WEB町長室

切り花的政治の功罪

2012年6月5日

「切り花的な経営はするな、根のある経営をしろ」
と説いている経営者がおりますが、
このことは、行政にも当てはまると思っております。

そういう観点で見てみますと、
今、脚光を浴びている大阪維新の会は、
「切り花」的政治をしているように思えてなりません。

大阪維新の会市議団が、
発達障害は親の愛情不足が要因という理論で、
「家庭教育支援条例案」を5月議会に議員提案する方針で
あったそうです。

ところが、障害を抱える親等から反対意見が出ると、
これを簡単に引っ込めてしまいました。

親たちが反対するのは、あたりまえです。

発達障害が親の責任だなんて、とんでもない話です。

まるで、障害を抱えている親たちを冒涜していることに
なります。

そして、今度は橋本知事が、
あれほど声高に反対していた大飯原発を容認するということ
になりました。

橋本知事を支えるブレーンの一人は、
「関西電力が電力不足をアピールしているが、電力が不足
 することは絶対にない」
というコメントを出しておりました。

ところが、今回容認したのは関西の中小企業から懇願された
からということでありますが、
そうであるならば、「電力不足はない」と言い切った
橋本ブレーンのコメントと矛盾することとなります。

このようなことからも、
大阪維新の会は、マスコミ受けする「花」だけを見せている
にように思えてなりません。

それも、根のついていない「切り花」です。

根がないために、何かあるとすぐにしぼんでしまいます。

しかし、私にとっては反面教師と思っております・・・。