その時の勢いは「時分の花」なり
2025年7月24日
今回の参議院選挙、いつもながら雨後の竹の子のように沢山の政党が出てきました。従来と違い、どの政党もSNSを駆使しての闘いとなったこともあろうかと推測されますが、今まで注目されていなかった政党が破竹の勢いでばく進を続け、今や政治のキャスティングボートを握る政党となりました。
振り返ってみますと、過去にも様々な政党が出ては消え出ては消えを繰り返してきた歴史がありますが、その当時は、これだけ勢いのある政党なら永遠に存続していくんだろうと思っておりました。
まさに、「歴史を学ぶ」ではなく「歴史に学ぶ」が教訓として浮かんできました。
同時に浮かんできた言葉が、“この花は真の花にはあらず、ただ時分の花なり”という世阿弥が記した「風姿花伝」の一説であります。
ここで言う“時分”とは若さのことを指しますが、その時の勢いと訳すこともできるのではないでしょうか.