WEB町長室
58歳から書道を。
2025年10月27日
7~8年前から、上ノ国町民文化祭に書道の作品を出展しております。私は職員時代、字が汚いと言われていた1人でありました。
元々、字は遺伝だという人もいたので半ばあきらめておりましたが、それでも自分では負い目の一つでありました。
30代の頃、字が上手くなりたくて書道の師範から手ほどきを受けたことがありましたが、長続きしませんでした。
結果、やはり私に書道は向いていないと思っていました。
ところが、町長という職は筆で署名する機会があります。
その度に、自分は書は下手だということを弁解しておりました。
しかし、町長職というプロであるはずなのに、弁解し続けていたら自分に負けたことになると思い、一念発起して58歳で再度書道に挑戦しました。
最初、書道教室に行きましたら、小学1年生の男の子が一人で練習しておりました。
私にとっては、その1年生が私の兄弟子にあたるわけでありますので、何回か会話を試みましたが、会話をしてくれませんでした。
簡単に言うと無視されました。
書道を初めて14年目に入りましたが、30代で書道をやろうと足を踏み出した一歩と、58歳のとき踏み出した一歩、同じ一歩でも覚悟の違う一歩だったんだろうと思っております。

