WEB町長室

無責任な傍観者となって

2008年9月1日

北京オリンピックも終わりましたが、やはり陸上競技はおもしろい。
しかし、思いがけないアクシデントが待ち受けています。
前回の、アテネ五輪男子110m障害で優勝した中国の劉翔選手。
中国では、前回優勝者ということで金メダルへの期待も相当なものであったようですが、右足太ももの肉離れで棄権。
劉翔選手は、中国の期待を裏切ったことになるわけでありますが、ネット上には「この脱走兵め」等の中傷が何万件もあったそうです。
私は、本人の苦労も知らないで、ネット上で中傷を書くとは何と無責任かと憤りを感じておりました。
そして昨日は、日本女子ソフトボールが悲願の優勝。
私も、大いに喜んだ一人であります。
ソフトボールは期待しておりましたので、準決勝、決勝も観戦いたしましたが、至る所でミスが目立ちました。
ところが、応援者であるにもかかわらず、テレビの前で「何やってんだ」「ばっかでないのか」等々の罵詈雑言が、私の口から知らず知らずのうちに出てきてしまいます。
応援といいながら、ネット上と同じような中傷をしていたわけであります。
考えてみますと、自分は選手たちの何万分の一の努力もしておりませんし、想像を超えたプレッシャーと闘っている選手と違い、一切のプレッシャーも受けておりません。
ところが、中傷だけは一人前。
まさしく、陸に上がった無責任な傍観者となってしまっていたわけであります。
まったく、恥ずかしい限りであります。
しかし、これは行政にも当てはまります。
「町長、金だけ貯めでどうするんだ」
「町長、借金してもいいから仕事を作れ」等々・・・。