WEB町長室
津波のように押し寄せてくるさまざまな案件に対応して
2025年9月29日
今年に入って、上ノ国町はヒグマ騒動に翻弄されております。近隣町では、ヒグマに襲われ町民が命を奪われてしまったという不幸な事故も発生しました。
他町のこととはいえ、“対岸の火事”でなく“他山の石”ととらえており、本町においても、いつ、どこで起きても不思議ではないと思っております。
そのため北海道も、ヒグマ注意報を発令して注意喚起を促しておりますが、町長として緊張の糸を緩めることはできません。
本町を含む檜山沖に、国内最大級の発電量を誇る洋上風力発電の計画があります。
過疎化や少子化などの課題を抱える本地区にとって、まちづくりを推進する千載一遇のチャンスととらえ、早期の推進を期待しておりました。
ところが、先行地域とされていた千葉県沖や秋田県沖では、既に決定していた企業が採算面で無理だという結論に達し、撤退を表明してしまいました。
当然ながら、そのことによって檜山沖にも影響が出てくることも予想され、まさに今後の洋上風力計画に暗雲が立ちこめている状況下にあります。
このような案件が発生するたびに、町長という職業は、毎日、ジェットコースターに乗っているようなものだと思っております。
それも、百貨店のようにあらゆる案件が空から舞い降りてくる感じであり、まるでシナリオのない人生を演じているようなものです。