かみのくにトピックス

成長願って 天野川で鮎の放流

2024年5月23日

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 5月23日㈭、宮越地区および湯ノ岱地区で稚鮎の放流が行われました。
 この取り組みは「天の川鮎(あゆ)愛好会組合」が鮎資源維持活動の一環として実施しており、この日は天野川に架かる宮越橋や上の沢川に架かる上の沢橋など計4カ所から稚鮎約1万匹を放流しました。
 

 放流はタモやバケツを使って手作業で行われたほか、プラスチック製のパイプを川に入れ、水槽の水ごと稚鮎をダイナミックに流す方法がとられました。
 手作業で放流された稚鮎は、はじめのうちは隠れる場所を探していたのか、水辺の石の陰などに入り込もうとしていましたが、しばらくすると天野川の流れに乗るように勢いよく泳いでいきました。


 鮎は秋頃、川を下り浅瀬で産卵し、孵化したのち海へ流下し、冬を海で過ごします。春から夏にかけて水温が上がってくるとまた川に遡上し、その川に定着するようです。


 この日放流した稚鮎が、大きくなって新たな命をつなげることで、天野川でたくさんの鮎を見られるようになることが期待されます。
 鮎は清流の女王と呼ばれ、きれいな川でしか生息できません。天野川が鮎の棲み処としてふさわしい川であり続けられるよう、皆で大切に守らなくてはいけませんね。



画像1 橋の上からタモを使って鮎を放流する様子
画像2 バケツを使って鮎を放流する様子
画像3 パイプを使って放流する様子


(記者:Y)