WEB町長室

りんごの衰退が教えてくれるもの

2005年11月8日

りんごの消費が大幅に落ち込み、りんご農家がりんご畑をサクランボやミニトマトに転換している記事が新聞に載っておりました。
果物といえば、りんご、梨、柿、ぶどう等々たくさんありますが、なかでもりんごは果物の代表格でありました。
何と言っても津軽が本場でありますが、小さい頃は「雪の下」という種類の値段の安いりんごばかりを食べていた記憶があります。
甘さはなく、ただ硬いだけでありました。
当時、「デリシャス」という種類は甘みが強く美味かったわけでありますが、高額だったためあまり食べることができませんでした。
今、そのりんごがバナナに果物の代表格を奪われてしまったようであります。
まるで、在来種が外来種に駆逐されたようで少し寂しい気がしております。
一つの産業だけに頼ることを「城下町」というそうです。
室蘭市のように鉄鋼だけに頼るのを「鉄鋼城下町」、炭坑に頼るのは「炭坑城下町」いいますが、物事は栄枯盛衰がつきものであります。
昔、栄華を誇った城下町は今どこも苦戦しております。
りんご農家の落ち込みは、どんな産業も必ず衰退するということを気づかせてくれる例ではないでしょうか。