WEB町長室

AIの凄さに感服

2024年1月24日

 職業柄、スピーチをする機会が多いわけでありますが、スピーチをするということは、いかに私の思いを相手に伝えることができるかどうかの真剣勝負だと思っております。
 表現を変えると、スピーチが相手の心にぐさっと刺さることができるかどうかであります。

 スピーチをすることは手段であり、目的は、スピーチをする側の思いが聴衆に伝わることにあります。

 どんなに簡単そうなスピーチであっても、スピーチをする内容の何倍もの知識がなければなりません。
 併せて、相手の心に刺さるスピーチは、する側の人間性も求められているものと認識しており、そのためには、自分を高めるための研鑽をしなければならないと常日頃思っております。

 そして、それがあって初めて「言霊」になるものだと理解しておりました。

 先日、ある会議でスピーチをするために、いつもどおり「言霊」を意識して原稿を作成しました。
 その後、内容に間違いがないか確認の意味もあって副町長に見せたところ、受け取った副町長は、数時間後、私と違う原稿を持ってきました。

 一読すると、趣旨は概ね私の原稿と同じであり、表現も簡潔、私が盛り込みたかった言葉もちゃんと入っており、私にすると完璧な原稿でありました。

 ところがその原稿、ChatGPTで作成したということを知り、びっくりしたと同時に、これからどういう時代になるんだろうと不安になってきました。

 結局、私が培ってきた知見も経験も、一瞬にしてAIに吹き飛ばされてしまいました。