WEB町長室

恵まれていることへの自覚

2013年4月2日

冬期間、札幌へ出張すると関心することがあります。
主要道路は除雪が行き届いておりますが、脇の市道に入ると全く除雪されていません。
そのため、歩くのでさえ大変であるはずなのに、市民から苦情の声は聞こえてきません。

一方、上ノ国町では、町道でありながら脇道が除雪されなかったとしら、役場の電話は鳴りっぱなしになるでしょう。
雪の状況によって、除雪の時間が少し遅れたくらいでクレームの電話が入りますから・・・。

私は、子どもたちに空手の指導を続けておりますが、札幌近郊の指導員たちに羨ましがられます。
なぜかといいますと、上ノ国町では、スポーツ団体や文化団体が公共施設を使用する際は、教育行政の一環から使用料はとっておりません。
しかし、札幌近郊の団体は、団体数が多いので体育館を使用するのも困難であることから、町内会にある児童館等で練習しているそうですが、毎回、使用料を支払っているそうです。

先月、隣町で有名女優の講演会を開催したそうですが、会場一杯の聴衆であったと町長が喜んでおりました。
町主催のため、入場は無料です。
しかし、都市部で同様の講演を聴くには、当然のごとく入場料が必要です。

都市部と比べ、田舎はこんなにも恵まれています。
ところが、住んでいる人たちは恵まれていることを自覚しておりません。

このことが、まちづくりの大きな課題なのかも知れません。