WEB町長室

綸言(りんげん)汗のごとし

2013年5月30日

犬に人間が噛みつかれてもニュースになりませんが、人間が犬を噛みついたらニュースになるといいます。
まさに、センセーショナルな出来事でないとニュースとして取り上げてもらえません。

それを巧みに利用してきたのが、橋本大阪市長であります。
ところが今度は、慰安婦問題発言で、今まで利用してきたマスコミに叩かれて、弁明の繰り返しです。
本人は、相当焦って弁明を繰り返しているようですが、弁明すればするほど窮地に陥っているように思えます。
今まで自由に操ってきたはずの言葉の恐ろしさを、いやというほど実感しているものと思われますが、どんなに釈明したとしても、権力者から出た言葉を解消することはできないということを、橋本市長は理解していないように思えます。

“綸言(りんげん)汗のごとし”という格言があります。

意味は、汗は一度出ると二度と体内に戻せないように、君主が一度口にした言葉(綸言)は、訂正したり、取り消したりすることは出来ないということです。

お互い、肝に銘じておきたいことであります。