WEB町長室

「真因」はどこにあるのか?

2013年1月23日

大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将が、顧問の体罰を受けて自殺した問題で、橋下徹大阪市長は、体育系の募集を中止する意向を示しました。
これに対し、同校の生徒らからは「やりすぎ」「橋下市長は分かっていない」との反発の声が上がっているそうです。

私も、同校生徒のように橋本市長の意向に違和感を持つ一人であります。
 
何故かといいますと、橋本市長は、体育系であることが体罰の原因のように考えているのではないでしょうか。
喩えていいますと、自動車事故で死亡者が出たから、この世から自動車を排除すべきだという極端論のように思われます。

トヨタ自動車では、工場内でトラブルが発生すると、その原因が何故起きたのかという「なぜ?」という問いを、5段階まで掘り下げていくそうです。
そうすることによって、「原因」が「真因」にまでたどり着くといいます。

トヨタ同様、今回の事件でも真因はどこにあるのかという観点をもつことが必要のように思われます。

しかし、残念ながら、橋本市長のような極論が、決められる政治ということから国民受けしている風潮にあります。