WEB町長室

霜のような試練。

2013年11月7日

今日は立冬。

例年、今頃の時期、湯ノ岱方面の山々は、朱色や黄色が映えております。
紅葉を見慣れている私でさえも、湯ノ岱から木古内間の山々の紅葉を見るたびに感動しました。

紅葉は、朝晩の寒暖の差が大きいほど鮮やかな色になるといわれていますが、湯ノ岱方面の紅葉が鮮やかなのは、寒暖の差が大きいからだと認識しております。

ところが、今年の紅葉は例年のような鮮やかさがありません。
いつもなら真っ赤な葉が、くすんだ朱になっております。
銀杏の葉も、鮮やかな黄色ではなくすんだ黄色です。

そして、葉が変色する前に枯れてしまったような木々もあります。

禅語に「楓葉 霜を経て紅なり」とあります。

意味は、楓の葉は霜を経なければ紅色にならないということですが、そういえば今年は、例年のような厳しい寒さの霜が降りた記憶がありません。

同じような言葉に、「春風を以て人に接し、秋霜を以て自ら慎む」とあります。

人間も楓も鮮やかに輝くためには、霜のような厳しい試練に出会うことが大切ということかもしれません。