トップの神髄
2024年4月16日
幕末の剣客と言われた山岡鉄舟が、浪曲にも出てくる東海道一の親分といわれた清水次郎長に尋ねたそうです。「なあ、次郎長。お前は東海道一の親分といわれ、たくさんの子分がいるが、お前のために何人の子分が死ねるんだ」
次郎長答えて曰く
「山岡先生。私のために死ぬ子分など一人もいません。だが、子分のためなら私はいつでも死ねます」
これほど、トップの神髄を突いた言葉はありません。
私は「上司というものは、部下が窮地に陥っていたら、身を挺して助けてやるものだ」と管理職に指示しておりますが、当然ながら、私や副町長はラストマンとしての覚悟を持っております。
なぜなら、上司は部下を選べるが、部下は上司を選ぶことができないからであります。
併せて、部下には何の権限も与えられていないので、誰かに攻撃されても自分を守る盾を持っていません。
そのような観点から昨今の政治情勢をみていると、清水次郎長的人物がいないことを嘆かざるを得ません。