WEB町長室
死人となりてなり果てて
2023年5月2日
生きながら死人となりてなり果てて
思いのままにする
わざぞよき
これは、江戸時代の臨済宗の僧“至道無難”の歌です。
私なりに解釈すると、
「人間いずれ死ぬことは間違いない。それを知っていながら、私たち人間は自分かわいさに、『ああだ』『こうだ』と浮き世の悩みに囚われて生きている。しかし、どんな人間も死んだら無に帰するんだから、地位だの名誉だのという私欲を捨てて、死んだ気になって思いのままの人生を歩むことだ」
と。
仕事柄、課題が山のように襲ってきますので、正直、苦悩の連続であります。
何故悩むか?
結局、自分がかわいいからだろうと理解はしております。
そのため、課題に向きあうたびに「私心」を捨てようと努力はしますが、残念ながら、そう簡単にできないのが現実であります。
効果があるかどうか分かりませんが、この歌を繰り返し反芻する毎日ではあります。