求められている職員の育て方
2025年8月25日
松下電器創業者の松下幸之助氏は、「松下電器は何をつくる会社か?」と尋ねられたら、「松下電器は人をつくる会社です」と答えよと社員に言っていたそうです。社員を、企業戦士として育てるということはありますが、人として育てると明言している企業は希ではないでしょうか。
当然ながら、役場職員を育てる際も、職員としての効率性を重視するのか、それとも人間としての質を高めることなのかを区別しなければなりません。
ある企業の役員は、幹部が職員を指導している姿を見て、「お前は枝振りばかりを気にしているが、盆栽を育てたいのか、松を育てたいのかどっちだ」と質問したそうです。
まさに、人には個性というものがあるので、個性を無視した育て方ではなく、個性を活かした育て方が求められていると思っております。
「徳の高い者には高い地位を、功績の多い者には報酬を」という名言もありますが、私が職員に求めているものは、人間としての質を高めることであります。