WEB町長室

人を呪わば・・・

2013年11月27日

猪瀬東京都知事が、選挙での資金借り入れ問題で右往左往しています。
猪瀬氏は、作家時代に道路公団民営化委員として、小気味よいくらいに官僚をメッタ斬りしました。
まるで、悪役を退治する正義の味方のような構図だったので、テレビでの討論会を見るたびに何と毅然とした人なのかと思っておりました。
ところが、今回の件では全く逆であり、マスコミの取材にはしどろもどろの様相でありました。


芸能人の“みのもんた”。
テレビの「朝ズバ」で、政治家や経済人、芸能人を徹底的に批判。
毎朝、テレビの「朝ズバ」では正義の味方でした。
が、降って沸いたような次男の逮捕騒ぎで、逆にバッシングを受ける側となってしまいました。
成人を過ぎた息子の件で親が責任を問われることは、本人にとっても相当不本意のようではあります。
しかし、視聴者側からすると、あなたも同じように批判してきただろうという感情が先立つようです。


橋本大阪市長もしかり。
歯に衣着せぬ言葉で人を非難し、マスコミを賑わしました。
一時、マスコミの寵児となりました。
ところが、マスコミが自分に不利な報道を流すと、特定のマスコミに対し取材拒否という幼稚な態度に出ました。
自分が人を批判することは許されるが、自分が批判されることは耐えられないということなのでしょうか。

この三人に共通していることは、人を批判する人間は、いつかは批判される側に回るということです。

ことわざに、「人を呪わば穴二つ」があります。
人に害を与えようとすれば、やがて自分も害を受けるようになるという喩えですが、まさにこのとおり。