とどめを刺す
2012年5月10日
論語の一節に、例えば、山を築くために土を運んで九分九厘まで完成した。
あとは、もっこ一杯分の土を運べば完成する。
しかし、わずかもっこ一杯分の土を運ぶのを怠ったために、
今までの苦労が水の泡になってしまうという一節がありますが、
このことは、私たちの仕事にも往々に見られます。
指示された仕事の九分九厘まで終え、
あとは最後の詰めというときにそれを怠ってしまう。
その最後の詰めとは、
相手方はわかっているものと判断し、
たった一言の連絡を怠ってしまう。
また、上司より仕事を指示され、
やっと苦労して終わったのに、
指示した上司に最後の報告を怠ってしまう等々であります。
これを繰り返していると、
あの職員には安心して仕事を任せておけないという、
負の烙印を押されることになりかねません。
要は、どんな仕事でも「とどめを刺す」ということが大切であります。