WEB町長室

疾風に勁草を知る

2022年7月29日

 仕事柄、様々な人たちと会う機会が多いわけでありますが、たまに「大言壮語」してはばからない人の話を聴かなければならないことがあります。


 私は、元来、小心者だと自覚しておりますので、はじめのうち話の大きさに圧倒されます。


 しかし、長く聴いていると「何か違うなあ」と感じてきますが、外見だけでその人となりを見分けること至難の業です。


 それでは、いつの時点で見分けることができるかといいますと、土壇場に陥ったときであります。


 人間、土壇場になると本音が出るものです。


 私も、小心者の自分を隠そうとしますが、窮地に追い込まれると「素の自分」が出てしまいます。


 中国古典の「後漢書」に「疾風に勁草(けいそう)を知る」とあり、意味は激しい風が吹いてはじめて、丈夫な草が見分けられる。
 

 転じて、苦難に遭ってはじめて、その人の節操の堅さや意思の強さを見分けられるとあります。


 お互い、飾らない真の自分をさらけ出した人生を送りたいものであります。