WEB町長室

縦割りの弊害

2012年4月16日

東日本大震災では、
自衛隊が主となって災害救助活動を展開いたしました。

仕事とはいえ、真摯に取り組む様子がメディアで取り上
げられる機会が多くなったこともあり、
自衛隊への入隊希望者が相当増えてきているということ
であります。

雑誌等に、自衛隊員による命がけの救助活動が紹介されて
おりますが、読むたびに目頭が熱くなります。

しかし、このような救助活動の際にあっても、
行政の縦割りの弊害が見受けられたということでがっかり
いたしました。

ある市での出来事だそうです。

自衛隊側から、避難所の縮小や統合を提案したところ、
「それは総務課の担当だ」と言われた。

総務課に行ってみると困惑顔で
「防災課に行って下さい」。

防災課では
「学校の体育館を使っているので、教育課ですね」
などと「たらい回し」にされたという。

これはトップダウンしかないと、市長や副市長に打診するも、
「下に任せている」という返答であった。

まさに見事な「お役所仕事」を有事にやっているわけです。

こうなると気の毒なのは被災者でありますが、
これは人ごとと言えません。

日常の行いは、たとえ有事であっても必ず出てきますので、
気をつけなければと痛感したところであります。