WEB町長室
自分を生きる
2022年7月12日
あるとき、若い住職より相談を受けました。住職曰く、檀家の一人に言われたひと言が気になって、夜も眠れないということでした。
内心、私に相談されてもとは思いましたが、年長者として次のようなことを話しました。
「世界に70億人の人がいるのに、たった一人に言われたくらいで、何でそんなに悩む必要があるんだ。隣の人が歯が痛いと言うと、自分の歯も痛くなってくると言っているようなものだが、あなたは、誰の人生を生きているんだ」と。
自分の人生は、自分で脚本を書き、自分で演じます。
もちろん、監督も自分であります。
ですから、どのような人生だろうと、自分で描いたとおりに演じることは可能であります。
逆に、他人に指摘されたとしても、そのことは私の脚本にないことだと開き直ると、何も悩むことはありません。
私ごとですが、町長という職業柄、常に批判の矢面に立ちます。
しかし、たとえどんなに批判されようとも、それは、私の人生の脚本にないことだと考えると、あまり悩むことがないようになります。
ただし、その批判が「ノイズ」か「シグナル」かの判別はします。
「シグナル」であると理解すると、謙虚に受けるように心がけております。