WEB町長室

金持ち、貧乏、どちらが幸せか?

2011年8月24日

中国古典“菜根譚”の一節に、
「財産が多い者ほど失う物が多い。
したがって、金持ちよりも貧しい者のほうが失うこと心配をせずに、安らかに暮らせる」とあります。
どんな人間でも金持ちになりたいと願望していますが、金持ちは金持ちの悩みがあるようです。
そういえば、財産を子供に相続させる際に相続税で持っていかれると思うと、夜も眠れないとこぼしている人がいました。

笑い話があります。
かつて京都丸山の大火事の際に、多くの人が泣き叫びながら家財道具をかついで逃げまどうのを、四条の橋の下を定宿とする親子連れの乞食が眺めていたが、やがて乞食の子が、「ちゃんや、俺たちはこういう時にも、安心して寝ていられるから幸せだね」と言うと、親乞食は、このときばかりは得意そうに「それもみんな親のお陰さ」と答えたといいます。
お互い、安らかに暮らしたいものです。