくて、例えば大安在に設置したときには、あそこの山まで携帯がつうじるという。赤岳っていうんですか、今朝聞いたんだけども。例えば山菜とりで行方不明になったとか、何かといったときにも、例えば今の人工衛星からとれる携帯もあるだろうけれども、一般の人方は普通の携帯だと思う。
 だから、例えば5月にNTTに問い合わせたときには利用者が少ないというふうな感じはあるけれども、やっぱりあそこにつくることにおいて大安在の場合は沢が3本あるんです。まごはち、一般おらはおかの沢っていうんだけれど、あとすぎの沢って、だから、利用するんでなく、結局携帯が通じないから利用できないんであって、例えば利用できるアンテナができたとしたら、また別な考えになるんじゃないかなと思うんだけれども、どうですか。
  答弁▼総務課長
   この件については、あくまでも設置するのは町ではなくて各携帯電話の会社なものですから、町とすれば1回目の答弁で答えたように、そういう要請というか、いろいろな機会で各会社のほうにはお願いをしたいという気持ちは持っています。議員おっしゃられるように、やはり今、携帯電話が情報伝達の主流的な部分もありますので、そういう部分では本来であれば町内一円すべてが携帯電話ができるような形が一番望ましいんですが、なかなか携帯電話会社もやはり利用効率とか、そういうのを見ながら設置するものですから、こちらの希望どおりにいかないというのが現実だということであります。
 
干場清保 議員
 質問1 田の沢からの土砂流出について
   田の沢から毎年土砂が流出し、土地改良区で毎年土砂の処理をしている状態が続いているが、このたびの大雨でまた土砂が流出し、一部農道と水田に流出し、大事には至らなかったが、この田の沢の土砂流出対策をとることができないのかお伺いします。
   答弁▼町長
     田の沢川は町が管理する普通河川でありますが、これまでも大雨が降ると土砂の流出する被害が発生しております。昨年の第2回定例議会においてもお答えしておりますが、採択条件等の緩和はなく、情勢は変化していないことから、砂防事業の採択の可能性はとても小さいものであると考えております。また、治山事業による土砂流出防止の効果も限定的なものでありとても小さいことから、今後もこれまでと同様に災害発生時においては、必要に応じて河道内の土砂の撤去作業をしてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと存じます。
  再質問
   何か私見ていると、毎年同じことを繰り返しているということがちょっと納得のいかないことなんですよ。そのために土地改良区が毎年春に土砂を処理している。今回は春に処理した後、さらにこの雨で恐らく現地を見ていると思いますけれども、どういう状況か判断できるんじゃないかなという、私気がするんですよね。
 今まで、今回のようなことがなかったというのは、この質問の中にもありますけれども、あの基盤整備したところが、前の田んぼより50センチから60センチぐらい高くなっている。それにもかかわらず、今回その道路を横断して田んぼにも水が入っています。それから逆側のほうに農道があるんですけれども、その農道も橋のたもとから約1メートルまでいかないかもわからないけれども、それもあふれて、そちらの農道のほうの用水路が入っているから、田んぼにはそちらは入らなかったんですよね。そういう状況の中で、現地へ行ってみるとわかると思いますけれども、あそこに用水のパイプが横断管が入っているんですね。それと、その下に昔使った台座というのか、昔木のといでもって水を入れたもんだから、その台座がそこにあります。その台座と現在もうバラスが出てきているから、20から30センチくらいしか隙間ないんですよね。
 それだもんだから、ちょっと雨が降ると、もちろん田の沢から土砂が出てくる、水はそこにもう抑えられて、次のほうに行けないという状態の中で、それで何も考えていないようなことなんですけれども、その辺どういうふうな考え方をしているかお伺いします。
  答弁▼施設課長
   現状の程度の土砂流出であれば、土砂を除去するという対策が最善と考えておりますし、それ以上のここでの町長の答弁のほうにもありますように、治山事業や砂防事業まで、要望したとしても採択される可能性はとても小さいものだということなものですから、河川の管理者といたしましては、今後も河道内の土砂の撤去作業で対応していきたいということに考えおりますので、御理解をお願いします。  
   再々質問
   多少ということであれば多少なのかもわからないけれども、それが大きな被害につながる原因になるんじゃないかなと思うんですね。砂防、治山ができないんだったら、例えば石をいれてやる蛇篭というのかな、昔聞いたなかでは蛇篭を入れてある程度の流出をとめるということができるような場所でないのかどうか。それと、できれば私も立ち会いますから、1回ぜひ現場を見てもらいたいと思います。大体、用水路の3分の2は管と台座でもってふさがっているような、3分の2ぐらいふさがっているというふうに見ていますけれども、そういう状況をちょっと一緒に見てもらいたいな思いますけれども、その辺。
  答弁▼施設課長
   まず、河道が埋設しまして、流水の備えを害して人家、公共施設、それから農耕地等に甚大な被害が発生した、もしくは次期出水で、そのおそれが大きいというような場合にはいろいろな対策も講じていけるのですが、今回の場合については、そこまでというふうには当たらないものですから、まず現状の土砂除去という形でしか私どもとしてはできないというふうに考えておりますが、先ほど議員おっしゃいましたように、蛇かごが設置できないかとかいうふうな議員の意見もありますので、今後現地のほうを一緒に立ち会って行きたいと思いますので、そのときは御協力をお願いしたいと思います。
質問2 AEDの設置状況について
   AEDを公共施設に何カ所か設置されているのか、また操作について応急処置講習会を実施しているが、それぞれの場所で操作できる方が配置されているか伺いいたします。
  答弁▼町長
   設置状況といたしましては、町内の各小学校6カ所、中学校、町民体育館、探鳥小屋の計9カ所に設置しております。
 操作できる人の配置についてでありますが、設置時に救命講習会を行っておりますが、探鳥小屋につきましては、8月に設置したばかりで、まだ講習会は実施しておりません。
 過去2年間の救命講習会においては河北小学校、滝沢小学校、上ノ国中学校、町体育館関係者などを含めた講習会を開催しております。
   再質問
    設置する場所はわかりましたけれども、あの講習を1回か2回受けたのみの人を使いながらやっている講習だと思うんだけれども、それを受けただけで実際に緊急時に器械を使えるかどうかというと、どのように考えているか伺います。
  答弁▼保健福祉課長
   AEDは一般の方が使えるための普及としてこれが広まったものなんですけれども、恐らく今おっしゃっているとおり、1回だけでは不安だということはわかりますけれども、講習のときごらんになったらわかると思うんですけれども、言葉でも順次、手順どおり説明したりしているものですから、そういうあたりではわかりやすいものだというふうに解釈しています。
  再々質問
   できるという理解をしているようなんですけれども、なぜこれを私、質問したかというと、隣町でやっぱりAEDの器械を設置して、そこで倒れた人が出てきたと。救急車に連絡して、その来る間、だれもそのAEDを使えなかったもんだから、処置の仕方がなかったんだということです。そして、救急車が来て、向こうで持ってきたものを使ったんだと思うけれども、それを使ったところだめだったと、悲しくも。そういう事例があるものだから、それで伺ったわけなんですけれども、その辺は本当に大丈夫なんだろうか、もう一度お願いします。
  答弁▼保健福祉課長
   どこまで練習すれば大丈夫なんだろうかということはきっとあるんだと思うんですけれども、1回では難しいとか、3回やったら大丈夫かというふうな議論もきっとあるかと思うんですけれども、とりあえずは今、消防のほうでは大体月1回程度、いろいろなところの要望にこたえて実施しているものですから、その辺の1回だけではなく、回数をふやした形で、そこの管理する人、それからそこを利用する人、両方の方たちが使いこなせるような、そういうことを目標にして講習会を開催していくということを要望したいと思っています。
質問3 大雨による町道冠水について
    8月11日の大雨による町道豊留線の豊田大留間の2キロ間で4カ所冠水したが、この対策について何か考えているのかお伺いいたします。
   答弁▼町長
    町道豊留通学線は、大留地区の道道江差木古内線を起点として、上ノ国高校付近及び豊田地区を経由し、中須田地区の河北小学校付近で再び道道江差木古内線に接続する路線で、周囲の環境は大部分が農地となっております。
 8月11日から12日かけて、道南地方では前線の通過による記録的な豪雨に見舞われ、豊留通学線の数カ所において道路が冠水する状況が発生いたしました。冠水の原因は短時間に非常に強い雨が降ったことにより周辺の農地から水があふれ出し、道路へ雨水が流出したことによるものであると考えております。
 この対策について何か考えているかとの御質問ですが、当日の冠水発生時の状況はパトロールの結果、幸いにして車両や歩行者の通行に危険性や非常な困難さを伴う程度のものではありませんでしたので、特段の対策は実施いたしませんでした。今後も同程度の状況においては特段の対策を行う必要は少ないものと考えておりますので、御理解いただきたいと存じます。
  再質問
   最後に町道の冠水した件なんですけれども、ちょっとの間で今回も4カ所冠水して、前にも私質問したことがあるんですけれども、大した雨でない、農地からの流水というのか、流出という言葉を使っていますけれども、そういうことだと本当に思っているんだろうかなと、そう私考えるんです。あれだけの水で道路を横断するという。
 私前に話したけれども、それはもう全然頭の中にはないのかなという感じがしています。あそこがどういうふうになっているか知っていると思うんだけれども、毎年、町道の路肩の草刈りをして、それが川のほうに倒れて、あそこにU字溝が入っているんだけれども、U字溝なんか全然見えるような状態でないんですよね。そして各畑に入る道路に丸管が入っています。そこにごみが詰まって、全然流れていかない。なおさら道路を横断して線路側に落ちる管も入っています。それさえもきちっと水が通れるような態勢になっていないという、そういうところもあります。
 それから、今回の雨が降る前に、そのカーブのところ、佐藤さんのところあそこにも担当者が来ていろいろ話をして、あそこはもうちょっと雨が降っただけでももう道路に水たまるんです。全然排水がなっていないんですよね。そして、舗装するときにU字溝の中だけは掃除したけれども、それが流れていく先が全然掃除されていないものだから、ただU字溝の中に水がたまっているという、そういう状況なんですね。
 それで、今後またこういう雨が降ったらまだ大変なことになると思いますけれども、その辺どうなんだろうね、そういう対策というのはできないのかね。その辺よろしくお願いします。
  答弁▼施設課長
   確かにU字溝なり、排水の流下能力を上回った雨が今回あったので、町長のほうの答弁では短時間に非常に強い雨が降ったことにより周辺の農地から水があふれ出したということで、あくまでも例えば道路側溝の通常の目的といいますのは、道路路面に降った水を側溝へ流し、それが排水するものなんですが、今回は道路路面上の雨じゃなくて、周辺農地、農地だけじゃないのかもしれないですけれども、周辺からの流れ込んだものがあふれ出して、今回はもちろん通常の路面排水だけに対応している側溝ですので、のめなくて冠水したというふうにとらえていますので、ちょっと回りくどい言い方になりましたけれども、周辺農地からの水があふれ出したというふうな答弁を町長のほうはさせていただいているんですが、私どものほうとして、道路管理者として側溝が詰まっているところがあるんだけれども、それに対してはどうなのかと言いますと、それは今までも私草刈りの検査等で現地を見まして、刈りっ放しで、どうしても集草ということがなかなか予算の制約上できていないものですから、草刈り機で刈るんですけれども、それがトラフの中に入らないようにしてくれと、そのたびごとに業者のほうには指導していますので、それをなお一層徹底したいと思いますし、必要であれば集掃も今後は予算的に要望していかなければいけないのかなとは思いますけれども。
 この地区につきまして、まず私どものほうとしてなぜ冠水したのかと言いますと、道路の縦断的な勾配で、どうしても周りと比べて低いところが何カ所かありました。それが冠水しているという状況で、あくまでも道路の全体的な排水能力が不足しているのではなくて、縦断的な、低い位置なものですから、周りからの雨が来たというふうに考えております。
 ですので、結論を言いますと、側溝清掃や、もちろん横断管の清掃につきましては、今後も日常の維持管理の中で一層取り組んでいきたいと考えています。
  再々質問
   今後やるということなので問題がないかなと思いますけれども、今、言った話を聞いていると、道路に降った雨を流すだけの排水路のように聞こえるんだけれども、どこだってやっぱり周りの水が入ってくるのは当然でないかなと思うけれどもね。雨が降ったから、そちらのほうに流れていけということにはならないと思うんだけれども。それはそれとしていいんだけれども、あれだけの水であっても、前のときにも車なんかは、やっぱりそこまで来ると渡って行きたいんだよね。やっぱり車の中に水入って、そこで動けなくなったという車もあるものだから、その辺、今後いろいろなことで対策を考えてもらいたいと思います。
  
尾田孝人 議員
質問1 木ノ子地区地先小安在川河口付近の海岸保全対策を早急に講ずるべき
   1993年、平成5年、奥尻沖で発生しました北海道南西沖地震は、奥尻町を初め、檜山管内で津波等による甚大な被害をこうむりました。また、管内の日本海に面する各町は津波災害を防ぐ海岸保全対策を上級関係機関に要請し、海岸護岸のかさ上げや防潮堤の設置など講じられてきております。
 しかし、我が町では南西沖地震の津波等での大きな被害がなかったため、これらの対策が重点的には行われてこず、通常の海岸侵食等による海岸保全対策にとどまっている状況にあります。私は平成19年6月議会での一般質問でも海岸保全対策について質問しているところでありますが、檜山管内の海岸線を有する各町の中で、我が町内の木ノ子地区のように市街地内を流れる河川河口付近のように侵食が激しく、高潮、越波等の危険にさらされている箇所は存在しておりません。
 このことは町長の災害予防対策の認識の度合いが問われる問題でもありますので、私は木ノ子地区、小安在河口付近の災害発生の危険度を再度認識し直し、年度内にでも同箇所の海岸保全対策事業が実施できるよう、北海道に早急にその実現方要請すべきでありますが、町長の所見をお伺いいたします。
  答弁▼町長
   木ノ子地区から扇石地区にかけては、海岸部にある波返し擁壁に近接して多くの家屋が建てられており、台風や冬期における家屋への飛沫被害が発生している状況となっております。この対策として、平成14年度から北海道により消波工の改良工事が進められていて、現在実施されております扇石地区につきましては、残りの工事区間延長があと12メートル余りとなっております。
 御質問にある小安在川河口付近の海岸保全対策の実施につきましては、扇石地区と同様に以前から北海道へ事業の要望をしてまいりましたが、北海道の単独事業費による実施であることから、これまで着手されるまでには至らない状況となっております。
 今後は、現在の工事区間延長が残りわずかとなっている状況から、木ノ子地区の早期着手に向け、北海道へ要望してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと存じます。
  再質問
   町長から御答弁いただきましたけれども、平成14年度からこの事業が実施されているのも事実でありますし、扇石地区、一応年度内の消波ブロック等のかさ上げ等については、あともう数メートルだということも理解しております。ただ、木ノ子地区の小安在川河口付近については、扇石地区の消波ブロックのかさ上げの区域については、あそこは扇石の横山の沢川がありまして、扇石地区は岩礁地帯であるわけで、大しけになってもそれは当然、越波はあって住宅まで波はかぶるけれども。砂等の流入はないわけです。木ノ子の小安在川については、あそこは大しけになるとちょうど小安在橋の内側まで砂が流出すると、河川の河口がいつもくわっている状態になるわけです。特に端から住宅までの間は全くかさ上げがされていない状況で、非常に危険な箇所なので今回はこういう質問をさせてもらっているわけです。
 ですから、ここについてはこれからのこういう異常気象の状況の中で、さらにことしは爆弾低気圧等きていないけれども、そういう状況になればちょうど私は小安在地区の住宅の浸水等も起こらないとも限らない箇所であるわけで、ぜひそういう点では何としても道のほうに重点的なかさ上げや消波ブロック等の設置等の防止を強力にして、年度内に実施させるように、やっぱり働きかけるべきだと思うので、その点で今までどおりのお願いではだめな箇所だと、緊急度、危険度からして、やっぱり直ちに実施してもらえるような要望をなされていくべきだと思うので、その点で改めてお伺いいたします。
  答弁▼施設課長
   まず、扇石地区の残りがあと12メートルとなっております。継続事業としてやってもらっていますが、町のほうとしましては、それこそ上ノ国町で今要望している箇所が3カ所あるんですけれども、その3カ所を一つの一体として滝沢地区として要望しております。これはなぜかと言いますと、以前はそれぞれ別個の箇所として複数箇所、上ノ国町でも扇石も必要なんですけれども、木ノ子も必要なんですということで要望しておりました。ただし、北海道のほうとして上ノ国町さんに優先順位をつけてほしいと言われました。その段階で継続事業として進められておりましたので、扇石地区をまず第一優先の順位として要望しております。
 木ノ子地区につきましても、その次に必要なところとして要望しておりますけれども、なかなか道のほうの今年度の予算でも6,000万円程度というふうに聞いておりますし、ほかにこの中で道のほうの江差出張所管内ということでとらえてほしいんですけれども、上ノ国町のほかに八雲町熊石、それから奥尻町という3つの箇所を実施しておりますので、おおむね3分の1程度の予算をそれぞれに割り当ててやるので、なかなか厳しい、これ以上の箇所の増減はちょっと難しいので扇石が終わった後に取り組む形で、私どものほうとしては要望しております。
 それと、議員が最初のほうにおっしゃられましたように、小安在川の河口の埋設につきましては、これまた河川管理者が上ノ国町でございますので、埋設の状況によりまして河川の土砂除去、河口をあけて土砂除去をするということで必要に応じてやりたいと思いますので、そちらのほうについては町のほうで、状況に応じて対応したいと考えております。
  再々質問
   先ほど申したように、管内の海岸線の数と河川では、そのように調査線も含めて河川河口の中で上ノ国のような危険な箇所は、八雲町熊石地区の海岸でもなく、エンニチ川でもすべてそうやって調査したんです。上ノ国の町内を考えても天の川、大安在川、小安在川、そして石崎という箇所が一番住宅とも隣接、そしてどこが一番危険になるのかというようなことを判断すれば、管内的にも上ノ国町の中が、そういう点では市街地を流れている河川の中では、そういう災害対策が講じられていないということで、私は質問させてもらっているわけです。
 ですから、今、河川河口については土砂が入ってきたら町河川ですから町がやらなければならないということ、それは越波対策もずっととって、消波ブロック等設置していくことによって、流入する砂の状況もまた変わってくるわけですよね。
 ですから、そういった意味で大変危険度が高いという認識をやっぱり関係機関に積極的に訴えていかなければ、やはり木ノ子から町屋敷までのところを扇石地区ということで越波対策、消波対策を講じる一つの区間というように見られて、先に継続のほうをどんどん終わってからしようということになるんですよね。終わったあとはすぐ来年度にやってもらえるのか。来年度まで待つものでなく、その緊急性をやっぱりどれだけ関係機関に訴えるのかという、それは町長の危険度の認識の相違だと思います。ですから、そこをもうちょっとアピールして、住民の安全を守る、町道の安全確保を図っていくという点では、そういう強力な要望の仕方が求められているということですので、繰り返しのようになりますけれども、今、課長の答弁もそういう認識では困るということなんです。その点ではいかがですか。 
  答弁▼町長
   今、尾田議員からありましたように、実はこの地区について私も平成14年の段階で、それよりも議会等で取り上げられたのは扇石地区のほうでして、私もその現場に行きまして、ちょうど越波のある場面等見て、これは相当緊急度がある。ですから必要性があって、緊急度があるということで、重要度は第一だということを指摘しました。
 御承知のとおり、本来であると、この扇石地区も計画ではもう終わっています。ところが、北海道の財政状況が厳しいということでして、相当、考えてみるともう7年くらいになりますけれども、その当時であれば大体四、五年ぐらいで終わるだろうという当時の道建とも話を詰めました。そういう中で、一番、尾田議員言いましたように、扇石が一番なのか、木ノ子が一番なのかという、これは現在ここで論ずるまでもないわけでありますが、ただ一つ言えるのは、町民の命と財産を守る、一番大事な要素でありますので、これについても強力に今の町の現状を訴えた中で、旧道建のほうにも訴えてまいりたいと考えておりますので、御理解願いたいと思います。 
質問2 危険な大澗岬神の道等は放置しておくのか
    海のふるさと事業として約7億円を投資して、平成3年度から日本海情報交流館文殊や、中世歴史公園事業として大澗岬神の道遊歩道が設置され、文殊浜におりる階段の設置、遊具施設等の整備を行い、今日に至っております。
 遊歩道の神の道や文殊浜におりる階段の維持補修管理費の今年度の予算は計上なされていませんでした。同施設が設置されて以来、維持補修事業と管理はどのように行ってきたのかお伺いいたします。
 また、現在神の道遊歩道の木柵総延長520.9メートルの中で、人身事故が発生しかねないほど、木柵が崩れて、階段も非常に危険な状態になっております。1年間に道の駅利用者等も含めて、情報交流館文殊などに6万人以上の来訪者がある中で、神の道等をこのまま放置していくのかどうか町長の所見を求めます。
   答弁▼町長
    神の道を含む中世遺跡公園の維持補修は、施設にふぐあいが生じた場合に公園管理費の中の修繕料により実施しております。また、管理は芝刈りが年2回、草刈りは3回実施している状況となっております。神の道遊歩道は木柵の破損箇所がありましたので、一部の破損箇所を撤去しております。しかし、まだ破損箇所がありますので、転落防止のためにロープ等により応急措置を図りたいと考えております。ただし、箇所によって危険を除去するためには相当な整備費が必要となることから、その箇所については通行どめも考えてまいります。
  再質問
   ここでは施設のふぐあい等が生じた場合に公園管理費の中の修繕費で実施しているという答弁があったんですが、しかし、現実に神の道は平成5年にこの日本海情報交流館、海のふるさと事業を実施したときに約4,200万円ぐらいの事業費で神の道を設置したということですよね。それからもう17年もたつわけですけれども、あそこにしている木さくが、もう大多数大なぎで壊れて流出して、十数年たってほとんど手入れをされていない。そしてまた、砂利道等のところについても、階段等についても、降雨による流出で、それで階段のコンクリートが洗い流されて、そして崩れているという状況にあるわけですよね。ですから、今1回目の答弁でふぐあいが生じた場合には、その予算の中でやっているんだというようなことには当たらないのではないか。
 それと、なぜこのことを取り上げるかと言いますと、もちろんそういう観光客、利用者が危険な事故が起きたときにはすべて町の責任が問われるわけですよ。それが最大の大きな問題になることであります。
 もう一つは、今、町長が大きな計画として情報交流館、海のレストランのより一層の集客や、そのために物産センター等の開設をして、より多くの皆さんが上ノ国に足を運んでもらって、そして楽しみながら上ノ国の産物等も、それで食なども楽しんでもらおうという状況の中からすれば、そういう投資をした施設なので、基本は神の道はこのぐらい壊れたと言っても、もう一度やっぱり支出する態勢をとることが基本だということになります。本当はこれを指摘していたんです。財政あるなし、じゃそれで財政をどういうふうにするのか、年次計画的にそれを改修していくのかということを考えなければならないわけです。
 文殊浜におりていく階段にしてもしかりなんですよね。階段の場合はつくっているんです、おりて行って回るところまでは、材料は防腐剤も塗って高価な材料なんで、   みたいになる。それを歩いてから浜になるところのさく等も大変怖い感じでございます。そういう状況ですので、やはりより多くの6万人、7万人来る皆さんをどこで1時間なり、2時間なり散歩したとして帰るんでなくて、そういう名所を、ちゃんと見てもらって、ではあそこを歩いた方は、歩いた後に文殊に寄って食事でもしようかという環境整備をしていかなければならないということなんですよ。
 あそこに危ないから危険防止にロープを張ったんじゃ、上ノ国のイメージは大幅にダウンするということなんですよ。そういうふうな意味で環境整備を図らなければならないと思うわけで、そのときはどうだと、単なる防護策のロープを張るだけでなく、そういう計画を持って対処すべきではないのかと思うわけです。その点についてではいかがですか。
  答弁▼町長
   この神の道は、平成5年、当時、私が担当でやりました。私が担当であそこは4,200万円でした。今、大体6,000万円、7,000万円かかると思います。そういう中で、何とか神の道、ここを観光資源にしたいということでやりましたが、実は私の担当の時期も、ある程度、木さくをつくりました。ですけれども、今思うと、机上の計画だったのかなと、実際にある程度の大波が来ると、すぐとられてしまう。それで、私の担当のときも、大体四、五回くらいやりました。ですから、今、尾田議員が言いましたように、何か事故があると当然、町の責任になります。私も何回もおりていますけれども、下のほうも今のコンクリート自体もちょっと壊れて、それに砂利がまじって、もしこれが転んだら、また町の責任になるのかなという危惧もあります。
 ですから、つくった経緯はありますけれども、あれをもし抜本的に解決するとなると、まさしく波が来ない場所に移設するとか、それと海に向かって右側からおりる場合は、相当、急峻になります。ここも抜本的に直すとなれば、重機が入っていけませんので、手作業になります。私が単純に考えても1,000万円単位のお金がかかるわけであります。
 ですから、私自体が今の文殊を推進して、観光を推進しているという大義名分、大きな目的があってやっていますけれども、余りにも大きな額なものですから、私は当面、もし何かあって町のほうに責任が来るおそれがあるものですから、ロープ等でちょっとしたものができないか、また危険な箇所については、今言いましたように抜本的に解決しなければならないものについては、当面はそこを歩かせないで通行どめにすることよりないのではないかなということを実は、そういう苦肉の決断で、このような答弁をさせていただきました。
 担当のほうからは、何とか直したいということだったんですけれども、あれを直すとなると、今特に財源的にも補助事業もないだろうし、そうすると一般財源2,000万円、3,000万円という額を投資するまでいかないだろうなということで答弁いたしましたが、ただ、これから考えられるのが平成27年の新幹線によって、お客さんが道外から来ると、そういうものを予想された中で、また再考する場面はあるとは考えております。
  再々質問
   ですから私はそういう再度、今議会で審議される実施計画の中で議論させてもらうわけですけれども、少なくても、そういう来町者は、上ノ国町を訪れて、おもてなしの一つで、一番のあそこは絶景な箇所なわけですよね。文殊のレストランは、道内一の景色のところだという箇所で、そうした眺めからああいうような状況だったら、もうイメージダウンをするということなんですよ。そうしたら、基本的には私は抜本的にそういう長期計画を立てて、ちゃんとした神の道をつくって、いわれのある、伝説のある、物語のある道でつくったわけですから、それを有効に観光客の皆さんに喜んで散策してもらえるような態勢をとっていくべきだと、そういう視点で議論させてもらっているんです。ですから、ぜひそういうわけで、町長の答弁で言ったように、長期計画の中で僕は整備していくべきだと思んです。整備して、本当に上ノ国の名所の一つにするということが重要である、名所の一つとして。
 そのくらいしなければ、やはりロープで何年か我慢してもらおうかということに終わらざるを得ないと思うわけでありまして、そういう位置づけはどうなのか、改めてお伺いします。
  答弁▼町長
   今、言われましたことについては、これからの検討課題とさせていただきます。
 質問3 公園の維持管理のあり方を見直すべき
   町財政が逼迫する中で、平成15年度より町道や林道、公園等の維持管理の草刈り事業予算が大幅に削減され推進してきたところでありますが、平成20年度より大幅に同事業費を復活させ、今年度に至っております。
 上ノ国町公園設置及び管理等に関する条例では、公園の目的を町民が静かな生活環境の中で自然に親しみ、余暇と健康増進を図るとともに、夷王山周辺における中世の遺構を広く利用する利用者の教育観光的活用に供するためとされております。花沢公園、中世歴史公園、中央公園、汐吹地区緑地公園、汐吹漁港緑地公園、大崎緑地公園等があります。このほかに、天の川かささぎロード、天の川リバーフロント等が設置されております。
 公園設置管理の条例の目的を遂行するためには、町民はもとより、町外の来訪者の利用する皆さんも憩うことができる環境にしておくことが重要であります。そのためには、これまでの公園内の芝、草刈り等のあり方、方法を改めていくことが求められると考えておりますが、町長の所見を求めます。
  答弁▼町長
   現在、町内に6カ所ある公園は上ノ国町民が自然に親しみ、余暇の利用と健康増進を図るために設置されているものでありますが、中には多くの町外の方も訪れて利用されている施設もあります。
 現在、芝や草刈り等の維持管理は施設の利用状況や程度に応じて適切な頻度で実施されているものと考えております。しかし、近年の余暇利用意識の高揚や健康志向、さらには軽自動車等を改造した低価格なキャンピングカーの普及など、車中泊等を利用したドライブ旅行が一般化している状況から、今後はこれまで以上に快適な公園環境が求められるものと認識しております。このため、現在6カ所ある公園及び天の川かささぎロードの公園について、施設の利用状況を考慮しながら草刈りの回数等についても見直しを図ってまいります。
  再質問
   平成15年の行財政改革の中で、財政の緊縮、事業の見直し等をして、私が1回目の質問で質問したように、公園や町道、林道等の草刈り、芝刈り等の予算を大幅に減額したわけです。そして回数も減額したわけです。それで、それを20年に復活したわけですけれども、同じような形で、2回のものを1回ふやす程度のことで終わっている。それが本当に公園の管理の方法なのか、これについても私小さな公園ですけれども、どれだけ本当に公園設置条例の目的に沿って、そしてまた多くの来町者の皆さん、上ノ国へ足を運んでくれる皆さんをこのおもてなしをやるんだという意識の持ち方が、公園の芝を1回刈るにしても、草刈りを1回するにしても、そこは違いが出てくるわけですよね。
 だから、その方法については、特に公園なんかは芝等、草刈り等をした後は、どのような方法で、そのまま刈りっ放しにしておいているのか、刈り取った後すぐ集掃させてという工事の発注の仕方をしているのか、その点についてお伺いさせていただきます。
  答弁▼施設課長
   場所によりまして、集掃の面積が少ないですので、草刈りをしたところ、芝刈りをしたところ全体を集掃はしておりません。回数自体は同じです。
  再々質問
   今年度の事業で、花沢公園芝刈りしましたよね。上ノ国の保育所の子供たちが日々利用している場所です。だけれども、刈りっ放しで、そのままきょう現在までになっているわけですよね。町長も含めて私たちいつも所用等、私用も含めて札幌に出ますと、留寿都の道の駅に行き帰り寄ります。町長はそのへんどう見てきているのかはわからないけども、留寿都の道の駅の環境の整備がどういうことになっているのかといいますと。私、留寿都の村から資料もらいました。
 規約の原っぱ広場整備。わんぱく広場、フラワーランド、体験農場や自然の森等々、約8.5ヘクタールの芝等植えてあるわけです。そのほかにパークゴルフ場16ホールある。これらの公園芝ですから、皆さん歩いて見てるとおり。年、春5月から10月まで15回、刈っているんです。芝ですから肥料をやる、草を刈る、そうすると雑草が生えてこないんです。ほとんど雑草が見えない状態で、きれいになっている。あのくらい利用するところですから、その公園の建物の周りを整備して、そしてまた親が子供たちを連れて楽しみ、高齢者の皆さん、また一般の人がパークゴルフを楽しみやる場所が、そういう整備の仕方をして来町者をおもてなししているということです。その姿勢を上ノ国にとってもらいたい。すべてそうやるというんでなくして、もちろん文珠の情報交流館の周り総面積では約4.7ヘクタールの施設を含めて、そしてまた勝山の、私はガイダンスの施設の中から見える、墳墓群の周りだけでも少なくともきれいに毎日草が生えていないような芝の状況になっているのが求められているのではないかということも議会で質問しているわけですよね。
 ですから、本当にそういう目的、意識的に行政が物事を、この事業を位置づけして、そして業者に徹底して、工事を発注した以上、受注された以上、徹底したそういう維持管理、最後の検定まで厳しくして、適正な公園管理をして、町民を初め、来町者の皆さんに喜んでもらえる。そしてゆっくり楽しんでもらう、憩ってもらうというような姿勢が上ノ国にはないということです。それを私、ぜひそういう位置づけをして、公園の管理を見直すべきだと、今の答弁では、そういう状況ではほとんど通常の2回、3回で終わってますから、それじゃ好ましくない。そういう点で1面では予算をかけるところは予算をかけてしかるべきなんですよね。そしてやっぱり気持ちよく我々暮らすというまちづくり、環境づくりをしていくということが、今までの公園の維持管理の事業の中では位置づいていない、こう指摘せざるを得ないんです。その点についてどうか、あらためてお伺いいたします。 
  答弁▼町長
   これについては、施設課長も予算の関係もありますので、答えられないと思います。
 尾田議員さん言うとおり、全くそのとおりです。私自体も今の文殊に行って草が集草しないというのは問題があるなと思うんですけれども、最終的に予算の関係でとなればもっともだと思います。
 私もこの前、落部公園に行ってきました。そうすると、あの山の中でもどれくらいお金をかけているのか、正直びっくりするくらいかけています。当然、我々も3回よりも5回、それに対して肥料も2回よりも3回という形では当然わかります。
 ですから、これから、今言いましたように、最終的にはちょっと長くなりますけれども、私は今、おかげをもちまして平成17年からで、ある程度基金もなりました。ただ、これから怖いのが国自体が今、約900兆円の借金があります。これからまだまだ膨らむ時点によって、地方交付税がどれだけ我々に対して配慮されるのかなと、ですから町村長が集まると、来年から厳しくなるぞ、来年から厳しくなるぞという合言葉を一斉にしております。ですから、今言いましたように、いかに町外に対してのホスピタリティーのある接客をするかというのが、我々求められておりますんで、その中を踏まえた中で検討していきたい。ただし、今言いましたように10回から20回ということは私は全く考えられません。なぜかというと、財政が相当厳しくなりますので、ただその趣旨を踏まえた中で検討させていただきたいと思いますので、御理解願いたいと思います。
   
   ぜひそういう形で。それから、公園1つ整備するにしても、環境を整えるにしても、それは一人でも多くの皆さん、来ればそれだけ産業振興につながる、お金を落としていってもらえるということになると思うんですね。そういう位置づけをぜひしていってもらいたいと思います。
質問4 上高生の海外研修は全員参加に
   町民の理解と協力のもとで、上高生の海外研修事業が町単独事業として実施されてきております。昨年度の上高生の海外研修事業は、新型インフルエンザの世界的な流行によって中止され、生徒にとっては非常に残念なことであったと思いますが、今年度は11月に実施される予定とのことであります。
 今年度より上ノ国高等学校の入学生の募集が一間口となりました。上ノ国高等学校の教職員の皆さんは、日々子供たちのために親骨を注いだ教育活動をなされていることに深く感謝するものであります。上高への入学者が一人でも多くなってくることを願い、我が町が一丸となって高校存続への一層の英知を出していかなければなりません。そのためにも、現在実施されている海外研修事業にクラス全員を参加させるべく事業計画にすべきと考えますが、教育長並びに町長の所見を求めます。
  答弁▼町長
   上高生の海外研修事業は教育委員会が所管する事業でありますことから、教育長からの御答弁とさせていただきます。
  答弁▼教育長
   現在実施されている海外研修事業について、クラス全員参加へ事業計画を見直すべきとの御意見でありますが、北海道上ノ国高等学校生徒の海外派遣研修事業はふるさと子ども議会で海外派遣の要望が多く出され、それにこたえる形で平成9年度から始めた事業であります。開始当初に派遣した生徒は3名、翌年度は倍の6名、平成13年度には募集枠を10名に広げましたが、平成14年度は募集枠を下回り、派遣した生徒が7名であったため、平成15年度から募集枠を5名に減じ、以来、参加希望者は募集枠とほぼ同数で推移してきております。昨年度は新型インフルエンザの影響で、海外研修は実現できませんでしたが、今年度も募集枠5名の派遣を予定しているところであります。
 海外派遣に当たって、町から1人当たり35万円ほど助成している計算になりますが、派遣にかかる旅行保険料やパスポート取得料などの経費4万円ほどについては自己負担をしていただいております。そのほかにも渡航に当たって、携行品や小遣いなど、相当の経費がかさむものと推察しているところであります。
 今年度は高校の授業料が無償となりましたので、把握はできておりませんが、平成20年度を除いた平成16年度から平成21年度までの授業料免除者は全生徒の2割を超えております。この事実は保護者家庭の台所事情が相当に苦しいものであることを物語っていますし、保護者の家計が渡航にかかる費用負担に耐えられないという事情が、海外派遣研修を希望する生徒がふえていかない背景にあるものと考えております。
 議員御指摘のとおり、クラス全員が海外に出向き、視察研修を積むことは、国際的な視野を広げ、国際感覚を磨く上で大変意義深く大事な施策と考えているところでありますが、今、申し述べました諸事情を踏まえ、現行の5名の募集枠を堅持し、継続してまいりたいと考えております。
 最後になりますが、上ノ国高等学校の校長先生初め、教職員の皆さんの日ごろの教育活動並びに生徒指導に対する奮闘ぶりには頭が下がる思いで、心より敬意を表するところであり、今後とも陰に陽に上ノ国高校への支援を続けてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。
  再質問
   上高生、海外研修は別として、通常の高等学校の教育課程の中で、2年生になりますと、修学旅行が必ず実施されていますよね。そうすると、その修学旅行のためには、そのクラス全員1年生と2年生、積み立て方式等で、そしてこの自己負担の経費はこの積み立てで直接、何万円ものお金を負担するような形でなくして修学旅行の事業は実施されているわけです。ですから、私は国内の修学旅行は1面では卒業後でも幾らでもできることなんです。ですから、そういう方式で海外研修について2年生でなく、3年生になったら、必ず海外研修をやると。1年、2年、3年間積み立てさせて、そして少なくてもお小遣いの部分については確保しておくよという体制で持っていけるならば、今の状況では海外研修に行きたいという生徒を募集してもなかなか手を挙げられない、これはもう明らかに貧困が教育の差別化を生んでいると、上ノ国で現実にそういう差別化が生まれているという我々としては、心が痛む。この状況にあることなんですよね。
 ですから、1人35万円かかっても、パスポート等の4万円ぐらいの負担は町単独で新たに負担していただいても、30人弱の子供達、先生方も含めれば約1,500万円ぐらいの予算で済むわけです。ですから、修学旅行に行くお小遣いの積み立てに若干プラスすると、海外研修ができる形の方法もあるのではないのかなという、私判断しているわけです。ですから、そういう点も含めて、もっと海外研修のそういう国際的な視野を、若い子供たちに経験させることは、国内の修学旅行の研修よりも、もっと有意義な上ノ国の子供たちにとっては意義ある研修授業になると思うので、そういうことについてもどう考えているのか、そういう方法についても子の父母にも提案し、学校側でも協議してもらう、そしてまた委員会も、行政も巻き込んでそういう議論を取り上げていくということが必要と考えますが、いかがお考えかお伺いしたいと思います。
  答弁▼教育長
   たしかに先程も答弁したように、子供達視野を広げるため等、いろいろ施策としては考えていかなければならないということもあります。ただ第1回目に答弁しましたようにその親御さんの負担増の問題等もあって今募集している中では現状の5名という枠を過去何年間も超えていないという事情もあります。今年度から授業料の無料化もなったんでありますけれども、実際の問題としてその研修旅行の積み立て等もしている中でこれもまたかなりの負担になっているのも事実であります。それをプラスしてというのはなかなか難しい状況もあるんで、どういう方法があるのか、当然上高の方、財政の方とも協議をしなければならないんですけれども、クラス全員が3年間の中で行ける方法を見いだせるのかどうかも含めて今後の検討材料そういうかたちでまた各方面協議して参りたいと考えております。ただ実際問題として今すぐ実施できるかどうかということは答弁できませんけれども、今お話したようなかたちの中で5名の者が過去にあったように10名枠に広げれるのかどうかそういうものも含めて検討して参りたいと考えております。
質問5 花沢温泉簡易浴場飲料水器の破損は直ちに交換すべき
   花沢温泉簡易浴場の男子更衣室に設置されております飲料水器の飲料水供給の取っ手が崩れて、長い期間そのまま放置使用されております。不衛生な状態が続いておりますが、いつまでこのような状態を続けさせておくのですか。早急に交換をして衛生管理を徹底すべきでありますが、町長の所見を求めます。
  答弁▼町長
   花沢温泉簡易浴場の管理運営に当たっては、日ごろから利用者が快適に利用してもらえるよう、環境づくりやサービスの向上に努めているところでございます。男子脱衣場内に設置の飲料冷水器のコップあて部分が破損し、利用者に御不便をおかけしている状況にありますので、早急に衛生上支障のないよう対応してまいります。
  再質問
   花沢温泉の飲料水の壊れたところについては、支障のないように対応するということなんで、取りかえるということで理解してよろしいのかどうか、お伺いいたします。
  答弁▼ 
   そのとおりです。
質問6 すぐれた町営温泉をまちづくり活性化にどのように生かすか
   町営湯ノ岱温泉と花沢簡易浴場の温泉活性化対策として、第5次総合計画で具体化されていくとしていました。平成22年度より27年度までの上ノ国町過疎地域自立促進市町村計画(案)の事業予算概要に具体化されていないようであります。町の財産、資源でもある温泉をどのように有効活用したまちづくりに、具体的に政策の実現を図っていくのか、町長の所見を求めます。
  答弁▼町長
   花沢温泉簡易浴場及び湯ノ岱国民温泉保養センターの両温泉は、町内外の多くの方に利用され親しまれている温泉であり、町民の保養や健康増進に重要な役割を果たし、町民の貴重な財産の一つでもあります。
 両温泉については、昨今の温泉ブームにより、近隣地で新たな温泉施設が多く開設されてきていることや、観光的要素を目指す温泉の運営を展開していくためには多額の予算を要するため、町の財政状況から困難と考えております。このことから、町民の憩いの場や健康づくり、地域間交流、世代間交流などの保健・福祉施策面で利用推進を図り、有効活用を促進してまいりたいと考えております。
  再質問
   これは第5次総合計画をつくる前に疋田総務課長が政策室長のときに、どうそれを第5次の総合計画の中に生かしていくのかということを議論させていただきました。第5次の総合計画、27年までの自立促進計画事業(案)の中では、これまでの通常の維持管理予算等よりも計上されていない現状にあるわけですよね。ですから、やはりほかの町より、すぐれた   温泉がある我が町なので、これも含めてやっぱり自立過疎計画の第前期に、6年間の中になぜ盛り込めなかったのか、私はこれは早急に盛り込んで、もっともっと有効に活用して、温泉の活性化も含めて湯ノ岱地域や上ノ国町全体の活性化を図っていく、それで産業おこしにまちおこしに結びつけるという政策の具体化が見えてこないわけです。その点では、今回の答弁の中でも、そこは見えてこないわけです。その点ではどうなのかということを一つ。
 それで、答弁では町民の憩いの場や健康づくり、地域間交流、世代間交流などの保健・福祉施策面で利用促進を図っていきたいと、そして有効活用を促進したいと、では具体的にそれぞれどういうことを進めていくかという点についてお伺いします。
  答弁▼町長
   実は、温泉については、これも先ほど言いましたように、担当課ばかりでなくて、町全体のことでありますので、私のほうからお答えします。
 当初、我々自体も温泉は観光に利用したいという、これはどこの町もあります。私は先ほどの神の道じゃないですけれども、私自体も実は花沢温泉の担当者でありました。花沢温泉をどのようにして活用するかということを各町からいろいろな資料をいただいて、計算して、そしてそれなりのシミュレーションもつくりました。そうすると、どれだけいいえんぴつなめっても、新しい建物のうち4年、5年はある程度はお客さんを呼ぶことができる。ところが、今、御承知のように各町にいろいろな温泉ができるとそちらのほうに全部行ってしまうということがあります。
 ですから、私はなぜここで観光という位置づけをしないで、あくまでも町民交流だとか、世代間交流という、そのような言葉を使ったかというと、まず現時点では当然観光資源にするとなると、私も前に今の湯ノ岱温泉、あそこに今の岩盤浴をつくって、そして大きな露天ぶろをつくると、どれくらいの計算になるのかなと、試算させた経緯もあります。当然、ボイラーも全部取りかえる、何も取りかえるとなると、相当な額になります。
 ですから、ただ私たちのまちの体力では、そこまでやると建物ですから、次の日からランニングコストがかかる、また今までと同じくうまくペイするのかどうかということを、相当苦慮するおそれがあるということで、現在もその発展計画の中では観光資源としてはのせておりません。
 ですから、今の中ではあくまでも現在のものを、変な話ですが、細々とやっていくよりしようがないのかなと、私もできれば、先ほど言いましたように新幹線もできるし、今の道道江差木古内線、新幹線の駅でおりたお客さんがちょうど玄関口が今の湯ノ岱温泉に続く湯ノ岱地区でありますから、そこである程度の集客を見込めるようなものを計画したいんですけれども、現時点ではまだまだそこまでは私なりに大きな決断はしておりません。
 ですから、今の中では現在のものをただそのまま維持補修していく、またある程度の補修はしますけれども、それ以上の補修は現在のところは考えておりません。
  再々質問
   私は1回目の質問でも、質問のタイトルでも、観光目的、観光重点で温泉活用、活性化図るべきでないかということで質問していないわけですよね。そこはちゃんと理解してもらって。ただ、今言ったように、じゃ町長が本当に投資をしないで、現状の施設をある程度維持、補修しながら、こういう1回目の答弁でしたように、保健・福祉のそういう施策面でどう利便性を図って、おおいに、町民の皆さんが利用してもらえるような施設にしていくのかということをする方向で位置づけをしたいということでありますよね。私はこの温泉の問題を議員になってからかなり前から議論させてもらっています。
 それで、私こういう提案もしたわけです、以前にこれは14年、15年も前になるんですが。これは日本クアハウス健康維持協会というのがありまして、それこそ癒す、それで健康を保持する。そしていやされていくという、温泉を有効に活用して、健康保持を図っていくというのが全国的な組織で、有名温泉についても地域の中ではそういう福祉、健康保持の施設で温泉を利用させている町村というのもあるわけですよね。
 ですから、本当にそういう町民を基本にして、福祉や健康保持のために利用させていくのなら、そういう面も見据えての上ノ国温泉は福祉の温泉では道内一だぞというような考え、道内一だよといえるぐらいの、そういう構想を持って取り組むべきだと思うんですよ。そうでなければ、とりあえずというようなことで、目先の施策より、対策もうっていけないということを私は言わざるを得ないんです。ぜひそれは町長が今、言ったような方法であるならば、本当にそれを長期展望で町民にこういうことで町民の健康を保持しながら、町外からも温泉施設を利用してもらう。そしてまた経営的にも維持管理できるような体制もとっていきたいという、ぜひこの事業計画について、深くやっぱり内部検討していくべきだと思うんですけれども、その点どうお考えかお伺いします。
  答弁▼町長
   今まで、非公式ですけれども、民間があの場所を利用したいという話もありました。ですから、そういうものを含めた中で、これから町としても民間活力も含める、またクアハウスという部分もあるかもしれませんけれども、そういう手法については内部検討してまいりたいと考えております。
質問7 地域スポーツセンター建設事業(安)で町民の暮らしが豊になるのか
   現在、利用されている町民体育館は、耐震震度基準を大きく割っている危険な施設となっております。今議会で審議されることになっております上ノ国町過疎自立促進市町村計画(案)では、平成23年度より25年度事業計画として、見込み概算事業費として8億2,570万円で地域スポーツセンターの建設事業が計画されております。しかし、町の人口減がどんどん進んでいくことが見込まれる現実であり、第5次総合計画に基づく自立促進計画の各施策事業概算予算計画が明らかにされた中で、地域スポーツセンターの建設については、建てかえの有効利用方法も含めて、町民ぐるみの討議検討が求められていく事業であると考えるものでありますが、町長の所見を求めます。
  答弁▼町長
   地域スポーツセンター建設事業は、教育委員会が所管する事業でありますことから、教育長から御答弁申し上げます。
  答弁▼教育長
   現在の町民体育館は昭和48年の建築で、築後35年余を経過した旧耐震基準に基づき建設された構造物で、老朽化が全面に及び、部分修理では対応できない状況にあると認識しているところであります。
 現在の町民体育館の利用状況は、スポーツ少年団加盟団体や体育協会加盟団体による利用、上ノ国中学校の部活動、保育所園児の竹馬等の練習場、冬期間のゲートボール場として、各種大会やイベント等で年間2万人以上が使用しております。
 しかし、余暇を使ったスポーツの多様化に伴い、町民体育館だけでは対応できないため、特に夜間に集中する各団体の利用調整を図り、小・中学校の体育館等で毎年5,000人以上の方に汗を流していただいているところであります。学校開放の内訳は、上ノ国中が週5日、上ノ国小は週4日、河北小週3日、滝沢小週2日で、いずれも平日の夜間であります。
 近年、特別な支援を必要とする児童・生徒の増加や、学習指導要領改訂に伴う授業時数の増加など教職員の負担増には著しいものがあり、代替施設と考えられる学校施設の有効利用は既に限界に近く、これ以上の開放時間の増加は教職員の負担増に直結し、極めて難しいものがあります。そういった事情を種々考慮し、それら利用者のニーズに対応できる体育館は今後とも必要と考え、過疎地域自立促進計画(案)に登載したところであります。
 ただ、当然、近隣の類似施設等の実情も踏まえかつ利用者のニーズ等の将来予測をした上で、計画立案を行う必要がありますので、来年度には地域住民を交えた建設検討委員会を立ち上げ、建設場所の選定や規模等も含め基本コンセプトをまとめる予定としているところであります。

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